しあわせの青い鳥通信
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二人三脚で顔晴ろうよ


 私がトイレ掃除と複写ハガキを続けているのは自分自身の成長のためであり、会社の業務とは関係がなく、自分の趣味のようなものであります。 しかしながら、呉掃除に学ぶ会の定例会は第1日曜日で、ホテルでは繁忙なときであり、忙しいときにホテルを休んでトイレ掃除に行く事は、社員の皆様に対して申し訳なく思っておりました。
 トイレ掃除と会社の業務を同時に行うことはできませんが、せめてトイレ掃除と複写ハガキで学ばせていただいたことを会社の経営に活かし、社員の皆様が幸せになるお手伝いができるようにと、社内でいくつかの取りくみも行ってきました。
 その一つに社内の清掃があります。 私自身もほぼ毎日掃除をしておりますが(時々さぼります。)、各部署でも毎月の掃除目標を決めたり、チェックリストを作成して、クーラーのフィルターや、排水溝、グリストラップの清掃などを行っております。 特に目を見張るのはフロントスタッフが早朝5時から、外廻りの掃除、フロント、ロビー、トイレの掃除と入口ドアのガラスをピカピカに磨き上げて下さる事です。 冬場の掃除では、暗い中を懐中電灯を持ってゴミを拾っていらっしゃる姿に胸がいっぱいになります。
 その他にも、倫理法人会の活力朝礼を取り入れたり、今年から毎月一回、社員研修を行うなど、自分がトイレ掃除や複写ハガキで学んだことが、少しでも社員の皆様に役立つようにと考えてきました。
 これまで、2代目のボンボンで経営者らしいことをやってこなかった私ですが、おかげ様で社内にも少しずつ規律が生まれ、社員さんが自発的に行動しようとする姿勢が見えるようになってきて、嬉しい限りです。
 その一方で、思うように掃除が浸透しない部署もあります。 その部署のチーフのSさんはおっとりとした性格で人柄も良いのですが、とにかくだらしがない。 「机の上を片付けろ。」と言った翌日に、机の上にコーヒーの空缶が置いてある、灰皿にはタバコの吸がらがそのまま。 ついつい頭にきて、感情的にどなりつけてしまいます。 この3年間でそんなやりとりが何度もあり、もうこの人には何を言っても、どうやってもダメだと失望することもありました。 しかし、私が掃除に行っている時に、私の代わりをしてくれているのは彼なんです。 GW中に私が家族で広島フラワーフェスティバルや釣りへ行って楽しめたのも彼がホテルに居てくれたからなんです。 振り返れば掃除に出会う前の自分も今の彼と同じようなものです。 そんな過去や彼が私を支えてくれている事実を忘れて、私は彼を一方的に責めていました。
 私ができることは彼に対して、もっと心配りをして、もっと細かく彼を観て、もっと適格な指示を考えて、一緒になって掃除に取りくむことです。 だらしのない社長とだらしのない社員さん、 似た者同志、あきらめずに二人三脚で顔晴っていこうと思います。

 ありがとうございます。    

 佐々木 一幸 拝

     呉掃除に学ぶ会

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