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インド百景<2>


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インド百景と言っても、
最近はインドではほとんど観光らしいことをすることがなく、
学校、ホーム、お寺、
そういった目的地周辺を歩き回るだけになってしまいました。

それでも目新しい風景に出くわした時には
すかさずシャッターを押すことにしていますが、
後で撮っておけばよかったと後悔することも多々あります。


ここ数年インドでは、
撮った写真はWiFi経由ですぐにiPadに転送し、
iPadの大きな画面で子どもたちに見せて喜んでもらっています。

ホント、子どもたちはiPadが大好きで、
以前から撮りためたたくさんの写真、ゲーム、インドの動画、音楽、
それらを楽しむため、
顔を見るたびに“ブラザー!タブ!タブ!”と、大きな声で騒ぎまくっています。
タブとはタブレットの略称です。

写真もそんな子どもたちに喜んでもらうため、という意識が働いて、
自分にとっては珍しいと感じたものでも、
インドではありきたりのものは、
子ともたちは喜ばないだろうと無意識のうちにスルーしてしまうことがよくあります。

また子どもたちは意外なもので喜ぶこともあります。
これは一昨年マドライの街中で撮ったカラーひよこです。
日本でも昔はこんなのがお祭りなんかで売られていましたね。



インドの子どもたちも日本人と同じくこのカラーひよこが可愛いらしく、
子どもたちが競ってこれを見て大騒ぎしていました。

ただ自分としては、
インドでは今も村に行くと、小さなひよこやたくさんの動物の赤ちゃんが
そこらじゅうで駆け回っているので、
こんなひよこを見て喜ぶのが少し意外な感じがしました。


それとインドに何度も足を運んでいると、
マンネリになってしまう面がどうしてもあります。
日本に戻り、ネットでインドの旅行記を検索してみて、
そのことを感じます。

インドの玄関口、首都デリーの飛行場はとても規模が大きく、
当然ながらトイレも数え切れないぐらいたくさんあり、
その(たぶん)ほとんどのトイレの入り口に、
男女の区分が分かるよう、
インド人美男、美女の大きな顔が壁一面に掲げられています。



上の写真は自分で撮ったものではなく、ネットから拾ったものです。
帰国した後に日本人の旅行記の中で見つけ、
“そういえば、これって面白いよね♪”とその時になって気づかされたのです。
常にもっと新鮮な目を持たなければいけません。


と言うことで、今年撮った写真からいくつかお話をさせていただきます。

インドは色彩がど派手です。
そして誕生日を祝うのが大好き。
ですからバースデーケーキも必然的にこんなどぎつい感じのものになるのです。



上の風車みたいなものの羽の上にロウソクを乗せると、
気流の流れでクルクルと回ります。
このケーキを切り分け、手で持って互いの口のところに持って行くのがインド流です。


インドでは過去何度か歯医者や普通の診療所には行きましたが、
病院と呼ばれるところには入ったことがなく、
一度どんなところか見てみたいと思っていました。

今回はコスモニケタンに行った際、
日本からの支援で作られた村の病院を訪ねることができました。
あいにく休診の日だったので、
診察を受けに来る人も入院患者もいませんでした。

これが病室です。
日本の病院と比べるときわめて簡素です。



ここの病院には食事を作る設備がありません。
ですから入院患者の食事は本人かその家族が準備する必要があり、
ベッドの横に家族がコンロなどを持ち込んで調理するのだとか・・・。

そしてさらに驚くことには、
付き添いの家族が家財道具みたいなものを持ち込んで、
そのままベッドの横に寝泊まりし、
ほとんど住み込みみたいな形になるとのことです。
す、すごすぎます!!


熱帯の南インドは果実が豊富です。
これはなんだかお分かりでしょうか。
あの美味しいカシューナッツの実なんです。



下の緑の部分がナッツとして食べるカシューナッツ、
上の黄色く膨らんだところはカシューアップルという、
これは一種の果物なのでしょう、柔らかくて甘い香りがします。

インドのピーナッツは日本のものとは少しだけ味が異なり、
新鮮だからでしょうか、なかなかイケる味わいです。
値段も日本のものよりかなりリーゾナブルで、
インドではよく買って一人夜中に食べたりします。

