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2013年12月31日 ・・・ 元に還る<2>

元に還るというのは、特に変わったことではありません。
身の回りを見渡せば、いくらでもその事例を見つけることができます。

今は日々英会話の学習に取り組んでいますが、
英語力を向上させる最も大切なポイントのひとつは、
簡単な英文を繰り返し音読し、
それらを徹底して身につけることです。

学問に王道はありません。
元となる基礎を徹底させることが、
その後の発展を支える礎となります。

釣りをすることはありませんが、
釣りの世界では、 “釣りはへら鮒釣りに始まってへら鮒釣りに終わる”
と言われているそうです。

入門となる最も基本的なものが、
最も奥の深い世界を持っているということでしょう。

合気道ではまず最初に技を覚え、
その技を覚えた後は、技を忘れるように訓練するそうです。

忘れるとは、頭の中の記憶から消し去るということではなく、
より深く身に付け、頭ではなく、体から自然と出てくるようにするということであり、
技が知識として頭にこびりついている状態では、
それが囚われとなり、真にその技を活かして使うことができないということです。


子どもの純真さはすべての面に現れます。
特に子どもの描く絵は構図も色使いも
普通の大人には考えもつかないほど大胆であり自然であり、
見る者の心にストレートに訴えかけます。

けれどそういった絵が、
その子の親以外の一般の人にとって、
観賞用として家に飾りたいほどの価値を持つかというとそうではありません。

純真で汚れを知らない思いをフィルターを通さず表現できることは
素晴らしいことではありますが、
それだけでは普遍的な価値は持ちません。

そこにそれを表現する技術、統率された思想、
そういったものが加わって、より深い価値を持つ芸術作品となるのです。

ピカソでも岡本太郎でも、
一流の芸術家の作品には何ものにも囚われない子どものような純真さとともに、
高い技術、深い人生観に裏打ちされた思想が垣間見えるからこそ
価値があるのです。


元に還るとは、ただ元の状態に逆戻りすることではなく、
より深化して原点に還る、ひとつの循環現象です。

『温故知新』、故きを温ねて新しきを知る、
新しいものと古いものは、時の流れとともに循環しています。


元に還る方法のひとつに、その対極を知るということがあります。

この時空のすべてものは共生しています。
その根本的なものが二つの極を持つ陰陽であり、
その二つの極がバランスを保ち、宇宙の根源である太極が成り立っています。

陰が極まった太陰と陽が極まった太陽は、
真逆の性質を持つ対極ではありますが、
この二つでもって大きな太極が成り立ち、
“陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になる” の言葉通り、
きわめて親しい存在であるとも言えます。

一方の極を体験したからこそ他方の極のことがよく分かる、
バランスで成り立っているこの世の中では、
これは根本的な原則のひとつです。


このホームページに二度レポートを書いていただいたIさんは、
当初は西洋的善悪論を信条とし、
たくさんの職人さんを抱える会社を経営しながら、
日々のトラブルや元請けとの軋轢の中、
胃を痛め、お腹の調子を悪くするほど深く悩んでおられました。
  <Iさんのレポート><同 2>

縁あってIさんとメールのやり取りをするようになり、
その当時お持ちだった善悪論では悩みを解決できないと感じ、
その旨を何度かメールや電話を介してお伝えしたのですが、
なかなか理解していただくことができませんでした。

それがこの9月、インド人たちに東京を案内するために上京した際、
Iさんのおられる茨城県に足を伸ばし、
直接お目にかかり、お酒を酌み交わしながら話をしたところ、
心の中の何かが目覚められたのでしょう、
急に東洋的価値観の真価に気づいていただくことができました。

今は職場やお酒を飲みに行った先などで、
機会あるたびに陰と陽に基づく考え方を周りの人たちに話しておられるそうです。

ひとつの極をやり切った人はすごいですね。
その急激な変化に驚くと同時に、
極陰と極陽は身近な存在であるということを再認識しました。


現在行っている公衆トイレ掃除の活動は、
典型的な浄なる世界を求める行為です。

浄を求めるのは、心の中に浄でないもの、
不浄なものを感じるからです。

公衆トイレの便器を磨くことは、
普通の人になかなかし難いことのように感じられるでしょうけれども、
不浄を知り、己に不浄を感じる人間にとっては、
心を清める神聖な行為として、
体が求め、心が喜ぶ何より楽しいことなのです。

現在ともに熱心に便器を磨き、掃除の世界に入るキッカケを作ってくれた仲間は、
日々暴力団や凶悪犯罪と取り組む警察官です。
三年前の八月、清掃に入った川で溺れたところを助けてくれた掃除仲間は、
広島県で最も前科が多い在日の方です。

