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2015年11月16日 ・・・ 心身への感謝行

いつもページを更新する時は、
あらかじめ書くべきことを頭に入れてから書くのではなく、
書きながら思いついたことをポツポツと綴っていくようにしています。

ですから書いている途中で、当初思っていたのとはまったく違う方向に
行ってしまうことも多々あるのですが、
出だしとなる導入部分と最後のまとめのところだけは少し意識して、
より慎重に書くようにしています。


前項「起こってくることが恵みである」の文章の最後は、
「身体との対話」で締めくくったのですが、
なんだかありきたりのワンパターンな終わり方で、
今イチ満足できませんでした。

けれどどう考えても、健全な心身というものを考えた時、
その基本を支え、体と意識を結ぶ具体的な所作である身体との対話は、
極めて大切であるという事実に変わりありません。

日頃100%健全で理想的な生活を送っているわけではありませんが、
「心と体の健康レポート」に書いている数々のことは留意し、実践していて、
そのお陰で健康で明るい日々を過ごすことができています。

その様々ご紹介した健康法の中で何が最も大切かと問われたら、
躊躇することなく身体との対話と答えます。
このことは今も昔も変わりません。


二つ、あるいはそれ以上の異なるものが合わさってできるハイブリッドは、
とても大きな力を持っています。

そして今あらためて考えてみて思うに、
体に手のひらを当て、視線を注ぎ、
感謝の心を思い、声に出して言葉(言霊)をかける身体との対話は、
極めて優れた選りすぐりのハイブリッド感謝行と言えるのではないでしょうか。
理論的に考えても本当に素晴らしいものです。

いつもお風呂では半身浴で長湯をしているので、
湯船の中で一回か二回、体を洗う時にも一回、
合計で最低二回から三回は、
この体に向けて感謝を捧げる身体との対話をしています。

もちろんこれは義務的にやっているのではありません。
とっても楽しく心地いいからしているのであり、
そう感じることによって、ますます心と体の距離が近くなり、
その楽しさも心地よさも増してくるという善循環です。


身体との対話を続けていると、
心と体の距離が近くなると同時に、
まったく逆の分離感も感じるようになってきます。

体は自分自分自身のものではなく、
自分とは心、魂であり、その乗り舟である肉体は、
両親、ご先祖様、天から授かったものであるという思いが
湧いてくるようになるのです。

これは自分自身の思いですが、
たぶん他の方も、同じ思いを抱かれるようになるものと思います。

そうすると、体調がいい時だけ体に感謝するのではなく、
病気になったり何らかの不具合のある時でも、
それはそれで労りの思いとともに、
その調子の悪いところにも自然と感謝できるようになってきます。

ですから前項で、
このたびの難聴は絶対に治って欲しいという強い思いはない、
というようなことを書きましたが、
肉体はあくまでも自分という真我が借りている、あるいは授かっている乗り舟であり、
その肉体が最終的にどうなるかは、
その肉体の持つ主体性に任せるべきであるという、
そんな気持ちになってくるのです。
これは己の肉体に対するひとつの信頼の表れだと思います。

もちろんその肉体が最高の状態を保てるよう、
環境や意識を整えていくことは必要ですが、
それをした上で、最終的な決断は肉体自身にしてもらうしかないと考えます。

それに肉体がどんな状態になろうと、
そこから学べることはたくさんあります。
それを人間の我欲でひとつの方向性のみが善であるとするのは、
自然の法則に反しています。


こういった思い、書くのは簡単なことですが、
これは理屈ではなく、心の底から湧き上がってくる感情、感覚であり、
こう思えるようになるためには、
一見いいと思えるようなこと、悪いと感じるようなことも含め、
やはり人生の様々な経験が必要です。

そしてその最もいい経験となるものが、身体との対話です。


『病は気から』、
人間の心が体の健康に大きな影響を及ぼしているということは、
70年代あたりから少しずつ認識されるようになり、
その流れは時とともに大きくなり、
今後もさらに大きく人々の心の中に広がっていくものと思われます。

そしてそれは理屈で知るのではなく、
自らの体で感じ取っていくのが一番です。
ですからそのためにもやはり身体との対話の実践を ・・・
ということになるのですが、
体に意識の力が大きく働くという事実を感じ取ることは、
身の周りすべてのものにも意識が作用し、
その意識が作用するすべてのものにも “命” があるということを知る
第一歩となります。

意識の力は無限です。
どんなことでも可能です。
このたび右耳の不調というキッカケをいただき、
そのことをあらためて深く考えさせられました。

そしてそんな時、ふと手にした「みやざき中央新聞」から、
素晴らしいメッセージを受け取ることができました。
名文家である水谷謹人編集長のコラムです。
お読みください。
  <みやざき中央新聞 2015.11.2 コラム> (PDFファイル)


手術すらできない状態まで広がった末期ガンを抱えた工藤房美さん、
彼女が感謝の思い、意識の力で見事に健康を取り戻したその体験、
人間の遺伝子の力がフルに発揮されればこんなことも可能なのです。

良い遺伝子をオンにするコツ

1.どんな時も明るく前向きに考える
2.思い切って今までの環境を変えてみる
3.人との出会い、機会との遭遇を大切にする
4.感動する。笑う。ワクワクする
5.感謝する
6.世のため、人のためを考えて生きる


これこそが今自分が感じ取ろうとしているもの、
求めているものです。

この工藤さんからのメッセージは、きっと多くの人の心の支えとなるでしょう。
この水谷さんのコラムを、
早速身近でガン治療をしておられる二人の方に紹介しました。
みなさんもよかったら印刷して知り合いの方に読んでもらってください。

みやざき中央新聞は、こんな珠玉の名文が詰ったタブロイド紙で、
全国に愛読者がおられます。
  <みやざき中央新聞>

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工藤 房美

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紙面にある工藤さんの言葉、
「私の命はもう長くないかもしれないけど、今まで私を支えてくれた一つひとつの細胞と遺伝子にありがとうを言ってから死のう」

「生命の暗号」を読んで遺伝子の秘めたる無限の力を知り、
勇気と希望をもらい、
その結果、「絶対によくなってやる!」ではなく、
死をも決意した上で心を持ち直すのが素晴らしいところです。

一般的に言われる100%積極思考というのもある面意義がありますが、
その積極的とされるものが、否定的(と思えるもの)なものにフタをし、
覆い隠してしまうものであったなら、
否定的とされるものに対する恐怖や不安を心の奥に持ったまま、
いわゆる「臭いものに蓋をする」状態になっているということになります。

つまりこのガンという病気を例に取れば、
ガンが恐ろしく不安であるがゆえ、それを拒絶し、覆い隠し、
その対極の治ることだけを積極思考で考えるということです。

けれど本当の意味での積極的な思考とは、
ガンや死をも受け入れ、その意義を尊び、
その上で与えられた生命を全うしようとすることです。

すべてのものに無駄はなく、
それを受け入れた上での感謝と明るい気持ち、
そこには一片の恐怖も不安もありません。


いいと思えるもの、そうでないもの、
そういったものすべてへの信頼から本当の意味での感謝が生まれます。

その手始めに、まずは最も身近な自分の心、
自分の肉体とその意志を尊び信頼しましょう。
手のひらと、視線と、思いと、言霊で ・・・ 。

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けれど右耳のことに深い思いを抱いていると、
こうもいいタイミングで素晴らしい記事に巡り会えるとは有り難いですね。

これも少し聞こえずらくなっている右耳、ミーちゃんのお陰です。
ミーちゃんにはやはり感謝しかありませんね。 (^o^)v

2015.11.16 Monday  
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