ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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ヨガナンダ



道はひとつ

昨日たまたま名言を紹介するというブログを見ていて、
その中のこのような文章が目にとまりました。


どちらが重要か
いま 
心から楽しめることを全身全霊でやりなさい。

その生き方が君に
魂の喜びと
経済的な豊かさを
同時にもたらしてくれるだろう。

    By 『ユダヤ人大富豪の教え』


人は
精神的な豊かさ と
物質的な豊かさ を求める。

でもどちらが
重要か
先か
と問われると
あなたはどう答えますか?

このとらえ方の違いは
後々
意外に大きな差を生むことになります。



下の方の文章を読み、
少々アルコールが入った状態であったからか感情が高ぶり、
情けなくて涙がこぼれそうになりました。

精神的豊かさか物質的豊かさか、このどちらを求めるのか、
もうそんな意味のない比較の中での葛藤を繰返すことはやめにしてもらいたい、
心からそう思いました。


私たちが一般的に考えている「物質的豊かさ」を求めるための、
物質的欲求には限りがありません。
これは本当に限りがないのです。

文明の発達とともに身の回りのものが増え、機能性を増してきても、
私たちはいつまで経ってもそこから100%の満足感を得ることはできません。
常に「もっともっと」という欲望という渇望感を持ち、
それが進歩や向上の原動力であることだとして肯定してきました。

いつまで経っても追いつくことのない
目の前の棒にぶら下げられたニンジンを追い求め、走り続け、
もうくたくたになってしまっても、
このレースから下りることができくなっています。

そして気がつけば、自分の身の回りの環境は、
もう手の施しようのないほどに荒れ果ててしまいました。


人間の持つ物質的欲望をエネルギーする資本主義はひとつの生命体です。
生命体は自らの意志で成長を続けようとし、
そのエネルギーとして人間の持つ物欲を高め、
その高めた状態を維持するために常に不全感を抱かせます。

どんな状態でも決して満足感を与えることなく、
欲望の権化と化した人間に、真の幸福が訪れることはありません。

これだけものが豊かになってはいても、
地球上には今なお何億という飢餓に瀕した人たちが暮らしています。
この異様な状況を引き起こしてしまうほど、
欲望によって我々の感覚は麻痺してしまっています。

まずはこの事実を知ることです。


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心の中の囚われを「手放す」ためのセドナメソッドのテキストには、
このようなことが書かれています。

求めることは欠乏と同じです。
持つことと同じではありません。
求める気持ちを手放すと、その結果、より持てる気持ちになれます。
またそれに伴い、すでに実際に持っているものに気づくことが多くなります。


物質的豊かさとは、
少しでも多くのものを自分の元へかき集めることではなく、
今現在持っているものの価値を知り、感謝を感じることであり、
「足るを知る」ということです。

新たなものを求めることが悪ではありません。
「新たなものを手に入れなければならない」と強く思い込み、
今の豊かさに気付けないことが苦しみの元凶であり、
精神的貧しさであり、本当の意味での物質的貧しさなのです。

物質的豊かさとは外部的条件ではありません。
自分の心の中の問題です。

どんな粗末なものでも、それを持つことに喜びを感じていれば、
その人はそのものから物質的豊かさを享受していると言えるでしょう。

また逆に、どんなにものやお金を持っていても、
それに不満を感じ、まったく感謝できないのであれば、
それは物質的に貧しい状態であると言えます。


そういった意味では、物質的豊かさを享受するためには、
精神的な豊かさが必要であると言えるでしょう。
精神的豊かさがあるからこそ、
ものの持つ本当の価値、豊かさを手にすることができるのです。

心の中にある欠乏感、不全感、餓鬼の如くものを求める欲望を手放しましょう、
それが精神的、物質的豊かさを感じるための必要条件であり、
そういった感情を手放すことが、
逆説的なようですが、また新たなものを引き寄せることにつながります。


これからは陰の時代、心の時代、水の時代です。
水の時代は融合の理であり、
水がいろんなものを溶かし込むように、
様々な価値や概念がひとつとなり、その共通した大元という本質が、
大きく光り輝くようになってきます。

心と体がひとつであるように、
精神的豊かさと物質的豊かさは二者択一するようなものではありません。
本質的にはまったく同じものであり、
これが究極まで具現化された時、
それが私たちが持つ三次元的肉体という制約から解き放たれる時なのだと思います。


これからはじまる心の時代とは、
ものの持つ本質に気づく時であり、
本当の意味で物質的豊かさを享受できる時なのです。

2011.9.29 Thurseday  
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