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尊き水
身の回りのものは、すべて己の想念で創っているのであれば、
幸せに生きる最も根本は、
その身の回りのものすべてに感謝することにあると感じます。
けれど聖人君子でもない限り、
一日二十四時間、すべてのものに感謝の念を持つことはできません。
ですからなるべく多くの感謝の念が持てるよう
心のトレーニングを積むことが、
幸せになるための一歩一歩です。
その心のトレーニングで最も効果的なもののひとつが、
象徴となるものに意識を傾け、感謝の念を捧げることです。
永遠の生命を持つ魂、
その乗り舟である肉体は、
この世に生を受けてから滅するまで、
数十年の間休むことなく働き続けてくれます。
その肉体への感謝の表れとして、
お風呂の中では全身各所に視線を向け、
感謝の言葉を口から発し、
手で優しく撫でるようにしています。
「身体との対話」、これが最も根本です。
肉体を保つため欠かすことのできないもののひとつが食べ物です。
毎食ごとに、最初と最後に手を合わせ、
「いただきます」、「ご馳走様」の言葉は必ず唱えるようにしています。
そして食べ物からいただいく生命を大切にする意味を込めて、
食べ物は、極力ゆっくりと数多く噛みしめるようにしています。
そして目の前に出された食べ物は、
すべて残さずにいただく、これも長年大切にし、心がけていることです。
掃除の時、水拭きをする際は、
必ず水に対し、また水拭きをするものに対し、
感謝の言葉を発するようにしています。
水はすべてのものを吸収する性質を持っていて、
水に向かって発した言霊は、その水と、
水を介して拭いているものにも伝わるのです。
これはその効果を実体験したので自分の中では確信していて、
他の方たちにも是非実践してもらいたいと願っていることです。
水は本当に尊いものです。
きれいな水にあふれた地球は水の惑星と呼ばれています。
人間の体は、その５０〜７５%が水分です。
これからは水の時代といわれ、
水の持つ、様々なものと溶け合い、溶け合ったそのものの性質を活かし、
引き立て、相手に合わせて形や状態を変幻自在に変化させ、
そしてたくさん集まれば巨大な力を発揮する特質は、
これから迎えるであろう素晴らしい時代の特質をも表しています。
その水に対して、
毎朝コップ一杯の水を両手で掲げ、
「神の水」という言葉と、様々な感謝の思いを送り、
体に少しずつ注ぎ込むようにいただいています。
水の持つどんな言葉でも表現しきれないほどの素晴らしい働きは、
まさに神そのものと言っても過言ではありません。
けれども水はそんな大きな働きをしてくれているにも関わらず、
掃除の時、トイレ、洗面、流し、・・・
様々なところで汚れを一手に引き受け、自らの“身を挺し”、
汚れをすべてぬぐい去ってくれるのですから、
本当に言葉がありません。
日本人は昔から「水と安全はただ」という意識を持っていると言われますが、
それはそれだけ日本が水の豊かな恵まれた環境にあるということであり、
そのことには深く感謝をしなければなりません。
最も身近で簡単に手に入るもの、
それが極めて尊いというのは、実に深い真理です。
本来ならば、水は神棚に収めて拝むべきものだと思います。
日本古来の三種の神器は、鏡と勾玉と剣であり、
これらは神前に収めるためすべて固形のものとなっていますが、
この中の鏡は、そこに映る自分の姿を神として崇めるという意味とともに、
昔から水面に映る自分の姿を水鏡として利用していたことから考えて、
水の象徴でもあるのだと考えます。
流し台で食器を洗う時、水の持つ大きな力を感じます。
一回の食器洗いで数リットルの水を使いますが、
水の粒子、分子はきわめて小さいものであり、
その極微の粒子が集まって食器の汚れを洗い落とすことに、
毎回のように感動してしまいます。
なぜ極めて小さな水の粒子にそのような力があるのか、
それは極めて小さいがゆえ、
たとえコップ一杯の水の中にも、膨大な量の水粒子、分子が含まれているからです。
高校の時にモルという単位を習いました。
それに基づいて計算すると、
水 Ｈ2Ｏ は分子量１８ですので、
コップ一杯１８０ccの水には１０モル、
６．０２に１０を２３回かけるという膨大な数になります。
その膨大な数の水粒子が集まって、
食器の汚れも一気にぬぐい去ってしまうのですが、
実際に汚れを落とすために働いている水粒子はその中のごくわずかであり、
その他の大部分、たぶん９９．９ ・・・ ％の水粒子は、
まったくの無駄になるか、
あるいは汚れに落とす水粒子の流れに勢いを付けるだけの働きをしています。
けれど生命というものは、このような無駄、
実際には役に立たないたくさんのものの上に成り立っているのかもしれません。
人間の生命が誕生する時、
たった一個の卵子に、数億という数の精子が向かっていき、
その中で受精に成功するのは通常たったの一個であり、
これが生命誕生の基本法則です。
とは言うものの、毎回大量に無駄になってしまう尊い水のことを思うと胸が痛みます。
それは水道料金や水資源がどうとかいう問題ではなく、
生命の象徴である水を、何の努力もせずに無駄にしていること、
その意識に対し、罪の意識を感じるのです。
水をもっと大切に扱う方法はいろいろとあるはずです。
そんなことを考えていると、
つい先日、蛇口に取り付けるだけで９８％もの節水ができるという
器具についての記事を見ました。
＜蛇口に取り付ければ通常時の98％も節水可能になる - GIGAZINE＞
通常の蛇口に「Altered：Nozzle」という器具を取り付けると、
水流が霧状になるという実にシンプルなものです。
これはまだ発売前、また日本で簡単に手に入るものではないようですが、
原理と構造と簡単なので、類似したものがたくさんあるのではないかと思います。
実際にアマゾンで調べてみると、
蛇口用やシャワーヘッドに節水型の器具がたくさんあるようです。
水は生命の源です。
その水に対して感謝の思いを捧げ、
大切に、少しでも無駄のないように接していきたいと考えています。
それが自らに与えられた生命に対する敬意であり、
感謝の思いを表す象徴になるからです。
2016.9.21 Wednesday
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