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新たな一年

今年の夏は猛暑だった昨年と比べ、
だいぶ過しやすい天気の日が続いています。
それでもやっぱりヒロシマの夏は暑いです。

先月30日、第三回目となった宮島トイレ掃除の集いが無事終わりました。
県内各地から掃除仲間が集まり、その準備やお礼、マスコミ対応で、
心底くたびれ果てるまで奔走しました。
苦労しただけの成果は上がったものの、
大きな会を主催するというのは、それなりの労力を伴うものだと実感します。

原爆記念日の6日前後は、
全国各地から平和を願う多くの人たちが広島に集まってきて、
私も4、5、6日の三日間は平和公園に行き、
知り合いが禎子の像の前で「さだ子と千羽づる」という紙芝居を朗読するのを、
お手伝いました。
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そして今日7日は、私が京橋川という市内中心部の川で溺れ、
救急車や消防車が来て大騒ぎになってからちょうど一年です。

昨年の7日は土曜日でした。
その日は公衆トイレ掃除の会があり、
府中町というところのトイレを午前中に掃除をし、
夕方前から知り合いと二人で川に入り、
橋桁に絡みついた流木を撤去しようとして溺れたのです。

幸い一緒に川に入った仲間に助けてもらい、
私はほとんど水を飲むことなく九死に一生を得たのですが、
あの死を覚悟した一時というのは、今でも脳裏に焼き付いています。


人生の途中にはいろんなことが起こります。
楽しいこと、嬉しいことばかりではなく、辛いことや苦しいことも多々ありますが、
その起こってくるひとつひとつの出来事に意味を見出し、
前向きに捉えられることは幸いです。

目の前で起こることは運不運の問題ではなく、
すべてが自らが創造し、引き寄せたものである、
この真理を自覚することが、正しいものの見方をする第一歩だと考えます。

私は二十歳の時に神の道を志す決意をし、
自分の寿命の残り半分を天に捧げる心定めをしました。
人生八十年と考えれば、昨年50歳の年は、
心定めをしてからちょうど余命半分のポイントです。

昨年8月7日に川で溺れ、
そして12月6日には、
横断歩道を通行中、あやうく暴走車にはねられそうになりました。

二度の死に目に直面したということは、普通に考えると不幸な出来事ではありますが、
そこに必然性というものを見出し、
30年も前に神前で誓った心定めが今も生きていたということを実感できるのは、
私にとっては何よりの大きな福音であり励みです。


本来ならば昨年死ぬべき運命であった私が、
一年経った今もこうして生きていることができる、
これは本当に有り難いことであると同時に、
重い責任を背負っていることでもあります。

本来死ぬべきであったあの日から一年経ち、
この一年間、悔いのない過ごし方ができたかどうかを考えてみました。

怠惰な私は、自分の過去の行動に満点をつけることはできないのですが、
幸いいい仲間にも恵まれ、
間違いなくいい方向に向かって歩んでいることは喜びを持って感じられます。

ただやはり時間が加速化しているからでしょうか、
やるべきこと多く、時間を効率的に使えていないため、
本当にやらなければいけないことに十分時間を取れていないことに悔いが残ります。

今もやりたいことが山積しています。
文章として書きたいことがたくさんあります。
今月19日から8日間、これまで長年関わってきたカンボジアボランティアの取材で、
カンボジアに行くことになっています。
インドにもまた今年中に再訪したいと考えています。

時間を効率的に使うというのは、
私にとって最も苦手なテーマなのですが、
やはりこれをクリアーしなければ、
私にとっての大きな壁は乗り越えられないと感じます。

まずはひとつのことに集中するために、
今まで以上に家の中から余分なものを手放そうと思います。
自分にとって何が本当に必要で、何が余分なものなのか、
それを考え、実際に手放すのは、
心を大きくステップアップさせるための作業です。

もう本当にやらなければなせないことは明確に見えています。
要はそれに対していかに集中するかです。


つい先日知った、
今話題になっているドラッカーの言葉が胸に響きました。

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「経営者に贈る5つの質問」

1、われわれのミッションはなにか?
     組織としての存在意義と方向性
2、われわれの顧客は誰か?
     顧客がいるから組織が存続される、
     活動対象としての顧客とパートナーとしての顧客
3、顧客にとっての価値は何か?
     満足、ニーズ、欲求、期待は
4、われわれにとっての成果はなにか?
     成果の定義、資源の活用
5、われわれの計画は何か?
     破棄、集中、イノベーション、リスク、分析


これは経営という範疇を超え、深い人生訓として読むことができます。

私は自らの天命をまっとうするために、
自分にこの5つの質問を課してみたいと思います。

新たな余命として与えていただいたこの一年を振り返り、
これからの一年が、より天命をまっとうするために進んでいけるよう、
再び誓いを立てさせていただきます。

2011.8.7 Sunday  
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