愛と奇跡の人 小野春子
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2008年8月28日<3>


人間が生きていくためには一人では生きられません。
人という字は、人同士が支え合うようになっています。
その前にね、ほとんど結婚してらっしゃいますよね?
独身の方もいらっしゃるかもしれないけど、独身の方もいずれは結婚なさるわけだから。
男性と女性、これが結婚して夫婦になります。
アダムとイブというのを聞かれたことがありますか?
アダムが男性、イブが女性ですよね。
このアダムとイブ、男性のアダムの方が先に作られたんですよ。
いいですか、これは土で作られたわけ。
土で神の形に似せて作られたの。
そこに命がなかったらただの人形ですから、そこに神が鼻の穴から聖霊を吹き込まれて、
そこに命が宿ったと聖書にはあります。
そして神との語りができ、お話ができる人間ができたんです。
だけどアダムが一人黙々と仕事をしているのを見て寂しいだろうと思われて、女性を作ってやろうと思われたんです。
それで、女性は何から作られたと思われますか?
男性は土から、女性は男性のあばら骨から作られたんです。
これは大きな教えなんです。
けっして男尊女卑で言うんじゃないんですよ。
やっぱり男性と女性の役割というのは違うんです。
私たちが男性になろうと思ってもなれないんです。
今頃はいろんな手術をして、男性が女性になったり、女性が男性になったりしてますが、中身は変えることはできません。

なぜ女性は男性のあばら骨から生まれたのか、人間の体の中でもこの肋骨(ろっ骨、あばら骨)はすごい力を持っているんです。
それから軟らかいんですよ。
みなさんこのあばら骨のところに手をやって、深呼吸をグーッとしてごらんなさい。
このあばら骨がフワーツと浮き上がります。
そして息をフーッと吐きます。
そしたら上がってた肋骨が下に下がります。
これは何を意味するか、・・・この肋骨の下には何がありますか?
肺や心臓や、人間が生きる上で最も大切な臓器が収められているでしょ。
それを今の男性と女性、仕事の上でも見てごらんなさい。
女性は家庭を守る、子供を産み育てる。
ご主人が疲れて帰った時にはご苦労様、美味しいお食事をして、また元気になって明日もお仕事に行ってください。
そして内臓のひとつひとつ、子どもの一人一人が病気になれば、お母さんは必死になって看病します。
ご主人は極端に言えば、お金のために働いていると思われるかもしれませんが、けっしてそうではない。
奥さんを愛し、子どもを愛し、そのために自分の身を削って働いてるじゃないですか。
そこ、そこに意味があるんです。
なぜ肋骨か。包容力、忍耐力。
いいですか?中で守られているのは家族一人一人です。
だから女性というのは大きな役割を持っています。
そしてそれをあらゆる面で支えるのが男性です。
そうでしょ?
そこをよく自覚して、男性と女性はなぜ結婚し、子供を産み、家族を養うのか。
そして一人一人の子どもが独立して、また夫婦がそこに生まれます。
これはその人の人生というよりも、人間本来の姿なんです。
そういうことでアダムとイブが作られ、現在の私たちがこうして生きているというわけです。
だから何事をする時でも、自分ということばかりを考えるとうまくはいきません。

小野春子さんのお話は真剣そのもの。

ロックフェラーは、ほとんどの方ご存じですよね。
今は亡き世界一の大富豪ロックフェラーのことを知らない人はいません。
今の教育から医学から、あらゆる分野で財団が援助しています。
あのロックフェラーが、五十代までどういった人間だったかご存じですか?
お金の亡者です。金、金。金、・・・。
彼は自分の取引先の船がいっぱい荷物を積んで、数百万ドルの荷物を積んで運んでいる時、ちょうど大嵐になりました。
さあ大変ですよね、その船が沈没したら数百万ドルの損害ですから。
けれども彼は保険をかけるお金をけちって保険をかけていなかった。
だから自分の側近に「保険をかけたか?」とおっしゃる、
「いや、かけていません」、「じゃあすぐに行って保険をかけろ」
その保険、わずか150ドルですよ。
どうですか?それをけちって保険をかけなかった。
それですぐに行って保険をかけました。
だからその船が沈没しても莫大な保険金が入ってきます。
そしてその従業員が保険をかけて帰ってくるまでの間に、その船で輸送をして荷物を陸揚げした自分の部下から、
「社長、今荷物が無事着きました。安心してください」
と報告がありました。
さあその時ロックフェラーはどうだったか、
「あの150ドルを無駄にした。こんなもったいないことはない」って怒り出しました。
さあ食事はのどを通らない、睡眠は取れない、イライライライラして、もう神経衰弱のようになって、帰って床に着いちゃったんです。
それだけ金の亡者だったんです。

