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ホームでの朝、スギルタンの家から外に出るとまず最初に目に入るのは大きな鳥小屋です。
今朝も最初に鳥小屋の様子を見に行きました。
これなんだか分かりますか?
手のひらに載せているのはハトの卵ですが、真ん中のところが少し割れています。
そうです!
今まさにくちばしで卵の殻を突き破ってヒナが外に出ようとしているのです!
ちっちゃなくちばしがピクピク動いて、その様はまさに感動ものでしたよ。
動画で撮っておけばよかったですね。
そのかすかな動きから想像すると、
完全に殻を突き破るまでかなりの時間がかかるものと思われます。
小屋の中にはたくさんのハトがいますから、
何日かごとにヒナが卵から孵っているようです。
ホームの中には生き物がたくさんいます。
ホームで一番元気な男の子たちのグループが、
私の手を引っ張って犬小屋の中に連れて行ってくれました。
生まれたばかりの可愛い子犬たちが何匹かいました。
子どもが子犬を手に持って
「ONLY PHOTO」(一人の写真を撮ってください)と何度も訴えています。
ホームの子どもたちは写真を撮ってもらう機会が少ないのでしょう。
日本に帰り、カメラに群がるように集まってくる子どもたちの様子をあらためて見て
少し胸の痛みを覚えました。
私の撮った写真や動画のデータはすべてCD-Rに焼いてスギルタンの元に送ったのですが、
きちんと子どもたちに渡ったでしょうか。
気になるところです。
けども、子どものかわいさは子犬にちっとも負けてませんね!
インド、スリランカでは、一ヶ月の間に失敗して廃棄した写真を除いても
その数は1,200枚を超えています。
メモリーカードの莫大な容量を考えれば失敗写真を廃棄する必要はないのですが、
デジカメの液晶画面を使って撮った写真を過去に遡って周りの人に見てもらうには、
余分な写真が入っていない方が便利です。
けれども不要写真を廃棄するのは大きなデメリットがひとつあります。
撮った写真のデータを後から廃棄すると、その写真データが入っていた箇所が空白になり、
その後で撮った写真がまず空白部分に記録されるので、
写真の番号が必ずしも撮った順番通りにならないのです。
写真データには撮影日時も同時に記録されるようになっていますので、
パソコンを使ってそれを調べたり、その順番通りにパソコンで表示することができますが、
このたびの旅行は一台のデジカメで写真も動画もチャンポンで撮ったため、
動画の撮影日を後で特定するのに相当苦労しました。 (;^_^A
動画データには撮影日時は記録されていないのです。
苦労しても分かればいいですが、一部どうしても分からないものがあります。
この下の動画なんかもそうですね。
登校前のホームでのヒトコマだということは確かですが、いつの日のことでしょうか ・・・?
子どもたちは毎日規則正しい生活を過ごしていますので、
いつというのはあまり関係ないですね。
ホント、そう思います。 ^^☆
ちっちゃな男の子たちが集まってきたので、
体をだっこするように抱えて、木の枝になっているマンゴーを取らせてあげました。
みんな大喜び、インドの子どもも日本の子どもも喜ぶことには変わりありません。
マンゴー片手にポーズ!
