しあわせの青い鳥通信
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テストで良い点を取る方法


 元福島大学の教授で生きがい論を展開されていらしゃる飯田史彦先生は、その著書の中で人生の目的の一つは「自分を成長させること」とおっしゃっています。 自分の成長そのものが人生の目的の一つであり、その目的が叶えられた時に、人は喜び(幸せ)を手にすることができると。 鍵山相談役も著書の中で、3つの幸せについて書いておられますが、その3つのうちの一つが「できる幸せ」です。
 「できる幸せ」とは、例えば跳べなかったなわとびが跳べるようになった時の喜び、できなかった九九ができるようになった時の喜びです。 この喜びを重ねていった時、自分に自信(自己肯定感)を持てるようになります。 この「できる幸せ」は自分の努力で作り出す事のできる幸せですが、逆に自分の努力なしでは作り出すことはできません。
 子供たちのテストを例に取って考えてみましょう。 もう間もなく夏休みですが、テストで良い点を取るために夏休みに猛勉強をするとします。具体的には午前6時から夕方6時まで、1日12時間猛勉強をします。それを8月の1ヶ月間、お盆はお休みとして30日間続けます。すると、8月の1ヶ月間で合計360時間勉強したことになります。これだけ必死になって頑張れば、どんな子供でもテストの点をアップさせることができるでしょう。
 この事を講演会で生徒さんに提案したところ、誰一人として良い案だ、夏休みにやってみようという生徒さんはいらっしゃいませんでした。 正直、自分でもできるとは思いません。でもテストでは良い点を取りたい!と思っているんです。さあ、それではどうしたら良いのでしょうか。
 こういう提案はどうでしょう。 朝、少し早めに起きて1時間勉強する。それを1年間360日(5日間はお休み)続けます。そうすると1時間×360日=360時間で12時間の勉強を30日続けるのと同じ時間数となります。皆さんなら12時間×30日と1時間×360日のどちらを選ぶでしょうか? 1年間続けることは辛抱が必要ですが、これならばやろうと思えば出来るのではないでしょうか。
 日々の努力は小さなものでも、それを続けて積み重ねていけば、想像以上に大きな力になることがおわかりいただけたでしょうか。 自分のどの部分を成長させたいかによって、課題となるものが、勉強であったり、掃除であったり、あるいは仕事やスポーツや音楽であったりと人それぞれですが、小さい努力を積み重ねていくことが、より楽に自分を「できる自分」に変えていく方法ではないでしょうか。
 皆さんはどんな「できる自分」をイメージしますか。 1年後、2年後の「できる自分」をイメージしながら、今日から少しずつ努力を積み重ねていかれてはいかがでしょう。

 ありがとうございます。    

 佐々木 一幸 拝

     呉掃除に学ぶ会

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