蓮華寺山登山
今日は午前中パソコンとウイルス対策で格闘し、一応の解決をみましたので、
一抹の不安を残しつつもママチャリを駆って外に飛び出しました。

私の中に「困った時の蓮華(れんげ)寺山」という言葉があります。

安・近・短、ママチャリでふもとまで約50分、標高374メートル、自然豊かないい山で、
あまり時間がない時など、これまで数十回登らせてもらいました。
家を出てお昼を食べ、ちょっと休憩をかねて
ベスト電器広島本店に立ち寄りました。

行く途中、ベスト電器のすぐ南側でバザーをやっています。



興味があって覗いてみましたが、今日は老人ホーム・つる・かめ共和国というところの
「つる・かめ祭り」というお祭りのようです。



ポスターを見ると午後1時からマンドリンコンサートがあるとのこと。

これも何かのご縁と思い、ベスト電器で用事を済ませた後、
コンサートを聴かせていただくことにしました。



アマチュア演奏家の方が三人、マンドリン、マンドラ、ギターといった構成です。

曲目は当然のことながら、チャンチキおけさ、影を慕いて、ふるさとなどの
懐かしい歌謡曲や童謡ばかりです。

すごくよかったです。本当に・・・。

またまた最初の一音を聴いただけで、涙がこぼれそうになりました。

「サックス・プレイヤーズ」の時に感じたような、
音楽の喜びがビンビンと伝わってきます。

演奏者が演奏を楽しみ、その喜びを聴き手に伝え、
聴き手もそれを全身で受けとめる。

音を楽しむ音楽の原点ですね。

テンポのいい曲は、お年寄りの方たち、職員の方全員で手拍子を鳴らします。
一生懸命演奏に耳を傾ける人もあれば、おしゃべりをしながら聴く人もおられます。



私は一杯50円のコーヒーをいただきながら聴いていました。

写真右側の女性は、演奏の間じゅうずっと
うどん、おでん、お菓子等を食べ続けておられましたが、
それも和やかに感じられるのが素晴らしいです。(o^〜^o)もぐもぐ

昔の曲っていいですね。
ハートがあります。
そう感じる私はおじんでしょうか。

楽しいひと時を過ごした後、再び自転車を走らせ蓮華寺山へと向かいます。

蓮花寺山はJR安芸中野駅のずぐまん前に位置します。

駅前に自転車を置き、そこからリュックを背負って歩き始めます。

少し歩くと、道路わきに市民農園がありました。
葉牡丹が色鮮やかです。



写真を一枚撮りましたが、
長く映る影法師に、本格的な冬の訪れが近いことを感じます。

上り坂を少し歩き、きれいに整備された階段を上ると
広島新四国八十八ヶ所第三十六番霊場、蓮華寺です。



若いご夫婦がおられて、奥様がご住職(?)、
ご主人が大学の数学の先生をしておられます。

時折お茶をいただいたり、お話を聞かせていただいたりしてますが、
今日は法要があるみたいでした。

途中の山道にはたくさんのお地蔵様が奉られていて、
それぞれに番号がついています。



ふもとの方から一番、二番、・・・、
少しずつ番号が増えていくのが登る時の励みになります。

秋の山道、空気がとても澄んでいます。



春山、夏山、秋山、それぞれのよさがあります。
四季のはっきりしている日本は懐の深い国です。

中腹を過ぎたあたりに落書き(?)をされた岩があります。



「中高年、ガンバレ」、通称「はげまし岩」です。

頂上にほど近いところには、見晴らし抜群の休憩所があります。



いつもここで一服です。
瀬野川の両岸が一望できます。

時には木のベンチにねっころがったりしますが、
とても気持ちのいいものです。

もう少し登ると、キャンプやパーティーができそうな
広いスペース、中心広場があります。



以前ここはけっこう荒れていたのですが、今はきれいに整備されています。

途中の山道にも倒木などは一切なく、
地元の人たちの手が行き届いているのを感じさせます。

中心広場からいったん下って、隣のピークが蓮華寺山山頂です。



いつも午後の遅い時間に登ることが多いので、
頂上で他の登山者と出会うことはめったにないのですが、
今日は先客が二人おられました。

青い目の白人青年です。
広島市内から電車で来られたそうです。



ここも東西南北見晴らしがよくききます。
上の写真は北東方面、山のふもとに住宅が立ち並んでいます。

「本日のスープ」です。



「じゃこと卵のスープ粥」、ヘルスパートナー
とうたっているだけあって薄味です。

あっさりして美味しかったですが、少し醤油を足したいなという感じがします。

腹ごしらえをし、しばし休憩の後下山開始です。

途中遠く瀬戸内の海が目に入りました。



真ん中で夕日に照らされ美しく輝いているのが瀬戸内海です。
その向こうに見える島は、たぶん似島(にのしま)でしょう。

素晴らしい眺めにしばし見とれてしまいました。

ふもと付近には何本かの色づいたモミジが、



被写体深度の調整できる一眼レフだともっといい写真がとれるのに残念です。
(本当は腕も必要ですが(*^^*))

ふもとから休憩を含めてゆっくり一時間半、気軽に登れるいい山です。

極めて短時間ではありましたが、
深まりつつある秋、芸術の秋を堪能させていただいた半日でした。ヽ(^o^)ノ

2004.11.23 Tuesday


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