これはホームから集団登校する様子です。
これもだふんこの日(6日)に撮ったのだと思いますが ・・・ 自信ありません。
男の子も女の子もみんな裸足で、
カバンはけっこうボロボロで何度も修理したような跡がありました。
カバンの破れたところは安全ピンで留めていたりして ・・・ 、
なかなかひどい状態のものもありました。
日本だったら考えられません。
(いじめの対象になるかも ・・・ )
この写真はホームを出たすぐのところ、右側の塀はホームのものです。
女の子たちは学校に着くまできちんと隊列を乱さず歩きますが、
男の子たちはちょっとラフな感じです。
小学校は歩いて5分のところにあり、ここで子どもたちを見送り、しばはのお別れです。
みんな元気よく手を振ってくれています。
右端に写っているサリーを着た女性は、ダンスが上手なホームの先生です。
カメラを構えると例によってみんな大騒ぎ。 (^o^)v
なんとも屈託のない笑顔です。
きっと学校生活も楽しいものなのでしょう。
私も写真を撮っていてほのぼのと幸せ気分になりました。
写真の後で動画も撮りました。
動画を撮り始めると同時にホームから引率してきた先生方に
「ブラザー」と声をかけられ、一緒に帰るように促されてしまい、
ちょっと画面がフラフラしています。
最後まで懸命に手を振ってくれる子どもたち、別れが名残惜しかったですね。
ホームに帰り、スギルタンにホームのことをいろいろと教えてもらうため、
パソコンの中にある文章を私の持っているUSBメモリーに移してもらうことにしました。
スギルタンの家の横には事務所設備のあるコテージがあり、
そこには Windows XP のパソコンが一式揃えられています。
インドのパソコンでもきちんと日本語が表示されるのですね。
私のホームページにある昨年スギルタンファミリーと過ごした旅の記録を一緒に見たり、
私が勝手にいろいろとパソコンを操作し、
設定や操作方法について改善提案をさせてもらいました。
私が英語バージョンの Windows を自由自在に操作するので
スギルタンはちょっとビックリした様子です。
私が英語力がないため、少し頭が弱いぐらいに思っていたのかもしれません ・・・、
やはり英語をしっかりと勉強しないととだめですね。 (;^_^A
この日はなぜか中学校がお休みで、ホームには少し大きな子どもたちが残っています。
女の子のコテージで、子どもたちがダンスの練習をするのを見せてもらいました。
大きな音で音楽をかけ踊る女の子たち、
左側でサリーを着て立っているのが先生で、
この先生はなかなかの踊りの名手です。
(このページ下の方にダンスレッスンの動画があります)
中学生ともなれば、子どもたちもかなり背が高くなりますので、
この小柄な先生は、子どもたちの中に入ると背が低い方になってしまいます。
けれどもこの先生はなかなか魅力的でしたね。 ^^☆
いつも笑顔でとても愛想がよく、
古い表現でいうところのトランジスタグラマーといった感じのインド美人です。
コテージの外では女の子たちが地面に腰掛けてなにかの遊びをしています。
少しだけくぼませた土の上に、コーヒー豆のような石を順番に配っていきます。
ルールとかを説明してくれたのですが、よく理解できませんでした。
何組もこの遊びをしていたのでけっこうポピュラーで人気のある遊びなのでしょう。
鳥の世話係の男の子が鳥小屋の前でハトを放していました。
ハトたちは飼い慣らされているので、また鳥小屋に戻るのでしょうが、
最初見た時は少しびっくりしました。
庭の手入れももちろん子どもたちみんなでしています。
乾期の時にはほとんど雨が降りませんので、
広い庭の水やりだけでも相当な手間がかかります。
庭はそれぞれ区分けをされていて、
誰がどこを管理するという風に決められているようです。
これはホーム内の遊具で遊ぶ子どもたちですが、
これもいつ撮ったものか定かではありません ・・・。(#+_+)
下のリスを方に載せて少年も映っていますが、着ているシャツが違います。
ご愛敬ということで・・・。 (^^ゞ
なかなかりりしい男の子ですが、肩に載せているのはリスです。
日本に帰ってからこの写真をたくさんの人に見せたのですが、
ほとんどの方が「これはトカゲですか?」と聞かれました。
ちょっとスリムだからそう見えるのかもしれません。
インドのリスはメタボじゃないのですよ。
まだよちよち歩きだからきっと赤ちゃんなんでしょう。
私もちょっとだけ持たせてもらいました。
温かくって気持ちいいです。
着ているTシャツはスリランカの飛行場で買ったもの、
スリランカといえば象をすぐイメージするほどシンボル的なものです。
