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2015年11月22日 ・・・ 喜びに満ちた日常

難聴になった右耳の調子は相変わらずで、
その時の状態によって聞こえ方は微妙に変わり、
ほとんど完治に近い状態になることもあれば、
激しく耳鳴りがし、かなり聴き取りにくくなることも時折あります。

人と近くで話をしたり、講演などを聴いている時は
そんなに困ることはないのですが、
雑踏の中で会話をしたり、
背の低い女性と歩きながら話をしている時などは、
話の内容がよく分からない時がよくあります。

その話が大事な用件であるのなら、
確実に聴き取るために聞き返すこともありますが、
そうでない雑談は、ハッキリとすべての言葉が聞き取れなくても、
ほとんどは笑顔でその場をやり過ごしてしまいます。


少し前に感情を手放すセドナメソッドを再び熱心に取り組み始めたのですが、
そのセドナメソッドでは、人間の手放すべき根本欲求として、
 ・ 人に自分の思いを押しつけ、コントロールしたいという制御欲求、
 ・ 認められたい、愛されたいという承認欲求、
 ・ 安心したい、生存していたいという安全欲求、
 ・ 何かから離れたい、独立したいという分離欲求、
この四つをあげています。

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このたびよく聞き取れない人の言葉を
笑顔でやり過ごせるようになった(なれた)のは、
このセドナメソッドで、
制御欲求と承認欲求、この二つを大いに解放できたからだと感じます。

喫茶店で大勢の仲間とワイワイやっている時、
周りの人たちの話している細かい会話が聞き取れなくても、
ただそれを微笑ましく見守るように見ていれば、
何も不自由することはありません。
その会話に自分が口を挟む必要はないのです。

親が子どもを見るように、と言えば大げさでしょうか。
けれどそんな感じで周りの人の談笑する姿を見ることができる自分、
その自分自身を嬉しく、また微笑ましくも感じます。


耳はもう少し時が経てば自然とよくなるだろうなとは感じています。
けれど絶対によくならなければとは思いません。
ただ自然に、自分の肉体、魂の意志に任せたい、それだけです。

このことに対してただの一点の恐れも不安もありません。


たぶん自分の生き方の流れとして、
セドナメソッドで心の解放が一段深められたから、
今回の難聴というものが起こったのだと感じます。

二三ヶ月前からのセドナメソッドと難聴が起こったことによって、
心の世界が確実に一歩、とまでは行かないまでも、
半歩ぐらいは前進できたと感じます。


心の世界が開けて最も喜ばしいことは、
何か特別にラッキーな出来事が起こったというのではなく、
今までと変わらない日常が、
以前よりも確実に明るく喜びに満ちて感じられるようになったことです。

こうして書いていて思い出すのですが、
何年か前、インドに行った時も同じことを感じ、そんなことを書いた記憶があります。

豊かな自然以外は何もない南インドの児童養護施設を訪ね、
質素で規則正しく、それでいて喜びあふれる子どもたちの日常を見て、
日常(ケ)の中にこそ、真に求めるべき幸せの本質があるように感じました。

非日常(ハレ)の喜びはあくまでも添え物のようなもの、
そこにだけ喜びを求めていては、
いつまで経っても心満たされることはありません。




そんな喜びにあふれたある日の日常をご紹介します。

11月22日日曜日、朝は十時頃の遅い目覚めです。
前の晩(本当は当日)は四時過ぎまでお酒を飲みながらパソコンに向かっていました。
ビール、と言っても第三のビールですが、
それにビール酵母を入れて飲むと最高なのです。

お気に入りは「麦とホップ」で、
これにビール酵母を加えて飲むと、
味もヘルシーさも普通のビールに勝るように感じます。

コスト的にも缶ビール一本分数円ですので、
是非ご近所のドラッグストアで買って試してみてください。

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昨夜はビールに加え、
知り合いからもらった仏さんからのお下がりの日本酒があったので
ついつい盛り上がってしまいました。
お酒はやっぱり日本酒が最高です。
純米大吟醸、冷やでチビチビ二合ほどいただきました。

