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2018年2月9日 ・・・ 悪の中にも
東洋の叡智はどこまでも深く、
そこから学べるものは数限りなくあります。
東洋思想の基本は陰陽論、
これは相対の世界であり、陰か陽か、
そのどちらかに限定して白黒つけることのできるものではありません。
陰の中にも陽があり、陽の中にも陰があります。
最近はLGBTという性的マイノリティーが社会的に認められ、
男女の性差ですらハッキリと二分できないということが
多くの人に理解されるようになってきました。
これは明らかに時代が東洋に向けて進みつつあることの
現れだと感じます。
どんないいものにも必ずそうでない部分が存在します。
聖人君子のような人間でも、
心の中に必ず弱いところを持っていて、
まずそれを認めて上げることがその人を真に尊敬することだと考えます。
立派な人を100%の人格者としてカリスマ的に持ち上げるのは、
ただその人のすべてを受け入れるだけなので楽ではありますが、
持ち上げている人にとっては、
その持ち上げた瞬間にその人自身の判断力を放棄したことであり、
最終的には、持ち上げられた人にとっても不幸なことです
○○原理主義者、一部の宗教者、あるいは宗教的信奉者、
そういった人たちはそれ以外の人たちにとって近寄りがたい存在であり、
カルト(狂信者)と恐れられています。
人間は誰しも完璧ではありません。
それを認め合えるところから、真に深い人間関係は生まれます。
逆に、どんな悪いと思われるものにも何らかのメリットが存在します。
たとえば過去の人生で起こった嫌な出来事でも、
振り返ってみれば、
そこから何かを学んだり、手にしたことができたはずです。
また人生はすべて自分の想念が創り出すという考えに従うならば、
それは己が何かを経験したくて引き寄せたものだと認識して受け入れる方が、
人生はより豊かになります。
そもそも善悪とは絶対的なものではなく、
自らが判断するものです。
善悪とは関係なく、すべては己の目指す人生の頂へと向かう道である。
そう考えるのが理想ではないでしょうか。
今から11年前、円天という仮想通貨をうたったL&Gという会社が、
多くの人から一千億円を超す大金を集め、
そのまま返金されることなく破綻し、大きな社会問題となりました。
< 円天詐欺とは何だったのか?【ペニオクよりひどい詐欺事件】 >
当時たまたま近所で親しくしていた人が広島県の会員のトップだったので、
円天グループの方たちのイベントやパソコンのお世話をさせてもらい、
その内部事情を詳しく知ることとなりました。
自分はL&Gに一円も出資しておらず、被害者ではありませんが、
その内情から破綻に至る経過を身近で見てきて、
いよいよという時に危機感を覚え、
多くの人にその真実を知ってもらいたいと願い、
そのことをホームページに書きました。
<投資詐欺集団 L&G>
このページには内情をかなり詳しく書いていて、
あの頃のGoogleでは、
「円天 詐欺」といった検索ワードで全国トップに出るようになり、
かなりの人にこのページを読んでもらうことができました。
マスコミからも問い合わせがあり、
日テレだったと記憶していますが、
東京から広島まで取材に来るといって日程まで決まっていたのが、
突然当時の若乃花の離婚が決まり、
そのニュース取材が取りやめになったことがあります。
もうあれから11年も経ったとは信じがたい思いです。
あの当時、この近所にも百万単位で出資していた人たちがおられたので、
そのことを思うと胸が痛みます。
自分は過去世インド人だった認識していて、
その影響なのか、暑いのは大好きですが、
寒いのは苦手です。
暑苦しいのは辛くても心はなぜか躍ります。
それに反して寒いのは、暗く沈んだ気持ちになるようで、
どうしても好きになることができません。
けれど肉体的に寒さに弱いということはなく、
今は真冬でも電気毛布なし、
布団も掛け布団は一枚だけで真冬を乗り越えています。
子どもの頃や若い時分は電気毛布を使っていたので、
逆に寒さに強くなったのかもしれません。
昨年末、たまたまイベントで敷きパッドが当たり、
それがとても肌触りがいいものなので、
つい先日、それまで使っていた古い敷きパッドと取り替えました。
新しいものは表面が滑らかでとても心地よくて爽やかです。
ところが、使い始めて数日経ったあるとても寒い夜中、
足先が湯たんぽが欲しいぐらい冷たくなり、
足をくの字型に曲げないと寝られないぐらい激しい寒さを感じ、
どうにも耐えられなくなってしまいました。
なんでこんなに寒さを感じるのか ・・・ ?
