しあわせの青い鳥通信
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生ごみがつなぐ夢


 呉掃除に学ぶ会の北台様は若手の農園経営者です。 今年の夏から秋にかけて、その北台様の農園で獲れたなすを、弁当工場で使用させていただきました。 地元で収穫されたなすで作る弁当のおかずは、皮がやわらかく、水々しくて大好評でした。
 また、弁当工場から出る野菜くずや残飯などの生ごみを、野菜を配送していただいた帰りの便を利用して、農園へ持ち帰っていただき、畑の土と混ぜ合わせて、肥料として使う試みも実践していただきました。 しかし、この試みは ① 畑に混ぜた生ごみをカラスがつつくこと、② 夏期は悪臭のため生ごみの長期保存が困難なこと、以上2つの理由で半月ほどで中止せざるをえなくなりました。
 解決策も見つからず、困っておりましたら、藤沢市にお住まいの野口裕真様より、「いのち輝く元気野菜のひみつ(吉田俊道著)」という小冊子を送っていただきました。 その小冊子の中に、給食施設や料理店から出る生ごみの回収事例や、「ぼかし」を活用した悪臭が出ない生ごみの保存方法、生ごみリサイクル堆肥を使用して収穫した元気野菜のことなどが記されていて驚きました。
 この小冊子からヒントを得て、私の来年の目標(夢)が定まりました。 来年の私の夢は「会社の生ごみをゼロにする。」ことです。 会社の生ごみをゼロにすることで、ゴミ処理にかかる経費を削減することができますし、呉市に対してもごみの削減で貢献できます。 また、CO の排出削減にも役立ちます。
 生ごみリサイクル堆肥は、地元の農家の方々に利用していただき、美味しくて栄養たっぷりの元気野菜を弁当のおかずやホテルの食材として使用させていただくことで、弁当や料理の満足度アップにも役立ちそうです。野菜くずや残飯などの生ごみは、畑で土に戻り、その栄養素を十分に吸収した元気野菜は、弁当のおかずやホテルの料理として、再び私たちのいのちを支えてくれる。 そんな、「命のサイクル」が完成できればいいなと思います。
 わたしが北台様をはじめ、農家の方々から直接、元気野菜を買うことができれば、少しでも農家の収入アップにつながるでしょうし、ダンボールへの箱詰めやまっすぐなきゅうり、形の整ったにんじんを作るということに労力を使う必要もなくなるかもしれません。 また、生ごみリサイクルや元気野菜を使用して下さる弁当屋さん、ホテル、料理店が増えれば、更に元気野菜を供給して下さる地元農家さんが必要となり、農家の皆様のやる気アップにもつながるかもしれません。
 野菜の生産者と消費者が手を組み、お互い学びあいながら、自然にも、からだにも、お客様にもやさしく、お互いがウィン・ウィンの関係でいられる、そんな仕組みを作り上げてみたいと思います。 さあ皆さんは、2010年の年初にあたりどんな夢や目標を描いていらっしゃるのでしょうか。皆さんが描く夢が、きっと未来を明るいものにしていくと思います。

 ありがとうございます。    

 佐々木 一幸 拝

     呉掃除に学ぶ会

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