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陰陽運動<3>

時空の基本法則の最も根本のひとつである陰陽の理合いは、
私たちにとって最も身近で目に見える肉体の構造や働きの中に
端的に表れています。

肛門と口という体の根幹の陰陽だけではなく、
私自身が日々心と体を労るために行っている動作の多くが、
陰陽の理合いに則っていることに最近あらためて気が付きました。


食べ物を食べるのと並んで、
呼吸をするということも、
生きていくために欠かせないことです。

呼吸は本来鼻でするものです。
鼻の中は粘膜で覆われ、鼻毛が生え、
外から吸い込む空気からゴミやバクテリアを除去する働きをしています。

鼻で呼吸をし、肺で酸素を吸収する。
鼻の穴、肺ともに二つずつあるということは、
これらには陰陽の理合いがあり、
それぞれ別個の役割を担っていることを意味しています。

意識や動作で肺を左右使い分けることはできませんが、
鼻の穴はそれが可能です。

脳は人間の臓器の中で最も大量の酸素を消費する臓器ですが、
その脳で最大の容積を占める大脳は、右脳と左脳に分かれていて、
左右の鼻からの呼吸をコントロールすることで、
この脳への酸素供給の効率を上げることが可能です。

それが「片鼻呼吸」です。


呼吸法のポイントは、
 ・ まず吐いてから吸う
 ・ 息を吸う時は必ず鼻から
 ・ なるべくゆっくり時間をかけて、特に吐く息の方をゆっくりと
 ・ 思いっきり吐き切り、吸い切る
ということです。

最後の思いっきり吐き切り、そして吸い切るというのは、
太陰と太陽という意味において重要です。
腹式呼吸で息を大きく吐き、吸うということは、
お腹の中で内臓を上下に隔てている横隔膜を大きく動かすということであり、
これは健康を保つ上でとても大切なことです。

“息” は “生き” 、大きな呼吸は、
生命のダイナミズムに繋がります。


口から肛門へのラインは、体の中心のラインです。
これと対極にあるのが、体の末端である手足の指先です。

対極にあるものは、
役割が陰と陽で真逆な相補的関係となり、
働きの大きさは同じであることでバランスを取っています。

感謝の理である手足の指の「爪もみ」も、
体の中心を鍛えるのと同じく大きな効果があります。


爪もみも含めて「体との対話」は、
私が最も大切にしている健康法です。
これほど心身ともに心地よい感謝の実践行はありません。

体と対話する時は、実際に口から感謝の言葉を出すこと、
そして体に手を当てさすることです。

この言葉と動作による「声がけ」と「手当て」は、
ふたつでひとつの陰と陽です。


体との対話は毎晩お風呂の中で行っていますが、
お風呂ではいつも「半身浴」です。

半身浴は頭寒足熱という全身における陰陽の理合いに基づいたものです。


「歯の噛み合わせ」の大切さについては何度も書いてきましたが、
歯の噛み合わせとは、上側の歯と下側の歯の合わさり具合のことで、
口腔内における歯の陰陽の理合いです。

この究極のツボである歯の噛み合わせの影響は全身に及び、
だからこそ「噛み合わせ」は「神合わせ」とも言われています。


「ホ・オポノポノ」「引き受け気功」も、
感謝や囚われのない心を育てるためのイメージトレーニングです。

イメージは、自らの実践を通して心と体により深く刻み込まれます。
イメージだけですべての問題を解決しようとするのはアンバランスであり、
ともすれば現実逃避にもつながりかねません。

理論、イメージ、それと実践とは、
離すことのできないバランスを取るための陰陽関係です。


シンプルな中に深い真理がある。
シンプルに物事を見つめていけば、より深い真理が見えてくる。

これからはじまる東洋の時代、
その東洋の知恵は、まさに真理を見通す「魔法のメガネ」です。

2011.2.14 Monday
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