けれどカシューナッツはインドでも高級品で、
日本で買うのとさほど値段が変わりません。
カシューナッツの実はいろんなところで見かけるのに、
ちょっと不思議です。


インドの国鳥は絢爛豪華な羽を持つ孔雀(くじゃく)で、
いろんなデザインの中で孔雀をよく目にします。

村でもたびたび野生の孔雀を見かけることがあり、
特に自分が行く範囲の中では、
日本山妙法寺の道場があるサンカランコービルとトリチーのホームに
よくやって来ます。
孔雀は田舎だとどこにでもいるというわけではなく、
棲息するエリアがあるようです。

特にトリチーのホームでは、
その敷地の中に毎日のように孔雀が飛んできます。



そのたびに孔雀の写真を撮ろうとするのですが、
孔雀はとても警戒心が強く、
近づくといつも逃げて行ってしまいます。

また孔雀はその羽の美しさで知られていますが、
美しい羽の文様を持つのは雄のみで、
普段はめったにその羽を広げることはありません。

これまで羽を広げた孔雀は一度しか見たことがありません。
ほんの一瞬だったので、写真を撮ることもできませんでした。

けれど今回は、その羽を広げた孔雀と偶然に出くわし、
そっと近づき、何枚か写真に収めることができました。
ただ恐る恐る近づいても孔雀は背を向けてしまい、
撮れたのはこんなバックからのものだけです。




インド人も日本人と同じくお米をよく食べます。
お米の種類はタイ米と同じく長粒種で、
少しパラパラしていて水気が少なく
手で直接つかんで食べても熱くありません。

熱帯のインドは最高三毛作が可能で、
いまでも牧歌的に手で田植えをするところがたくさんあります。



日本でこんなに広い平地にある田んぼで、
手植えをするところは皆無ではないでしょうか。

残念ながら、その手で田植えをするところは一度しか見たことがなく、
バスの中からなので、写真にも撮れませんでした。
インドの色とりどりのサリーをまとった女性たち、
彼女らが横一列になってかがみながら田植えをする姿はとても絵になっていました。

インドの農業はまだ機械化が進んでいません。
牛を使うこともあるようですが、
人間がたくさんいて、手が余っているということもあるのでしょう。

これは七年前、タミルナドとケララの州境の山で見かけた林業用の象です。
足に鉄の鎖がはめられています。



かわいそうに、耳なんかボロボロになっています。


インド人は雨が大好きです。
時には豪雨で水害をもたらすこともありますが、
雨は農作物の豊かな実りを与える象徴であり、
インド映画では、雨の中、傘を差しながら踊り歌う場面がよく出てきます。

今回のインド訪問期間は乾期でしたが、
それでもごくたまに雨が降る時があり、
そんな時は一時に激しい大雨が降るスコールとなります。

南インドタミルナド州の土壌は水はけの悪い粘土質で、
雨水がなかなか土の中に染みこまず、
ゴミの散乱する街中では、
道沿いにゴミを含んだ雨水が濁流となって流れていきます。
雨は町の掃除の役割も果たすという、
嘘のような本当の話です。



今回一月半滞在の間に、
夜中に一回、日中に二回のスコールがありました。

雨が降ると子どもたちははしゃぎ回ります。
自分も子どもの頃、台風が近づくとワクワクしていました。
そんな感じです。

インドの雨は短時間に降り止むスコールで、
インド人は多少の雨に濡れてもノープロブレムなので、
傘はあまり日用品ではありません。
それだけに、子どもたちは傘を差すのが嬉しいみたいです。





雨が降り止んでもまだ嬉しそうですよ♪




乾期の南インドは、時折降るスコールの時以外、
日中は灼熱の太陽にさらされ、焼け付くような暑さです。

そんな中でもインド人はあまり汗をかかず、水分もあまり摂りませんが、
軟弱な日本人はそうはいきません。
水のボトルを携帯することはもちろん、
外出する時にはしょっちゅう店によってジュースを飲むのが楽しみです。

ジュースは生の果物を搾るフレッシュジュース、
瓶や紙箱、ペットボトルに入ったジュースの他、
ビニールパックに詰められたこんなジュースもあるのです。



こんなチープで駄菓子っぽいものが好きで、
近くに店があるところでは、毎日何パックも飲んでいました。
ホームでは冷たい飲み物を飲むことができないので、
お店の冷蔵庫で冷やされたジュースは何よりです。

“ジュースってこんな美味しいものだったのか!”
そんな感動とともに、
甘くて冷たいジュースが身体の中に染みこんでいきました。



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