不浄を知るから浄の世界を求める、
不浄な便器に素手を突っ込むからこそ浄なる世界に近づけます。

便器、特に男子用の便器にこびりついた尿石は、
簡単に磨き落とすことはできません。

その中でも最も落ちにくいのが中途半端についた汚れです。
徹底的に層のようにこびりついた尿石の汚れは、
金属のヘラを力強く当てることにより、
ポロッときれいにはがれ落ちることがあります。

長途半端はものになりません。
やるのであれば徹底的、極陰でも極陽でも、
極まで行き着いたものは次にいか様な変化を遂げることも可能です。

極は循環するための大きなエネルギーを持ち、
このエネルギーが “元へ還る” ためにはとても大切なのです。


健康的な食生活はどうあるべきかという考え方は様々あり、
人によって生活環境や体質が異なるので、
一概にいうことはできないかもしれませんが、
このホームページでも何度かご紹介している
生の野菜や果物を食べるローフードは、
確実に自分の体が喜んでくれるのを感じます。
  (ローは RAW 、生という意味です)

つい半月ほど前、
そのローフードを指導するリンゴちゃんという素敵な女性と出会いました。
そこには偶然とは思えない様々な符号や出来事があり、
彼女から大きな学びを得ています。

彼女から新たにローフードに関することをたくさん聞き、
ローフードのジュースやスイーツ、料理を食べさせてもらい、
ローフードがいかに健康的で体が喜ぶかということを今再び強く感じています。

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四年前、小野春子さん三点セットを真面目に実践した時は、
ごく短期間で体重が減り、血液中の赤血球の価が上昇し、
体の新陳代謝が増し、体全体が浄化されたのを感じました。
今彼女と出会い、その時のことを思い出しています。

リンゴちゃんもローフードを真面目に実践し、
このたび四十日間で7キロのダイエットに無事成功されました。
  リンゴちゃんのブログより ~♪

ひょんなことでスタートした40日間で7kgダイエットは、ほんとうに無謀でした。
みなさんにお勧めすることはいたしません。
でも、私がこの無謀と思えるダイエットを体験することでしっかり確信を得ることができました。
ローフードでダイエットは、身体を本当に美しく健康にします。
みなさんに見守られながら、貴重な体験をさせて頂きました。
みなさん本当にありがとうございました♬
来年は、お一人おひとり、確実に1kgづつ落としていきます。楽しみにしていて下さいね♡
健康は、身体の中をきれいな状態にし適正体重にするしかないと確信しました。
来年からSPRING料理教室はローフードダイエット中心で行きま~~す。

  <中略>

40日間のまとめ
①全くお腹が、空かなかった事!1時間もです。飲むのに苦労すくらいでした。
②顔の輪郭が、ひと回り小さくなった。肌が白くなめらかになった。その上、お肌が、もっちりして来ました。明らかに若返り♡
みなさんからも、顔の輪郭がシャープになった!とのお褒めの言葉が、、、。
③ウエストと、二の腕周りが一番にスッキリ!お尻が小さくなったとも、、、。
④何より、身体全体(細胞一つひとつ)が、軽くなった感じです。
⑤この体の軽さを手離す食べ物は、体に入れたくない!そんな感じで満足してます。
⑥ローフードの本当の力の凄さに今更ながら、気付かせてもらいました。
⑦食べ物の持つ力、それを体全体、細胞ひとつ一つが、待ちわび、喜んでいるのがわかるようになりました。
この年になってはじめて「生きるために食べる」それを経験できました。
今までの食事は、味蕾と脳に喜びを与えていた食事だったように感じています。
また、人生が変わっちゃったかな~♡ローフードの未知なる食の世界は、素晴らしかったです♬
あなたにも、分けてあげたい~♡


ローフードが100%確実に素晴らしい食健康法であるとは保証できません。
けれど最低限自分にとっては有益であり、
体が求め、喜んでいるものであることには間違いありません。

人間はリンゴという知恵の実を食べ、知識を身に付け、文化、文明を手にし、
食もそれに伴って様々なバリエーションが生まれてきました。
けれど原点は採取した食料を火や調味料を使わず直接口に入れることであり、
人間の体がその当時の機能をそのま保っているとするならば、
ローフードはまさに食の原点を見つめ、 “元に還る” 行為に他なりません。


元に還ることによって、以前そこにいた時の自分と比較し、
その頃から今までの変化を感じ取ることができます。

嬉しいこと楽しいこと、また逆に辛いこと悲しいこと、
人生には様々なことがありますが、
それ自体には価値がありません。
それを自分の経験としてどのように活かすのか、
そこから本当の価値が生まれます。

今という激動する時代に生を受け、
数多くの情報や変化にさらされ、
その変化を自分の中でどのように価値として昇華させるのか、
そのことが強く問われている時代になったと感じます。

そんな中、元へ還るとは、
自らの価値観を見失わないようにするためのひとつの重要な方策のように思えます。

時代の波はこれからはますます激しくなってくることでしょう。
2014年が、皆様方にとって実り多きものとなることを祈ります。

2013.12.31 Tuesday  
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