外でご馳走を食べながらみんなで飲む酒も最高ですが、
家で一人ピーナッツを頬ぱりながら飲む缶ビールもそれなりで、
その時はそれ以上のものは望みません。
またそう思える自分を幸せに感じます。

とは言え、不摂生はいけないですね。
こんなことをしているから耳も完治しないのでしょう。
少し反省しています。


そして遅い目覚めで家でしばらく過ごした後は、
ママチャリを駆って一時間ほどかかるお好み薫風に出かけました。

お好み薫風とは、薫風という名のお好み焼き屋さんのことです。
以前ニュージーランド在住の友人が広島に来た際、彼に
「お好みを食べに行きましょう♪」
と言ったところ、
「広島ではお好み焼きのことをお好みって言うんですね。いいですね」
と言ってもらい、あらためてそのことに気がつきました。

お好み焼きは大阪同様広島でも名物ですので、
市内にはたくさんのお好み焼き屋さんがあるのです。

薫風のある場所は市内を少し北に行った安佐南区というところで、
昨年8月20日、大きな土砂災害がたくさんの死傷者の出た場所のすぐ真下です。
あの時は店の前まで土砂が流れ、お店は数日間休みにし、
その後はボランテイアの方たちに数百食のお好みを無料で提供したそうです。

薫風を経営している谷口示芳さん、
とっても笑顔の素敵な好人物なのです。


  ※ 写真より実物の方が美人です♪

  <うぷんくのおかみ>


より大きな地図で お好み焼き 薫風 を表示

ここのお好みは油を使わず焼くのでとってもあっさりとしていてヘルシーで、
服に臭いも付かないし、食べた後に胃もたれもせずとても爽やかな美味しさです。
一度この薫風の味を知ってしまうと、
他の店のお好みがみな重苦しく感じられます。

実際この薫風を知ってから、
人に誘われる以外、自分の意志で他の店のお好みを食べに行ったことは
片手で数えられるぐらいしかありません。

その薫風の谷口さんが、
盲導犬キャンペーンのチョコレートをみなさんに勧めてくださっていて、
そのチョコレートを届けに、今日は薫風に行ったのです。

自分が事務局をしている盲導犬贈呈活動、
そこで販売しているチョコレートは一箱千円(税込み)で、
これを約二万箱全国の方々に販売し、
その収益金で盲導犬を必要とされている盲人の方たちに、
毎年一頭ずつ盲導犬を贈呈しています。

盲導犬はその役目を果たせるよう教育するのに多大な費用がかかり、
それは一頭につき数百万円にものぼります。
  <井上わこ ホームページ>



谷口さんは毎年このチョコレートをみなさんにお勧めしてくださいますが、
このチョコレートは、勧めたり販売してくださっても、
その方には一円の利益も入りません。

それでも谷口さんをはじめ、全国で多くの方が販売にご協力してくださっていて、
今は事務局という立場で、そういった善意の方たちと触れ合うことができ、
それが大きな幸せの種となっています。


薫風でお腹を満たした後は、
広島で最も素敵なところ、喫茶 赤い屋根に行きました。
最近長らくご無沙汰していて、赤い屋根に行くのは半年ぶりぐらいでしょうか。

久し振りに訪ねた赤い屋根、
秋も深まり、建物を覆うツタもすっかり枯れ落ち、
窓際に置かれた白いシクラメンの鉢がひときわ目を引きます。

赤い屋根は、いつどんな季節に行っても目をたっぷりと楽しませてくれます。
これまで赤い屋根の写真はたくさん撮っていて、
いつも持ち歩いているiPadにも
約四十枚ほど四季折々の赤い屋根の姿が収められているのですが、
今日はそれをスライドショーにしてママさんにお見せすると、
何度もローテーションするほどの長時間、
目を輝かせるようにしてずっと見続けておられました。

