赤い屋根
「親愛なる母上様」の加藤りつこさんにご紹介いただき、
広島市北部の閑静な住宅街の一角にある「赤い屋根」という喫茶店に足を運んできました。

「広島にこんな素敵な場所があったのか ・・・ 」
住宅街の中の少し入り組んだ上り坂、豊かな木々に囲まれた瀟洒な建物は、
まるでその空間だけが他と切り離されているかのような独特のオーラを放っています。



きれいに手入れされた赤く色づいたツタの絡まる白壁は、
落ち着いた時の流れと豊かな年輪を感じさせます。



   喫茶 赤い屋根
   広島市安佐南区毘沙門台2-4-3
   営業時間 : 10:00〜20:00   TEL : 082-879-3006   定休日 : 金


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少し小高い場所にあるお店の南に面した窓からは、
広島市内中心部、遠く瀬戸内の島々まで一望することができます。



ここから眺める街並み、山並み、
時間の移ろいとともに光と影が美しく変化をし、
時が経つのを忘れていつまでも見入ってしまいます。

その窓辺にはたくさんの真っ白なシクラメンが飾られていました。



冬の花であるシクラメンは、
季節の変化とともに春には青紫色のアジサイ、エギザカムと
それぞれの季節の花へとバトンタッチしていくそうです。

お店の中にも外には美しい花や木々が生い茂り、
それらが彩る季節の装いはさぞ美しいことでしょう。


'99年に亡くなったシンガーソングライターの村下孝蔵は、
一時期広島のこの赤い屋根の近くに居を構え、お店に通い、
その思いを自作の歌に綴っておられます。

村下孝蔵 北斗七星



店の中も女性店主である河手靖子さんの思いが結実した心のこもった調度品で飾られ、
落ち着いた雰囲気の中にセンスの良さと完璧な統一感を感じます。



私が訪れた日は、フラクタルという花屋さんが、
ちょっと変わった新種のポインセチアを持ってこられていました。



フラクタルは、私がもっとも大切にする宇宙法則のひとつです。
ちょっとビックリして、話が盛り上がってしまいました。



お店の中ではお客さん同士が親しくなることがよくあるそうですが、
たしかにこの独特の空気の中では誰しもが心穏やかになり、
素敵な出会いが数多く生まれるのも当然のことだろうと思います。


テーブルの上に何気なく置かれた(飾られた)紅葉したツタの葉は、
何よりのインテリアです。



こんなさりげない演出がその場の空気と自然と溶け込んでしまうお店が、
他にあるでしょうか ・・・ 。

座席の横に置かれている数冊の雑記帳を読ませてもらうと、
赤い屋根がいかに多くの人から愛され、心の拠り所となっているかがよく分かります。



遠方からわざわざ足を運ばれる方も多いようですが、
その人たち一人一人の人生の年輪を、
赤い屋根がやさしく包み込んでいるかのように感じました。


喫茶店赤い屋根は、その素晴らしい立地、窓からの眺め、瀟洒な建物、
店の周りの豊かな木々、草花、店の中の統一感のある落ち着いた調度品の数々、
美味しいコーヒー、そして何より店主である河手靖子さんの穏やかで温かいもてなしの心、
それらすべてが寄り集まって作り上げられたひとつの芸術作品と言えるでしょう。

この様な素晴らしいお店、空間が広島にあることを、
私は誇りに思います。


加藤りつこさんの「赤い屋根」との出会い、エピソード、
こちらも続けてご覧ください。
  赤い屋根 〜風がくれた贈りもの

2008.12.7 Suniday


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