だから親子、兄弟ともまったく行き来がありません。
それは交際するのにもお金がいるんですから。
そうでしょ?だからお友達も一人もいません。
みんなで4、5人でどこかに行って、楽しくビールでも飲もうといっても、そんなものって、お金のかかることは一切やらないんです。
そして倒れそうな他の会社は助けるどころか、踏み倒して合併、合併です。
彼の経営していた石油会社は、裁判で最終的には世界最高の賠償金を取られたでしょ。
周りの人たちをみんな泣かせてきて、・・・でもその時には彼はもう改心していて、もうなんとも思わなかった。
けど53歳までの彼はそういう人物だったんです。
鬼のようにいやがられ、ケチ、ケチ、ケチ、これほどケチなものはいないってぐらい。
自分の食べるものまでケチった。それで病気になった。
その病気はありとあらゆる病気です。
皮膚から神経からなにから・・・、お医者さんもかって見たことがないような。
世界中の医者を連れてこいと言っても、診る先生は誰もいなかった。
その時ロックフェラーは、お金がいうことを聞かないということを知ったんですよ。
そうでしょ?
お金が自分を助けてくれるわけではない、病気を救ってくれるわけでもない。

一番先に考えたのが、自分が病気になっても、それを治す医者がいなかったということ。
それでまずそのお医者さん達に、伝染病、疫病を治す研究をさせること。
そしてロックフェラー財団が、たくさんの病気の治療、予防のために惜しみなく投資をはじめました。
ジフテリア、百日咳なんかもそうです。
それから人材を育てるための医学校を作りました。
今のシカゴ大学はロックフェラーが建てたんですよ。大きな学校です。
世界中のそうそうたる医科大学もたくさんロックフェラー財団が建ててます。
アメリカにはロックフェラー医科大学というのがあります。

だから晩年、彼の石油会社が訴えられて、世界でもはじめての巨額な損害補償を求められても、そんなことまったく気にも留めないぐらいすっかり人間が変わっちゃったんです。
普通だったら目くじらを立てますがね、お金が一番大切なものではないということに気付いたんです。

お金がある、ものがある、すべては誰のためにあるのか。
自分のためじゃないんですよ。
求める人があるならその人に与える。
相手があるから自分がある。
そうでしょ?

私が今ここに来て、こうしてお話をしているのも、みなさんが聴いてくださるから、お話ができる。
だから本当に、心からありがとうございますと申し上げます。
死ぬる死ぬるでずーっとやってきて、こうして今生きているのも、こうやって話を聴いてくださる人、あるいはお付き合いをしてくださる方達がいるから生かされています。
絶対に自分一人では生きてはいけません。
そうでしょ?相手がいるから、相手が生かしてくださるから生きていける。
みなさんが私の話を聴いてくださるから、私は喜んでお話をさせていただけるんです。

頑固(がんこ)というのがあります。
頑固、固執、自分の信念に凝り固まった人、そういう人を見たことがあると思います。
自分の意見を変えない、何人か集まって話をしても自分の意見を押し通す。
そこには何があるのか?
そういう人は自滅していきます。
誰も相手にしなくなります。
そうでしょ?人間関係で一番大切なものですから。

人間ですからいいところも悪いところも、・・・長所、短所いっぱいあります。
だけどほとんどの人は自分の欠点をカバーして生きています。
みなさんいい衣を身につけて、社会に出て行くじゃないですか。
家に帰ったとたん、どうなりますか?
ホッとするのはいいけれど、惨めになるのは自分自身でしょ?
それを逆さまに持っていく、ありのままの自分を素直に受け入れることができるかどうか。
少し考えてみてください。
自分の欠点は自分だけではよく分かりません。
ありのままの自分、自分しか気付かない自分、それを素直に受け入れることができなかったら、どのような人をも受け入れることは不可能です。
排除してしまいます。
ましてや自分に意見を言われたら、絶対にその人とは再び会う気にはならないでしょう。
でも聞く耳を持たなければ、人間は成長しません。

子どもからも学ぶところが多いんですよ。
この間、止揚学園の福井達雨さんの本を読みました。

※ 止揚学園は、理想的な障害児教育を実践していることで有名な滋賀県の学校です。

桜が咲いています。きれいだな。
そして誰かがそこに行って、桜の花を取りました。
そうしたらある障害を持った子どもさんが、
「痛い、痛いって言ってるよ」って言いました。
桜の花を取った大人は分かりません。
そこで「○○ちゃん、痛い、痛いって、どこが痛いの?」と聞きました。
「桜が痛い、痛いって言ってるよ」
さあ、その大人はガーンとやられましたよ。
花一輪にさえ、そういった表現、心遣いのできる子どもさんのことをどう思われますか?
素晴らしいでしょ?
だから私たちはもっと聞く耳を持たないと・・・。
子どもだからといってバカにはできない。
かえって子どもの方が精神的に成長しています。
大人は知識や知恵で成長している。
子どもは心で成長しています。きれいです。

