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土の理

陰陽五行は、陰陽が共生関係を示し、
五行は五つの要素の循環関係を表します。

 

左の五角形は互いに生かし合う相生の関係、
木から火が生じ、火に燃えて土となり、土の中から金属が生まれ、
金属(ミネラネ)が水を生かし、水が木を育てます。

右の五芒星は相克の関係、互いに殺し合う関係です。
木は土の養分を吸い取り、土は水をせき止め、
水でもって火は消され、火は金属を溶かし、
金属でもって木は切り倒されます。

生かし合うものと殺し合うもの、
この二つでひとつの完結した循環関係です。
この循環は時空の基本法則であり、
この相生、相克、二つを合わせた外枠のある五芒星にはパワーが宿り、
陰陽師安倍晴明は、この五芒星の力を用いたと言われています。
  (作り話という説もあります)




このような五行の関係では、
その要素のひとつである「土の理」は、
五つの内のひとつという存在ですが、
五行にはもうひとつの関係性を示した図があります。



土を中心に置き、
その周りを残りの木、火、金、水が取り囲むという関係です。

相撲の土俵は、天井に吊された屋根の四隅に四色の房がかかり、
それらが木、火、金、水を表し、
真ん中の土俵が土ということになっています。

季節は四季ですが、その四つの季節は木、火、金、水で表され、
その四季の、それぞれの季節の境目が土用となり、
土用は年に四回あるのです。

人間の手を広げると指は五本あり、
その関係性は、親指と他の四本の指が対応するようになっていて、
この形になっているからこそ手は様々な役割を果たすことができます。
そして当然親指が土の理となります。

五感も同じです。
頭部で感じる四感、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、
それに対して全身を覆う触覚、
ですからこの触覚、皮膚感覚が土の理となります。

これは大地を見ても分かるでしょう。
地球の表面を覆うもの、
人体に例えると皮膚に相当するものが土なのですから。

こうしてみると、土の理は五つの内のひとつではなく、
大きく二つに分けた内のひとつと捉えることもできます。


もう二十年以上前になりますが、
アダムスキー型円盤(UFO)で有名な
ジョージ・アダムスキーの本を読んだ中で、
『人間には五感があるというのは誤りで、
 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、それらはすべて触覚の延長であり、
 触覚が唯一の感覚である』
というようなことが書かれていました。

そしてつい最近、解剖学者の三木成夫氏の本にも同様の記述を発見し、
その理合いを確認することができました。

まず、体壁系を見ましょう。
それはすでに申しましたように動物だけに見られるものです。
ここはちゃんと三つに分かれます。
それは、外皮系と神経系と筋肉系で「動物器官」と呼ばれる。
はじめの外皮系というのは皮膚で代表されます。
ここでは皮膚がとくに精密になって、つまり皮膚の触覚が高度に分化して、目とか、耳とか、鼻とかの感覚器官ができますが、すべては外界との接触面になるわけです。
ついで神経系が、この外皮系と内側の筋肉系の間にできますが、背中の部分で、とくに発達して脊髄になる。そして、この脊髄の前端が大きく膨らんで脳となる。
この脳と脊髄が神経の中枢となることは申すまでもありません。


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もしこれが正しいのであれば、
土の理は、五行の根本に位置するものであるということです。


一昨年末、親友のYamazaru君の自宅オーディオルームに
五行音叉を設置し、とてつもない音の変化を体感しました。
  <この上ない調和の響き>

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五行音叉を壁から適切な距離に置き、
少しずつ五行の理に則った工夫をするにつれ
音は如実に変化していき、
その中でも最も変化が大きかったのが、
土の理を生かした時です。

最初は五本の五行音叉すべてを木の台に設置していたのを、
真ん中の土の音叉だけをその台から外し、
素焼きの植木鉢の中に庭の土を盛ったものに差し換えたのです。
それによって音の根本、安定感が大きく変りました。




今年の始め、滋賀県長浜市にある清音ミュージックを訪ねました。
  <清音ミュージック>

清音ミュージックの饗場(あえば)公三さんは、
自らシンセサイザーなどの楽器をを演奏したり、自然音を録音し、
それらを素材に心身を癒やすヒーリングミュージックを作っておられます。

それらは多岐に渡り、ホームページから試聴することができますので、
是非聴いてみてください。
限りなく透明なその音色は、饗場さんのお人柄を表しています。

清音ミュージック

ヒーリングミュージックは通常のステレオ版だけではなく、
部屋の四隅にスピーカーを置き、
完全独立4チャンネルで自然音場を味わえる、
そんな素晴らしいものも開発されています。

饗場さんとは以前から顔見知りではあったものの、
これまで一度も音や音楽についての話をしたことがなく、
昨年末ちょっとしたキッカケで音についての話になり、
意気投合して長浜のスタジオに足を運ばせてもらったのです。

部屋の四隅から流れる癒やしの音楽、自然音の響きは体を包み込み、
なんとも心地いい音世界を味わえます。


饗場さんからそのシステムについての話を初めて聞いた時、
その形からさらなる高みを目指すにはどうすればいいのか、
それを自然の理に添って感じてみたところ、
ひとつのアイデアがひらめきました。

それは五行の理に則ってスピーカーを配置し、音を出すということです。
四隅四本のスピーカーでは五行の理に欠けが生じます。
最も大切な中央の土の理がないのです。

土の理はすべてを統合するものです。
新たに中央に土の理のスピーカーを加えたとしても、
現在4チャンネルの音源に、新たなチャンネルを加える必要はありません。
それらを統合し、ミックスした音で十分です。

また各チャンネルの音をミックスすると高周波成分が打ち消され、
音域は低い方に偏り、
これも土の理、地を這うような音ということでピッタリです。

そしてもうひとつは、土の理は皮膚感覚の理でもあるということです。
聴覚には耳から入る気導聴覚と、
耳小骨の振動と全身を通して感じるを骨導聴覚の二種類があり、
土の理に対応するのは明らかに振動を感じる骨導聴覚です。

ですから中央のスピーカーは普通の形ではなく、
エンサウンドの振動を体で感じる抱っこスピーカーのようなものが
適しています。
  <胎内回帰>

四隅四本のスピーカーは視覚、聴覚、味覚、嗅覚、四感に対応し、
耳から気導聴覚を刺激し、
中央、土の理のスピーカーは触覚、皮膚感覚、
体を通して振動を感じ取るのです。

スタジオにお伺した時に、
取りあえず土の理を体感していただこうと思い、
四隅のスピーカーを設置している部屋の真ん中に、
シンビジュームの大きな鉢植えを置きました。
音は出ませんが立派な土の理です。

それだけでも部屋の空気と音はハッキリと変わり、
それは饗場も感じていただけたようです。

饗場さんは五行の理を納得してくださり、
エンサウンドの菅さんもご紹介しましたので、
きっと近い将来、画期的なヒーリングミュージックを
プロデュースされるものと信じています。


「心とからだの健康レポート」
たくさんの健康に関することをご紹介しています。
その中で最も大切で効果があると感じるのが「身体との対話」です。

お風呂に入った時は必ず手のひらで全身をなで、洗い、
感謝、労りの言葉を口から出して唱えます。
これは体に対する感謝行の根本です。

この全身の皮膚をなでるというのが土の理を介するものなので、
それゆえに効果が大きく、
心身に直接的影響が出るのだと感じます。


しっかりした生き方を『地に足をつけて生きる』と言います。

人間は、死を土に還ると表現し、
それは循環の理から、元々は土から生まれてきたということを意味します。

土の理を尊ぶことは、
生きる上での最も根本であり大切なことです。



2018.2.11 Sunday  
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