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インド百景<1>


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インドによく行きますと話をすると、
半分以上の方から
「インドって、いっぺん行くと、
 すごく好きになる人とそうでない人に分かれるんですってね?」
と聞かれます。

たしかにそういうことはあるのかもしれません。
自分はインドが大好きですが・・・。

そうなる原因は、
たぶんインドはいいものも悪いものも、きれいなものも汚いものも、
およそこの世のありとあらゆるものが混在していて、
それを自然や生命のダイナミズム、面白いと感じるか、
あるいはとても受け入れられないと感じるのか、
それによって分かれるのだと感じます。

いずれにせよインドの面白さは、
日本とあらゆる面で大きく違うところにあり、
何度もインドに行っているとそれらも当たり前のように感じてしまいますが、
そのインドの日常を、
主に今年撮った写真を中心に切り取ってみたいと思います。


インドの町や村は、どこに行ってもゴミが散乱し、
日本の町並みと比べると圧倒的に汚く非衛生的です。

そんな中でも南インドきっての大都市であるバンガロール(ベンガルール)は
IT都市として大きく栄え、数多くの日本企業が工場や事業所を持ち、
街はとても整備され、道端のゴミも他と比べて少ないように感じます。
特に空港からダウンタウン(街の中心部)に向かう高速道路は日本並の美観です。

街中は緑が多く、(昔はもっと多かったそうです)
立派な建造物が立ち並んでいます。
これはカルナータカ州の州庁舎、
バンガロールはカルナータカ州の州都です。



その州庁舎の横には、
インドの初代法務大臣を務めたアンベードカルの像があります。



アンベードカルはカースト制という身分制度の厳しいインドに於いて、
最も身分が低く蔑まれる存在である不可触民(アウトカースト)出身であり、
学校に行っても教室の外から先生の講義を聴くといった苦学の末、
学を身に付け、インド独立の際の初代法務大臣となり、
現在の憲法草案を作った偉人です。

自分はこのアンベードカルを最も尊敬する一人として心に置き、
手帳の中にもアンベードカルの写真を入れています。

今もインドでは多くの人が差別や貧困で苦しんでいます。
彼の偉業と功績は、決して忘れてはなりません。

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カースト制というのは職業差別であり区分です。
インド西部の大都市ムンバイ(ボンベイ)には、
洗濯を生業とするカースト(不可触民)が集まって洗濯をする
ドービー・ガートが有名ですが、
バンガロールにも同様の洗濯場がありました。



洗濯ぐらい自分ですれば・・・と思いますが、
洗濯にかかるわずかな電気代や水道代よりも、
洗濯カーストである彼らにお金を渡す方が安上がりだそうです。
それだけ低賃金で働いているということです。


バンガロールは大都市なので、観光スポットはいくつかあり、
その巡った中でおおすめなのはこの二つです。

ひとつはイスコンテンプル(イスコン寺院)、
  <イスコン寺院 / デリー旅行|エクスペディア>



内部は撮影禁止で写真が撮れませんでしたが、
ヒンズー教の寺院はどこも地味なところが多く、
日本人にとってはあまり興味が持てないのですが、
ここはいろんな飾りや彫像、
面白い土産物が並ぶ売店や食べ物屋があり、
これまで見たヒンズー寺院の中では最も面白いところでした。


もうひとつはラルバーグという植物公園です。
広大な敷地の中に豊かな木々が生い茂り、
その緑の豊かさはさすが熱帯地方といったところ、
気取らないスケールの大きさにインドを感じます。










熱帯の南インドは果物が豊富です。
そしてその果物の色鮮やかさにはいつも心惹かれ、
ついシャッターを押してしまいます。





インドは日常使う生活用品も原色を用いた色鮮やかなものが多いのですが、
それはこの花や果物の色鮮やかさから来ているのではないかと感じます。


博物館のようなところもいくつか回りました。
これらは日本のものと展示内容はあまり変わりありません。





これは傑作写真!!
鏡を使ったトリックで、子どもたちに見せたら大受けでした♪




カースト制の厳しいインドでは、
結婚はお互いに同一カーストというのが原則です。
時としてそれが破られると、殺人事件にまで発展することがあります。

そんなインドですが、
歌や映画の中では自由恋愛を謳歌する若者たちの姿をさかんに描かれていて、
そのあたりがとうなっているのか、今ひとつよく分からないところです。

景色のいい公園には若いカップルの姿をよく見かけます。



手前の竹にはハート型の落書きがあったりして、
このあたりは日本と変わりませんね。

これは2008年に撮った写真です。
インド最南端カニャクマリの浜辺の休憩所に書かれていた落書き、
『LOVE IS PAIN』、愛は痛みなんだそうです。




街中の移動は主にオートリクシャーを使います。
オートリクシャーは運転席のハンドルがバイクのような棒状の三輪自動車で、
通常はオートと呼んでいます。
普通の四輪自動車のタクシーもありますが、
インドではオートの方が一般的です。

オートに乗っている時、
運転手の仲間のオートがエンジントラブルで立ち往生していて、
運転手が脚を伸ばしてそのオートが動くのをアシストしていました!!



そのオートの車中から撮った一枚、
ブレーカーを使って道路のはつり工事をしていますが、
なんとその動力をトラクターの排気ガスから取っています!!
これもビックリです。




バンガロールからビジャプールに夜行列車に乗って移動するため
バンガロールの駅に行きました。
インドは車両が長大で、列車の停車している風景は郷愁をそそります。



駅のホームでは、人の行き交う中、
当たり前のように工事をしているところがインドっぽいです。



駅にはホームがたくさんあり、列車も長大であるにも関わらず、
自分がどの列車に乗るべきか、
それを知らせる表示もアナウンスもほとんどありません。

ですからそれをよく知っている本職のポーターに頼み、
荷物を担いでもらい、チケットで指定された車両まで案内してもらうのがベターです。



赤いシャツを着たポーターさん、
本当に逞しくて重い荷物も軽々と持ち上げます。
日本にも昔は駅に赤帽さんたちがいましたね。


次はビジャプールで撮った写真、
マーケットの中も色鮮やかなものであふれています。
これはたぶん甘いお菓子だと思われます。



これは初めて見た時は何か分からなかったのですが、色砂です。
ランゴリといって、これを使って床や玄関に美しい文様を描きます。



訪問したコスモニケタン日印友好学園でも、
創立二十周年行事に向けて、校舎の床にきれいなランゴリが描かれていました。











これは色砂ではないのですが、
チョークで描かれた案内です。
「ようこそ」、「出口」、日本語も書かれています。






つづいては文様ということで、
インド女性の肌に描くメヘンディをご紹介します。
日本では女性のおしゃれは大人になってからというのが常識ですが、
インドでは、子どものうちから大人と変わらないおしゃれを楽しみます。

この子はビジャプールの町で見かけた女の子です。
まだ幼稚園児ぐらいの年齢ですが、かなり凝ったメヘンデイを描いてもらってますね。



コスモニケタンでもお祝いということで、
たくさんの女の子の手のひらにメヘンディが描かれていました。









みんな嬉しそうに手を見せてくれるから、
ついついたくさん写真を撮ってしまいます♪







こんな風に子どもたち同士でもメヘンディを描きます。





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