こんな寒さはここ数年か十年ほど感じたことがありません。
よく考えてみると、取り去った古い敷きマットの下には
バイオゴールドというL&Gが販売していたマットが合わせて敷いてあり、
それがなくなったせいで体が冷えたのだということが分かりました。
L&Gが円天騒動を起すさらに数年前、
別の懇意にしている知り合いが、
このL&Gの販売していたバイオゴールドという布団を絶賛していて、
自分にも何度も買うように勧めてくれました。
たぶん当時布団セットが三十万円かもうちょっとしていたと記憶しています。
たしかにいいもののようで、
多くの知り合いが愛用し、喜びの声もたびたび耳にしました。
バイオゴールドは、バイオとつくだけあって、
微生物の力を応用したものとのことです。
また遠赤外線も豊富に出ていて、
健康にいいだけではなく、体臭を押さえる効果もあるとのことでした。
その時にはそのバイオゴールドは手に入れませんでしたが、
円天騒動が佳境を迎えていた頃、
バイオゴールドの布団をワンセット入手することができました。
あの当時、L&Gに多額の出資をし、有り余っているけれども
ほとんど使い道のなくなった円天を大量に所有している知り合いから、
何かの手伝いをしたお礼にまとまった円天をいただきました。
もうその頃には、インターネット上の円天市場である「Web円天市場」は、
ほとんどすべての商品が「好評につき入荷待ちとなります」
という表示とともに販売をストップし、
本社から直販となっているバイオゴールドも売り切れで、
いつ入荷するか分からないという状態でした。
これはもう完全に破綻が秒読みだと感じていたので、
L&Gの本社に電話をし、
電話対応に出た若い女性事務員に強い口調で迫り、
どこかにあったバイオゴールドの在庫を無理に送ってもらったのです。
バイオゴールドは、夏用と冬用の掛け布団が二枚、
それに枕と敷きパッドという四点セットでした。
今も掛け布団はその二枚を季節に応じて使っています。
枕は使い心地がよくなかったので使わず、
敷きマットは、他の市販の敷きマットの下に入れてずっと使っていました。
バイオゴールドは微生物菌が生きているので、
時折水を掛けるといいとかいろいろ言われたのですが、
面倒なのでこれまで一切手入れをしたことがありません。
冬には布団乾燥機の熱風を毎日あびせ、
もう効果などまったくないと思っていたのです。
ところがこのたびバイオゴールドを外して強烈な寒さを感じ、
あわてて敷きパッドの下に入れ直してみたところ、
見事に体が温もりを取り戻し、
使用十一年目にして初めてその効果を体感しました。
バイオゴールドの効果をここで書いても無意味ですが、
強烈な遠赤外線効果のように、
体が芯から発熱するのを感じます。
当然足先までぬくぬくです。
そして長年使っているにも関わらず、汚れも臭いも一切ありません。
L&Gは多くの人に多大な迷惑をかけた最悪の会社であり、
当初から詐欺目的で作られた詐欺集団組織だったと考えます。
ただL&Gが当初事業の基盤となるものを作れたのは、
バイオゴールドが優れた商品力のあるもので、
それで事業資金と顧客の信用を得て、
その後の活動へと繋がっていったのだと思います。
人間は弱いもので、
素晴らしいものがあるとついそれに心のすべてを傾けてしまい、
嫌だと感じるものは、その存在自体を拒絶したくなります。
けれど陰中陽あり、陽中陰あり、
どんな中にも対極の価値観が併存し、
それを冷静に見つめなければなりません。
円天騒動も、そんな冷静な眼を持った人が何人かいて、
目先の利益に熱狂し、判断力を失ってしまった人たちに
何か進言してあげることができたなら、
あんなにも被害が大きくならずに済んだのにと悔やまれます。
けれど残念ながら、円天騒動の後も同様の詐欺事件は後を絶ちません。
素晴らしい人やもの、
その中にこそ自分にとってマイナスとなるポイントを見つけ、
心底嫌だと感じるもの、
そこに自分にとっての学ぶべき要素を見い出していくべきです。
それが正しい判断力を持ち続けるために大切なことです。
そんなことL&Gのバイオゴールドの温もりを感じながら思いました。
2018.2.9 Friday
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