*** トイレ掃除感想文 ***
中川肇
わたしがトイレ掃除に参加するようになったのは、10年前、「広島掃除に学ぶ会」の玉村さんにさそわれたのがきっかけです。それまでのわたしはトイレ掃除なんかは男のするものではない、ましてや素手素足でするなんて、とんでもないと思っていました。
それが「本を読んでの自分磨きより、やはり実践が一番ですよ」と言われたのが心に残り、参加することにしました。
はじめてのトイレ掃除は可部の亀山小学校です。リーダーの便器の磨き方のデモにびっくりしました。当然のように便器の中に手を突っこんでいるのには、「たまらんなあ~」と思いました。
けれど掃除が済んだ後は今までに味わったことのない、言葉では表しにくい、なんともいえないほのぼのとしたものを感じ、それからは都合のつくときには参加しています。
このトイレ掃除は昔から言われていますが、お腹に子供のいる女性がトイレ掃除をすると、きれいな子が生まれるといわれているように、実際に運が良くなるようです。
車を運転していてそれをよく感じます。つい最近でも、平和公園のトイレ掃除に行くときに、八丁堀の電停のところで、50キロで走行中に信号が赤にもかかわらず、若い女の子が目の前に飛びだしてきました。
「あっ!」 はねたと思いました。不思議なことにクルマは止まりました。いまでも、なんで止まったのか不思議です。
こんなことがよくあります。
世の中に恐いものはたくさんありますが、汚いものを恐がる人は多いようです。特に人の排泄物には大きな抵抗があるようです。
トイレ掃除を素手素足ですると、この恐さを克服できます。
女性は子育てのためにもこのトイレ掃除のやり方を体験して汚いものに対する抵抗力をつけて欲しいと思います。
10年以上もトイレ掃除が続いているのは、仲間の人たちと一緒にするトイレ掃除の終わったあとの何とも言えない心地よさにあります。
それに、自分のこころが穏やかになることがよくわかることでしょうか。これからも続けて参加したいと思います。
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