インド・スリランカの旅
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2月29日  カンニャークマリ





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我が心のインド




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スギルタンの家はとても快適で、久しぶりのインドの朝は心地よい目覚めです。
朝もまだ夜が明けきらぬうちから窓の外では子どもたちの可愛い声が響いています。
何度か家のドアをチェックしに行き、
鍵が開くのを待ちかねるように外に飛び出していきました。

ホームの入り口を入ったすぐのところにスギルタンの家があり、
そのすぐ目の前に鳩や文鳥が飼われている大きな鳥小屋があります。

鳥の世話係の少年

鳥たちの世話はこの少年が係になっていて、
毎朝餌やフンの始末をしています。

今朝もまた可愛い鳩の雛が卵から孵ったようです。
手のひらに卵と雛をのせ、私に見せてくれました。


男の子たちはいつも元気いっぱい、
私を見つけると大はしゃぎで手を引っ張り、いろんなところに連れて行ってくれます。

ホームにはたくさんの果物の木々が茂り、
美味しそうに実った果実をもぎ取って食べることができます。

マンゴーにかじりつく子どもたち

彼らが口にしているのはマンゴーです。
まだ熟していないからなのか、とてもとても酸っぱいマンゴーでした。
私がかじって思わず顔をしかめると子どもたちはすごく嬉しそうにはしゃいでいました。

この日はどこからか屈強な肉体をした男性が二人ホームに現れ、
ココナツの木に登り、手にしたナタで次々とココナツの実を切り落としていきました。
足首には足が木の幹から離れないようリングがはめられています。

ココナツを切り落とす屈強な男性

手慣れたナタさばきでココナツが次々と切り落とされ、
木の下にはたくさんのココナツ(椰子の実)が山のように散乱していきます。

高い樹上から落ちてくる椰子の実は気をつけないととても危険です。
ココナツが生い茂る南の国では、
毎年たくさんの人が突然頭の上に落ちてくる椰子の実で頭を傷つけ、
大怪我をしたり中には死んでしまう人もいるそうです。

足下にころがる椰子の実を、子どもたちがみんなで運んで一ヶ所に集めます。

椰子の実を運ぶ子どもたち

女の子も椰子の実運びのお手伝い

椰子の実を持ってハイポーズ♪

子どもたちは何をしていてもかわいらしくて絵になります。
そして本当に楽しそうです。 (^o^)v

椰子の実がこんなにたくさん集まりました

それにしてもすごい数です。 w(*゚o゚*)w
これを見ていただいただけでもホーム、南インドが、
いかに自然豊かなところであるかご理解いただけるかと思います。

椰子の実とホームの女の子たち

このちっちゃな二人の女の子は姉妹で、ホーム最年少です。
同じぐらいの年格好ですので、たぶん二卵性の双生児ではないかと思います。

ザ・ピーナッツ?

ホームでは小さな子から大きなお兄ちゃん、お姉ちゃんまで、
みんなで仲良く協力し合いながら暮らしているところがとてもほほえましいです。

ちびっ子二人を真ん中にして記念撮影。
お姉ちゃんにおでこを引っ張られ、
おちびちゃんの顔がちょっとヒキガエルみたいに見えます。 (*^・^*)

いつも仲良しな女の子たち

ホームでは、礼拝堂に出たり入ったりする時、あるいは集団で登下校する時、
いつも年齢順、背の順に整列して行動するのですが、
このおちびちゃんたち二人はいつも先頭を歩いています。

その歩く姿のかわいいこと ・・・ 、
そのヒョコヒョコと歩く様はまるで江戸時代のからくり人形みたいだと
いつも見ながら思っていました。


これはなんだか分かりますか?
これはタンポポのような植物の種子です。

大きなタンポポのような種子

大きいですね。
成長したらどんな植物になり、花を咲かせるのでしょうか。


朝食タイムにコテージにおじゃましました。

朝食を食べる男の子たち

コテージに入ると、子どもたちが私にも一緒に朝食を食べるようしつこくすすめてきます。
ごめんね、僕は後でスギルタンたちと一緒に食べなきゃいけないので ・・・。 (^^;)

