権現山登山<2>
暑い、とにかく暑い ・・・ 。 (☆o☆)
昨日今日と広島は連続して35度の猛暑日で、
こんな時に山登りもなんだと思うのですが、
暑いのも、汗をかくのも大好きな私ですので、
いそいそとママチャリに乗って緑豊かな山へと出かけました。

家から北に約一時間、緑井にそびえる権現山に向かいます。
ここに登るのは4回目、ホームページの山日記には二度目の登場です。
前回は三年ちょっと前です。

広島市安佐南区緑井 権現山

緑井は広島市郊外の店やビル、マンションが建ち並ぶ新しい町で、
来るたびに目新しい建物が目に入り、
様変わりする町の様相に驚くことしきりです。

自然と触れ合う山登りというのは、
日常から離れた “ハレ” の体験ですので、
時が経っても不思議なほど様々な情景が記憶の中に残っています。

山から見た風景、山道の様子はもちろんのこと、
山に至るまでの道のりも鮮明に印象づけられています。

緑井の町

緑井の駅からしばらく込み入った店や住宅が建ち並ぶ一角を通りますが、
ここらの光景も懐かしく思い出されます。
場所の記憶というのは、その時頭の中で考えていたこともセットになって残っているものです。
ここを歩いた三年前、たしか頭の中では、なぜか大場久美子の「スプリングサンバ」
鳴り響いていたことを突如思い出しました。

大場久美子、当時はすごく可愛かったですが、歌はちょっと・・・すごいです・・・。 (;^_^A
同時代の能瀬慶子「アテンション・プリーズ」と双璧をなしてましたね。

緑井の駅から自転車で5分も走らないうちに
大きな田んぼが広がった山の麓に着きました。

権現山麓の田園風景

3年前はこの田んぼにカブトエビがたくさん泳いでいましたが、
今日は猛暑の時期なので虫や生き物たちは目につきません。
そのかわり水草が田んぼの水一面に生い茂っていました。

山に至る登り道の両側には、住宅がポツポツと建ち並び、
一軒一軒の生け垣などを自転車を押しながら眺めるのは楽しいものです。

夏の花ですね

南国の花がきれいに咲いています。
今日のカメラは一眼レフではないので写りがイマイチですが、
照りつける真夏の太陽を受け、まぶしそうに輝いています。

花がキラキラ輝いています

白壁の立派なお屋敷がありました。

白壁の立派なお屋敷

さすが広島、蔵にはきれいな鯉の絵が描かれています。
これって家紋ではないですよね?

鯉は広島のシンボルです

けれどもとにかく暑い ・・・ 、
自転車を押しているだけでも汗が止めどなく流れてきます。

住宅地の切れた少し上あたりに多宝塔が見えます。

多宝塔が見えました

住宅地の一番上あたりはかなり標高があります。
397.1m と標高の標高の低い権現山のもう中腹あたりではないかと思えるほどです。

住宅地でも結構高いところです

特に今日は猛暑で汗だくなので、そう感じたのかもしれません。
もうここに来るまでに十分くたびれ果てました。 (☆o☆)

鳥居をくぐると毘沙門さんです。
ここを通って頂上を目指します。

毘沙門さんの鳥居

山で道を示した看板に出会うとホッとするものです。
これからの道筋、目標、目安、そういったものが書かれていると一安心します。
これは山登りだけではないですね。
ドライブ、仕事、試験勉強、・・・人生すべてに共通です。

毘沙門天案内図

鳥居を少し入ったところに自転車を置き、ここからは徒歩で行くことにします。
ここまで相当長い距離自転車を押してきました。
帰りはそこを風を切って爽快に帰れるのかと思うと少し楽しみです。

AEONで買ったママチャリ

我が愛車は二週間ほど前に購入した新車です。
サドルを高くするため特製のロングシートピラーのみ
代々の愛車から引き継がれていて傷だらけです。

変速機もオートライトもないとてもシンプルなタイプですが、
前の自転車よりも微妙にフレームが大きいようで、
シートポジションがとてもよくて漕ぎやすく、すごく気に入っています。

少し歩くと左手に「びしゃもん子ネコ」と書かれた石碑やお社があります。
たしかこれまではなかったような ・・・ 。

びしゃもん子ねこ

かわいい子ネコの置物が売られているようです。
商店街を通してた町おこしの一環ですね。

うっそうと木が生い茂る参道の石段をただ黙々と登っていきます。
今日のような炎天下は木陰がとてもありがたいです。

毘沙門さんの参道

石段を登り切ったところに「石投げ」が、
たしか三年前も何かをお願いした記憶があります。

石投げ

今回も ○○○ をイメージしながら石を投げます。
石はもちろんきちんと投げ落ちた場所にとどまってくれました!
もっともそうなるように、わざと手前の方を狙って投げたのですが ・・・。

