止まった時間
今日は暑い中、自転車に乗って広島の最高の癒しスポット「赤い屋根」に行ってきました。
お盆は遠方からのお客さんが来られるので、
平常通り営業しておられます。
  「赤い屋根」 「赤い屋根 〜風がくれた贈りもの〜」





赤い屋根のよさは、いつも変わらぬ心安らぐ場所であるということ、
ママさんは、時間の止まったこの店の中で、
33年間、少しずつ移ろいゆく街の様子を窓ガラス越しに眺めてこられました。





今日は私が来る前に、ここでお見合いをされた方がおられるとのこと、
可愛い焼きもの人形の横に、縁結びの旗が立っていました。





今の時期、窓辺を飾る花はストレブトカーパスです。
もう少ししたら紫色の花をたくさん咲かせてくれます。



慌ただしく時が流れる現代だからこそ、
こんなにゆったりと自分を見つめることのできる赤い屋根は、
とても貴重な存在です。


この赤い屋根を愛した村下孝蔵が亡くなってもう十年以上になりますが、
私は最近YoyTubeで村下さんの動画をたくさん見て、
あらためて彼のファンになりました。

村下さんの歌が最初にヒットしたのは私が社会人になった頃です。
最初の上司が踊り子や初恋が好きでよく歌っていましたが、
私はその地味な曲調にあまり興味がわきませんでした。

けれども最近久し振りにたくさんの歌を聴き、
まずはエレキ、アコースティクを問わないそのギターテクニックの卓越さに、
度肝を抜かれてしまいました。

そしてその抜群の技量に反比例するかのような温厚でにこやかな人柄、
暖かみのある優しい歌声は、心に大きく響き渡りました。

村下さんの歌声は、人の悲しみや苦しみを知り、
その上でそれを包み込むかのような慈愛に満ちています。
けっして派手で目立ったものではないかもしれませんが、
時を超え、また今のような不安な時代にこそ、
彼の歌声は愛されるのではないかと思います。

赤い屋根には村下さんのファンの方がよく来られるそうですが、
その中には、彼が亡くなってからファンになったという方も少なくないそうです。

「村下さんがよく来られていた頃には、そんな人だったとは知らなかったんですよ」
ママさんは淡々と、そしてにこやかに語ってくれました。
そして窓ぎわの角の席を指さして、
「いつもあの席で、静かにコーヒーを飲んでおられました ・・・ 」と。

時間が止まったかのような変わらぬよさ、
時とともに増す輝き、包み込むような慈愛と安心感、
村下さんと赤い屋根には多くの共通点があり、
彼がここ赤い屋根を愛した理由がよく分かります。

赤い屋根をテーマにした「北斗七星」を聴きながら、
赤い屋根を感じてください。



赤い屋根でそんな話をしながら、
ママさんは村下さんのこのCDをずっと流してくれました。

GUITAR KOZOGUITAR KOZO
村下孝蔵

ソニー・ミュージックダイレクト 2009-07-01
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村下さんの代表曲のひとつである「初恋」は、
実際の自分の思いをテーマにしたもので、
下の動画でそのことを語っておられます。
村下さんの素朴で素晴らしい人柄を感じることができて本当に素敵です。



村下さんの動画はYouTubeにたくさんアップされています。
どうかじっくりと聴いてみてください。
  <村下孝蔵 - YouTube>

インターネットを見ることのできないママさんのために、
私が村下孝蔵の動画をDVDで見られるよう、まとめて編集する約束をしました。
いつお渡しできるでしょうか、その日がとても楽しみです。 (^o^)v

20118.15 Monday


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