私がコテージにいると子どもたちは大騒ぎです。
担当の先生にご迷惑をかけたような ・・・ 、ゴメンナサイ。 m(_ _)m

楽しそうに朝ご飯を食べてます♪

別のコテージに行くと、子どもたちがトランクを開けて、
自分たちの持ち物を見せてくれました。

子どもたちのトランクケース

トランクケースの中は子どもたちの服がとてもきれいに整理して納められていて
ちょっとビックリしてしまいました。
私の子どもの頃と比べると ・・・ 、お恥ずかしい限りです。 (;^_^A

子どもたちは学校に持って行く教科書やノート、文房具、カバン、そして制服以外は、
持ち物といえばこのトランクケースに入っているものだけです。
このトランクケースの中身、それが子どもたちの私有財産ほとんどすべてなのです。

彼らにはテレビもパソコンもありません。
自転車、人形、・・・およそ子どもなら誰しもが欲しがるようなものすらありません。
けれどもホームの子どもたちは、こんなに素晴らしい輝くような笑顔を持っています。

私たちが生きる上で本当に必要なものとは何でしょうか?
幸せに生きるためには何が必要で、何が必要ではないのでしょうか?
私はホームの子どもたちから、生きる上で最も大切なものは何かということを、
理屈ではなく彼らの生き様から教えてもらうことができました。


このコテージでは机に座って朝食です。

モリモリと朝食を食べています

この写真に写っている彼が一番元気がよくて、
写真にも動画にも彼が一番たくさん写っています。
どこの世界にもやっぱり目立つ子というのはいるものですね。


子どもたちが学校に行っている昼間の時間は昼寝をしたり洗濯したりして
のんびりと過ごしました。
インドはやっぱり落ち着きますね。私の性に合っているのでしょう。

昼過ぎにホームの外をぶらぶらと散歩していると、
ちょうど集団下校してくる子どもたちで出会いました。
子どもたちと合流し、そのまま手をつなぎホームへ逆戻りです。

子どもたちのおやつタイムです。
インドでは大人も子どももティータイムにはおやつを食べるので、
ティータイムは “Eating Tea” となります。

Eating Tea

子どもたちが食べているのはインド独特のお菓子ですが、
乾燥したパスタのようなものが主体となっていて、
日本流に言えばズバリ “ベビースターラーメンのカレー味” といったところです。
ちょっとしつこい味ですが、美味しかったですよ。

女の子二人が歌集を見ながら賛美歌を歌っていたので、
動画に撮るからと、最初から歌い直してもらいました。
バックに南国の鳥たちの声も入っています。

普段は写真を撮ってくれと大騒ぎをするのに、
いざ動画を撮ると恥ずかしそうにするところが可愛らしいですね。

歌った後の記念撮影

インドは水陸両用というのか何というのか、
土足とそうでないところの区別があやふやで、
素足で歩くところでも泥だらけのところがたくさんあります。

寺院は “浄なる場所” なので土足厳禁ですが、
床はけっこう汚れています。
家の内外で靴を脱いだり履いたりしても、
インド人の多くが裸足でどこでも歩き回るので家の中にも泥が入り、
ほとんど意味をなしません。 (☆o☆)

そんな訳で、いつも汚れている私の足には、いつのまにか水虫菌が宿ってしまいました。
ホームの医務室で薬を塗ってもらいます。

白癬菌の治療中

塗り薬を足の指の周りにつけてもらい、
ご丁寧なことによく分からない飲み薬もいただきました。

私は原則的に薬は一切飲まないことにしていますので、
もらった薬は申し訳ないですがそのまま捨ててしまうつもりだったのですが、
スギルタンたちに
「どんな薬をもらった?注射はしたのか?」
などとしつこく聞かれたもので、成り行き上仕方なく
飲み薬を一度だけ彼らの目の前で飲む羽目になってしまいました。
  (残りは捨てました (^^;) )

けど薬が強烈だったのでしょうか、
翌日はかなりかゆみが治まり、こんな強烈な薬を全部飲まなくてよかったと
喜びと不安と安堵の入り交じった複雑な心境になりました。

しかし日本に戻って現在二ヶ月とちょっと過ぎ、まだ水虫は完治していません。
まめに薬は塗っていますが、時折かゆみが顔をのぞかせます。
インドの水虫は強力ですね。

すべてにこゆ~くてパワフル、これがインドの特徴です!

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