循環<2> |
共生関係にある「陰陽」も、当然のことながら循環をしています。 一日の中では、太陽が昇っている陽性の昼と、月が輝く陰性の夜が 二十四時間周期で交互に陰・陽・陰・陽 ・・・ と循環をしています。 その元で暮らす人間も、太陽と月の循環サイクルに合わせ、 昼は身体を動かし活動(陽性)し、 夜は布団に入り休息(陰性)をします。 季節も暑い陽性の夏と寒い陰性の冬が一年周期で繰り返されています。 陰、陽どちらかの性質がきわめて強くなった場合、 陰は逆の陽を生み、陽は逆の陰の性質を生むようになります。 これもひとつの陰陽の循環サイクルです。 大きくふくらんだ風船は、膨張という陰性の性質を持っています。 しかし風船にどんどん空気を入れ膨張させ続けていくと、 陰性の性質がきわめて強くなりすぎて、最後には耐えきれなくなり爆発し、 急速にしぼんでしまいます。 陰性の膨張の行き着く先が収縮という陽性になるのです。 伸びているバネを強い力で縮めると、バネは反発し、伸びようとする力が働きます。 手でバネを縮め、その状態で手の力をゆるめると、 バネは反発し、一瞬のうちに元の状態に戻り、 そしてさらに元の状態以上に伸びようとします。 その後は再び縮んで、そしてまた伸びて ・・・ 、 この収縮、膨張という陰陽の循環をしばらくの間繰り返していきます。 私たち人間、動物の世界は陽性です。 人間、動物の世界は植物という陰性の力によって生かされています。 植物は大地という陽性の土壌に育ちます。 大地は空間という陰性の世界に包まれています。 そして空間は光という陽性のものに満たされ、 その光の世界は原初の闇という陰性の世界から生み出されています。 私たち人間の世界も 陽・陰・陽・陰・陽・陰 という陰陽循環のリズムの中から 生まれてきているのです。 |