ママさんは本当にご自分の城である赤い屋根という店を
心から愛しておられるのだなということが、
今日また深く感じました。

赤い屋根という喫茶店は、
あくまでもママさんがご自分の思いを具現化したお城であり、
そこにお客さんを特別にご招待している、そういったところです。

ママさんは時折冗談半分で、
お客さんよりお店やお店の花やツタの方が大切だと言われるのですが、
それは本当にそうなのだと思います。

それだけ深くご自分のこと、ご自分のものを愛せるからこそ、
そこに訪れるお客さんもまた心から歓待できるのでしょう。

これまで何度も赤い屋根のことは書いていますが、
赤い屋根はお店の内装、花や植物、そこからの景色、
出していただくコーヒー、そしてなによりママさんのお人柄、
それらすべてが最高の状態で融合したひとつの芸術作品なのです。

今日は一眼レフを持っていたので、
何枚かきれいな写真を撮りました。









いろんな季節に赤い屋根を訪ね、
こういった写真を撮りためているのです。
どうです、素敵でしょ♪


今日は店に入った時、お客さんは他に誰もおられなかったので、
ママさんと盲導犬やインド、いろんなことをお話しさせていただきました。
するとママさんがカウンターのところからお金を出し、
「これを盲導犬かインドのことに役立ててください」
と手渡してくださいました。

ママさんからは以前にもインドへの義援金をいただいたことがあるのですが、
赤い屋根によく行くと言っても年にせいぜい数回程度、
それなのにこんなことをしていただいて、ただただ恐縮です。

美味しいコーヒーと温かい善意に触れ、
心がとても豊かになりました。


赤い屋根の前の道はとても広く、
自動車を道路の端に駐めておくことができます。
ただし駐める方向は下から上ってきたのとは逆方向になるため、
どこかで方向転換しなければなりません。

一年近く前、赤い屋根の数十メートル先にある別の店の駐車場に
方向転換するために入ったのですが、
ただ車で入るだけでは悪いから店の中にも入ってみましょうということになり、
そのお店、Cafe DUSTY ARTSという喫茶店に何人かで入りました。

ここもとても眺望のいいところで、これはネットから拝借した写真です。



このお店が幸か不幸かとても素敵なところなんです。
なんで不幸かと言うと、家から遠いのでなかなか来れないということと、
赤い屋根のすぐ近くなので、二軒も喫茶店をはしごできないからです。 (>_<)

ここはとてもコーヒー豆にこだわっておられ、
以前訪ねた時、若いとても誠実そうなマスターから、
コーヒーについての話をたくさん聴かせていただきました。
その時に豆を少しだけ買って帰り、
会員登録かなにかで住所を書いたのですが、
その後とても丁寧な手書きのお便りやDMを何度かいたただき、
いただいたにも関わらずまったく再訪することができていないので、
今回そのお詫びをするために、一人ここを訪ねました。

店に入った時には三組のお客さんがおられ、
みな窓際の景色のいい席に座っておられます。
そしてまだひと席だけ窓際が空いていたので、そこに座らせていただきました。

赤い屋根とここダスティアーツ、ほんの数十メートルしか離れていませんが、
窓から見える景色の雰囲気は随分と違います。
景色は景色だけを見ているのではなく、
それを見る環境によって印象が大きく左右されるのだということを感じます。

しばらく一人でカフェオレを飲んでいると、
若いアベックが入って来られました。
席はまだ空いているものの、やはり窓際の席がいいのでしょう、
少し戸惑った様子です。

そこでここがタイミングと思い、若いお二人に
「もう帰りますのでここに座ってください」
と声をかけ、席を空けてあげることにしました。
するとそのお二人も店の方たちも思いがけずとても感謝してくださり、
嬉しくなってしまいました。

帰り際の代金を払う時、送っていただいたDMの封筒を手渡し、
「自分は家が遠くてたびたび来ることができないので、
 もうわざわざDMを送ってもらわなくてもいいですよ。
 DMをいただかなくてもたまに来ますから」
とお伝えしました。

そしてついでに、以前インドのハガキで礼状を書いたことがあったので、
インドで買った袋入りインスタントコーヒーを話の種にと差し上げました。
このインスタントコーヒーは一杯分2ルピー、日本円で4円弱ですが、
ちょっと日本のものとは風味が違って美味しいのです。



インドの絵ハガキを送る人間は珍しいのでしょう、
マスターはそのことを覚えてくださっていたようで、
笑顔で店を出ることができました。
これで少し肩の荷が下りました。