地面の上に置くと、しばらく体をブルブルと小刻みに震わせていました。
一生懸命飲んでいるのはココナッツミルクです。
ちょっとピントがはずれてますね。ゴメンナサイ。
コテージでのおやつタイム(食事だったかも?)、
インドのティータイムはかなりしっかりとしたボリュームのものを食べます。
子どもたちはかなりの量を食べていますが、インドに肥満児はほんんどいません。
大自然の中を走り回っているからでしょうか。
大人には男女ともに太った人がけっこういますね。
あれだけ甘ったるいものを食べているのですから当然と言えば当然でしょう。
インドのティーやお菓子の甘さは半端じゃありません。
それに太っていることをあまり気にしている風じゃないですね。
女の人もサリーの横から脇腹のお肉を思いっきり露出させ、平気な顔をして歩いてますから。
あのお肉はまさにボンレスハムといった感じです。
中味を取った椰子の実を男の子が機械を使って真っ二つに割っています。
たんたんと作業を進める二人ですが、その姿は実にりりしいものです。
体の動きに無駄がなく、職人仕事といった感じです。
ホームの男の子たちには二つの顔を感じます。
ひとつは姿勢正しく背筋を伸ばし、キリッとした甘えを許さない逞しい顔、
これは今の日本の子どもたちにはなかなかない姿ですね。
子どもとはいえ、一人前の自立した大人の雰囲気を感じさせます。
もうひとつは人なつっこく可愛らしい子どもの顔、
あの満面の笑みは彼らの心の純粋さの現れでしょう。
特に手をつないだりだっこをしたり、
ボディーコミュニケーションをするとすごく喜んでくれるんですよね。 ^^☆
普段どんな大人びた顔をしていても、
孤児である彼らは心の中に寂しい部分があるのでしょう。
彼らの逞しさの裏側にある、普段表に表さない寂しさを感じると、
とても胸が痛みます。
殻を割られた椰子の実の山、これが椰子の実のホームでの最終形です。
これらを車で別のところに持って行き、繊維を取ってロープなどを作ります。
女の子たちが、自分の管理している庭を写真に撮ってくれと言って、
庭の端っこの方に私を引っ張っていきました。
よく見ると畦があります。あれで庭を区分しているのでしょう。
何ができるのでしょうか。
ホームで一番元気がいい男の子が医務室に行くというので、
私も連れて行ってくれました。
動画を撮ったのですが、医務室の先生が写真を撮っているものだと思ったらしく、
最初同じポーズで静止してくれています。
お気遣いありがとうございます。 (*^・^*)
このコテージには医務室の他に上の階に大きな子どもたちが生活する部屋もありました。
ホームにはこんなコテージが広い敷地の中、大きく四つほどあります。
夜の自習時間を使って女の子たちが再びダンスのレッスンをしています。
コテージのひとつの部屋を使い、
部屋に出入りするたびになぜかドアをしっかりと施錠しています。
私は快く入れてもらいましたが、なんかちょっと気恥ずかしくて居心地悪かったです。
正面で見本を見せる先生は本当に踊りが上手でした。
ひとつひとつの手の動きに深みがあり、
きゃしゃな体で飛び跳ねている子どもたちとはひと味もふた味も違います。
さすがキャリアの差がありますね。
遅くまでダンスのレッスンは続きました。
普段の激しいトレーニングがあるからこそ、
歓迎会などの舞台で立派な踊りを披露できるのですね。
インドの踊りはとても楽しく、生活に密着していますので、
是非もっともっと練習をして、
子どもたちみんなに先生のような上手なダンサーになってもらいたいと思います。
部屋に戻って就寝タイムです。
これは部屋の壁にあるスイッチボード、ピンクに光っているのは液体蚊取り機です。
日本にある「液体べープ」と同じ方式ですね。
私が数日前、部屋で日本製の蚊取り線香をたいていたら
「昨夜蚊取り線香をたいただろう。
二階のボクの部屋まで臭ってきたぞ。
日本の蚊取り線香は体にすごく悪く、あれで死んだ人もいるぐらいだ」
と、翌朝スギルタンに怒られてしまいました。
けど私がこの部屋に泊まらせてもらった最初の頃から
この液体蚊取り機の薬液はほとんど空の状態だったのです。
そのことをスギルタンに言ったら薬液をしっかり満タンにしてくれました。
けど本当に日本の蚊取り線香ってそんなに体に悪いんでしょうか?
ちょっと調べてみる必要がありますね。
ともあれ今日がカンニャークマリ最後の夜、
荷物を整理していたらなんとも悲しい気持ちになりました。
『また必ずここに戻ってきたい』、その願いが実現できるよう、
日本に帰ってから努力をするべく心に誓いました。
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