岩に描かれた虎の真っ赤な口から流れる水をありがたくいただき、
汗だくになったタオルを冷たい水で絞り、顔や手の汗を拭き取りました。

冷たい水は最高の清涼剤

水を飲んでいると、横の岩の上にいる真っ黒な蛇を見つけました。
写真を撮ろうとするとスルスルとあっちの方に逃げていきます。

黒蛇です

上の写真、水路の左上にちらっと蛇が写っています。
この日見た蛇はこの一匹だけでしたが、トカゲはたくさんいましたね。

山道を少しだけ登ると「里見の岩」という場所があり、
とても素晴らしい景色が望めます。

広島市内を一望

これはほんの少し西に振った南の方角で、
遠くに高いビルがそびえているのが広島市の中心街で、
瀬戸内海がほんの少しだけ見えています。

その里見の岩の少し上にきれいに彩られた多宝塔が建っています。

権現山 多宝塔

三年前にも見た坂村真民さんの「念ずれば花ひらく」の石碑は、
今日もピカピカに光っていました。

念ずれば花ひらく

こういった宗教色のないものはいいですね。

こりあたりからの山道はすべてコルクボードが敷き詰められていて、
歩くとフワフワしてすごく快適です。

コルクボード敷きの山道

とはいえ、今日の猛暑には本当に参りました。 (#+_+)
ここまでで体力すべてを使い果たした感じです。
400m に満たない低い山ですが、途中で何度も帰りたくなりました。

権現山の頂上にはテレビ局の電波塔がいくつも建っています。
頂上にたどり着いた時は心底ホッとしました。

権現山頂上のテレビ塔

頂上付近は木々がうっそうとしていて、景色は今ひとつです。

頂上からの視界はイマイチ

冷たい水筒のお茶を飲んだりして、ほんの少し休憩をした後下山開始です。
下りの方が気持ちに余裕があり、目線も麓の方に向いているので、
景色をしっかりと眺めることができます。

今宵は宇品の花火大会

今夜は広島港の宇品で大きな花火大会があります。
ちょうどこの真正面、
この山の上からだとさぞ花火がきれいに眺められることでしょう。

山を下りる時は足取り軽やかです。
自転車に乗っても快調そのもの、途中自販機でレモン風味のジュースを買いましたが、
500ml のペットボトルがほんの数秒で空になりました。


麓の緑井の町に「薫風」というお好み焼きやさんがあり、
そこで昼食を食べるべく自転車を走らせます。

知り合いの五行詩人田中薫さんが「薫風」という詩集をシリーズで出していて、
その田中さんが薫風つながりでネットを通してご縁ができたとのことで、
お店に立ち寄ってみることにしました。

事前に場所をネットの地図で確認し、プリントアウトもしたのですが、
どうしたことか地図をもってくるのを忘れてしまいました。
けれども分かりやすい場所でしたので、頭の中の記憶だけで迷わず来ることができました。

広島風お好み焼き薫風

「薫風」という看板のロゴがとてもいいですね。
お店は派手な感じはないですが、
清潔感あふれる感じのいい造りです。

お好み焼き薫風 広島市安佐南区緑井

店主の谷口さん、笑顔がすてきなきれいな方でした。
昨年9月にこの店をオープンされ、まだ一年たっていないそうです。

お好み焼き薫風 谷口示芳さん

私のためにいろんな話をしながらお好みそばダブルを焼いてくださいました。
細い体で汗をかきながら ・・・ その一生懸命な思いが
味にしみこんでいるようでとても美味しかったです。

もっといい写真をバチバチと撮ればよかったのですが、
この時は疲労困憊していましたので ・・・ 申し訳ございません。 m(_ _)m

お好み焼き薫風の詳しい場所や営業時間は下記の Google Map をご参照ください。


より大きな地図で お好み焼き 薫風 を表示

心の中もお腹の中もいっぱいに満たして、
再び猛暑の中をママチャリを駆って帰路に着きました。

やっぱり山は、人との出会いはいいですね。
日焼けして真っ赤になった腕を眺めながらつくづくそう思いました。
今日も幸せな一日です。 (^o^)v

2008.07.26 Saturday


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