赤い屋根、ダスティアーツのあるのは毘沙門台という高台なので、
帰りは下りで軽快です。
そして麓に下りた後も、広島市内中心部、南に向かって帰る道は、
ほんの少し標高差があるためか、あるいは気分的なものなのか、
いつも行きより楽ちんに感じます。

そんな軽快な気分で幹線道路の歩道を走っていると、
横の車道の真ん中に、黒い財布が落ちているのが目に入りました。
思わず自転車を止め、車が来ないのを確かめて車道に入り、
その黒い大きな財布を拾い上げたのですが、
中にはたくさんのカード類、レシートのような紙が何枚か入っていました。

拾った場所はちょうど大きな警察署のある百メートルほど手前で、
それを警察に届けようと右手にそれを握りしめながら自転車を漕いでいると、
横の車道の端っこを、バイクを押しながら逆向きに進んでいる人と出会いました。

直感的にその人が財布を落としたんではないかと感じ、
「これ、オタクが落としたんじゃないですか?」
と尋ねたところ、まさにそうだったようで、
驚き、そしてホッとした表情でそれを感謝の言葉とともに受け取られました。

いいことをすると気持ちがいいですね。
その人から喜びを分けてもらった気分です。


そうして家に戻り、今パソコンに向かって今日の出来事を綴っているのですが、
そう言えば今日11月22日は、
可愛がっている清水十輝くんの22回目の誕生日です。

彼は今ではすっかり人気者になり、
facebookにはお祝いのメッセージがたくさん届いているようです。


  ※ これは四年半前の桜の季節に撮った写真です。

来年はアメリカを皮切りに、
22歳に合わせて22カ国を旅し、その現地での思いを歌にし、
それを広島の彼の番組を通して随時発表する計画だとか、
本当にすごいことをどんどんとやってのけます。
彼を見ていると、人間、特に若いうちは、
ごく短期間にものすごく成長するんだなということがよく分かります。

彼の活躍から、自分ももっともっと可能性に挑戦しなきゃっていう励みをもらいます。
十輝くん、ありがとね♪


そて最後に、
このページに “今日” の出来事を書きましたが、
実際今はもう日付けが変わってしまい、
11月23日になりました。

本当の今日は勤労感謝の日、
今日23日は、年に二回の車椅子ツアーの日です。
車椅子介助のボランテイアグループほのぼの広島会では、
春と秋の二回、広島市から車椅子三台がそのまま乗れる福祉バスを
運転手さん付きで無償でお借りし、
いろんなところにリクレーションに出かけます。
  (ガソリン代や高速料金は自分たちで支払います)

今回は一昨年も行った福山のみろくの里に再び出かけ、
車椅子の方たちと一緒に観覧車に乗る計画です。
車椅子の方たちは普段目線が低くなる分、
高いところに対して憧れがあるそうです。
今日はどんなことがあるのかな? 楽しみです。 (^o^)v


こうして長々と一日のことを書いてみたのですが、
自由人の日常の出来事は、
一般の方の非日常に近いかもしれませんね。

けれど人の生き方は十人いれば十通りの生き方があり、
みなそれぞれその中に喜びを見いだしうるものだと考えます。

人間の心の中には、
人をうらやむ「隣の芝生は青い」という感情が少なからずあるものですが、
それは決して幸せを呼ぶものではありません。

facebookを熱心にやると心の中の幸福感が下がるということをよく聞きますが、
他人の幸せ、自分にとっての非日常の幸せばかりを見せつけられると、
自分の平凡と思える日常が色あせて見えるようになるのは当然です。


簡単なことほど本質的、
身近なものほど奥が深い、
日常の中にこそ幸せの本質がある。

これは現代人が抱いている通常の概念とは対極のものですが、
これこそがこれからの時代最も大切になる価値観であり、
東洋的、命の本質だと感じます。


先日知ったのですが、
明石家さんまが自分の娘につけた名前 “いまる” というのは、
『いきてるだけで まる もうけ』、
この頭文字を取って “いまる” としたそうですね。
すごいです。

このいまるの精神で、日々喜びあふれた日常を生きていきましょう♪ ヾ(´ー`)ノ

2015.11.22 Sunday  
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