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2018年2月3日 ・・・ 免疫寛容<2>

昨日書いた免疫寛容について、
心のブロックに関することが言葉足らずだと感じました。
ですので少し補足させていただきます。


心の壁、ブロックは大きく分けて二つあると考えられます。
ひとつは外から内と入ってくる情報をブロックするもの、
もうひとつは心の中、その奥深くの潜在意識から
表面の顕在意識へと通じるところにあるブロックです。

外部から入ってくるものは、
その情報を100%五感で受け止め脳で処理することができない以上、
何らかのブロックを設けざるえません。

いつも通る道沿いにブティックが婦人服がたくさん並んでいても、
レディース・ファッションに興味のない男性は、
そこにどんな洋服が並べられているのか、流行の色は何なのか、
そんなことには関心がなく、
いくら目に入っても、頭の中に記憶されることはありません。

自分が興味あること、己の持つ自己像やパーソナリティーによって
外から内へのブロックは形成されます。

高い目標や志を持つことが大切だと言われるのは、
動機付けを得るためと同時に、
その目標や志に従ってブロックが形成され、
目に見えるもの、五感で感じる世界が変化するからです。


潜在意識から顕在意識へのブロック、
これはないに越したことはありません。

このブロックは興味・関心ではなく、
感情によって形成され、
感情をクリアーにすることによって、
潜在意識の力を大いに活用できると同時に、
物事を正しい姿で捉えることができます。

感情は思考に優先します。
セドナメソッドで示されているように、
たとえば「○○を手にする」という目標を持っている場合、
○○を手にすることに対する抵抗を手放すと同時に、
○○を手にしないことに対する抵抗をも手放します。

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意識として目標を強く頭の中に置いていても、
それが感情として囚われとなっていては、
感情がその目標に向かう力を削いでしまいます。


競走馬に例えるならば、
進むべきゴールだけが目に入るよう、
視界を狭めるための遮眼革は外から内へのブロック、
自己イメージやパーソナリティーに相当します。

そして潜在意識と顕在意識の間にある感情というブロックは、
曇ったメガネ、
けれど馬はメガネをかけないので、
眼に入ったホコリのようなものでしょう。


潜在意識と顕在意識の流れをよくするということが、
世間で言うところの潜在意識活用、引き寄せの法則の大切なポイントです。

ここで、そういったことに関して書かれたどの本にも
載っていないであろうことをご紹介します。

顕在意識に対応する臓器は思考を司る脳、
潜在意識は対応する臓器は深い心を育む腸です。

このことは、このホームページをご覧の方ならよくお分かりでしょう。
視聴覚をはじめ四感の集中する頭部にある脳で思考し、
それが天と結びついた腸で深められ、
再び脳へと上がっていきます。

つまり潜在意識を活用するにはこの流れが大切であり、
そのためには、脳と腸とを結ぶライン、
ここに滞りがあってはいけません。

つまり正しい姿勢を保つ、背筋を伸ばす、
立腰、腰骨をキチンと立てることが、
潜在意識を十分活用するためのポイントであり基盤です。

その時に、肩に力が入っていてはいけません。
あくまでも自然体、上虚下実、
背筋は伸ばしながらも上半身の力を抜き、
下半身、丹田や肛門に力を漲らせます。


免疫寛容から随分話が外れましたが、
免疫寛容と最も近い心の働きは『三つ子の魂百まで』、
幼い頃に植え付けられた感情、感覚は生涯残るというもの、
これは昨日の「ホワイトボード理論」と同じです。

免疫の過剰反応がアレルギーであり、
心にも、何かに対する拒絶反応であったり、
トラウマ(心的外傷)によって生じるPTSDのような不安障害があります。

人体に起こる反応と心の中の反応はフラクタル(自己相似形)であり、
アレルギーも心理療法で改善することがあり、
何を口にするかによって感情も確実に変化します。

日本人の姿勢が悪くなったのは、
腸の持つ力が弱くなったことが大きな原因です。
食生活を改善し、腸内環境を整えることで感情は穏やかになり、
正しい骨格を保つ力も湧いてきます。


近年話題のアドラー心理学では、
『現在直面している問題は、過去のトラウマや他者のせいではなく、
 何らかの目的をかなえるために自分が選んだ結果である』
と、トラウマの存在を否定しています。

それをもし人体に当てはめることができるのなら、
免疫というものの未知なる能力を導くことにつながります。

医学、生理学、それと心理学が手を携えて
ミクロコスモスである人体の神秘を解き明かす、
それがこれから望むべく先端医療、統合医療の姿だと考えます。

2018.2.3 Saturday  
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