みんな平和でありたいねって講義された先生がいるんですって。
障害を持っている子どもが、平和って分かるかなって。
「○○ちゃん、平和ってどういうことか知ってる?
 先生、分かんないから教えてちょうだい」
とおっしゃった。すると○○ちゃんが、
「みんなで楽しくご飯を食べることだよ」(笑)
いやー、私は頭が下がりました。
世界中の人たちが同じテーブルで、同じご馳走を、美味しい美味しいって食べられたら、戦争なんて無くなるじゃない?
そうでしょ?だから老いては子に従え。
それから聖書の言葉ですが、
「私たちは幼子のようにならなければ、神の国に入ることはできない」
と言われています。

だから人間成長するためには、まず聞く耳を持つということ。
たとえばですよ、向こうは大学でのバリバリ、こっちは小学校しか出ていない。
そんな場合でも、大学を出ようと、小学校を出ようと、お小遣いさんであろうと、社長であろうと、そんなことは関係ありません。
話をする相手は全部尊敬しなければいけないし、その人のお話しされたことを、心の中に入れて持って帰る。
それをどのように吟味するかはその人の勝手です。
でもそこから学ぶことがいかに多いか。
知恵がありすぎて固執する。知識がありすぎて人の意見を聞かない。
かえって表情まで厳しくなって批判的になります。

いいですか?だから一日をどのように過ごすか、みなさんの最高の笑顔を作ってみてください。
笑顔のでない人はないでしょ。
声を出して笑われてもいいですよ。
笑顔、笑顔が人を喜ばし、人を引きつける。
いいですか?相手とどのような関係であろうとも、笑顔ひとつで和合していくんです。
だからできるだけ、朝起きたら笑顔を作ることを実践してください。
鏡を見ますからね。
これは女性だけではなく男性も、顔を洗って歯を磨いて、頭にクシを入れて、
鏡の前でニコニコっと笑ってみるんですよ。
同じ笑顔をするんだったら最高のね。
男性なら女性がハッとするような、女性なら男性がワーッと言うような、そういう笑顔を作って、朝から晩までニコニコ。
一人でもいいんです。一人の時でもニコニコ、ニコニコ・・・。
「あの人ちょっとおかしいわね。一人で笑って・・・」(笑)
そんなこと関係ありません。
そんなことを言う人に限って、いつもムッとした顔をしています。
ちっとも幸せになれない。

いいですか?笑顔こそ、大きな力を持っているんですよ。
病院に入院してたってそうです。
自分のベッドにいて、隣の人の顔を見て、
「おはようございます。今日もご一緒に、よろしくね!」
って笑顔を送ることでしょ。
かたやムッとこんな顔をして、(笑)私はそんな状態じゃない、あっちが痛い、こっちが痛い、もう今は大変なんだ・・・。
だからこそ笑顔を実践するんです。
笑顔は隣の病人をも癒す力があります。
どうですか?この力は医者にはありません。
あなた一人一人の笑顔が隣の人を癒すんです。
隣の人、前の人を喜ばせる、最高ですよ。
周りの人を喜ばせる人は最高の人!
たとえ着の身着のまま、みすぼらしい格好をしていても最高の人間です。

いいですか?紳士淑女然として、最高のブランド商品を身につけて、ポケットから出す財布の分厚いこと、エーッ、いくら入ってるの・・・。
そんな状態でも、顔にも心にも笑顔がない、相手を思いやる気持ちがない人、貧しい中でも最も貧しい人です。
いいですか?私から言えば、愛を与えることも、愛を受け取ることも知らない人こそ貧しい人の中でも最も貧しい人です。
人から「これどうぞ召し上がってください」と言われても、
「私はそんなものは食べない。最低だから。
 私はこんないいものを食べてますから」
それは愛を受ける資格のない貧しい人。
それがごま塩をまぶしたおむすび、小さなお団子であろうと、大きなケーキであろうと、それが与えることのできる愛、受け取ることのできる愛、それが素直にできる人、最高です。
これができない人が結構いるんですよ。
そんなもの食べられるわけないでしょ。
なーに、バカにしないでよ。
そういう人はいずれは自分自身で落ち込んでいくんです。
だんだんだんだんと、けっしてそのような心の貧しい人にはなっていただきたくないなと思います。
どうでしょう?(拍手)

ご質問があったら、話の間でもしていただいたらいいですよ。



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