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新しい生き方<2>

これから迎える文明の大転換期は、
私たち人類がこれまで築き上げてきた価値観が真逆のものとなるという意味で、
その方向性は明確です。

歴史の流れは連続的であっても、
今までの価値観を手放してゼロの状態に戻り、
そこから新たなる真逆の世界へと入っていくには、
大きな衝撃が伴います。

空を飛ぶ水鳥が獲物である魚を見つけ、
空中から一気に水の中へと魚を求めて飛び込んでいくように、
水面というゼロ地点にぶつかる際の衝撃は、
これまでにない大きなものとなるはずです。

あるいは少しずつ膨らんできた風船が、
突然爆発して収縮するような変化かもしれません。
そうなれば最悪ですが、その可能性も否定しきれません。


文明法則史学で解明された文明の持つ生命サイクルは、
800年を周期として東と西の文明が興亡を繰り返し、
そのたびごとに衰退していく文明は、
いったんその流れが途絶えるかのような壊滅的な打撃を受けてきました。

ですからこのたびの超巨大な文明の大転換期は、
過去にならって考えてみるならば、
西洋文明の壊滅的崩壊、核戦争、そして人類の滅亡、・・・
恐ろしいことですが、
こう考えるのが最も順当なシナリオです。

実際に私たちが作り出してきた自然環境の破壊、
一部の人間の利権を守るために引き起こされた各地のテロや紛争、
限りなき欲望に支えられた社会構造、
人類の文明は末期の様相を呈していることは、
ほとんどの人が認識するところです。


けれども私たちには少しずつ培ってきた知恵があります。
史実の分かる過去5,000年ほどの範囲で歴史を振り返ってみても、
800年ごと繰り返される文明の転換期は、
大混乱の中にでも虐殺などによって悲惨な流血が引き起こされることは
確実に減ってきています。

このたびの転換期は人類史上最大のものだとはいうものの、
これまで培ってきた私たち人類の知恵と愛情を最高に発揮することができたなら、
少しでも衝撃の少ない形で新しい人類の世紀へと移行できる可能性はあります。

そのためには来るべき新しい時代はどういったものなのか、
我々には何が求められているのか、
そのことを知り、自らの生き方で体現していかなければなりません。

その未来への視座を与えてくれるのが文明法則史であり、
世界中、どんな時代の誰にでも、算数や理科の公式を説くように、
我々の生きるべき道というものを分かりやすく示してくれます。

地球の生命リズムである文明の波に乗って生きる私たちに
客観的で明確な指針を示してくれるのに、
文明法則史学以上のものはありません。

文明法則史学は思想ではありません。
算数の四則計算や物理の公式と同様の法則のひとつです。


あえて誤解を恐れずに言うならば、
具体的で明確、人よる解釈の違いが生まれないという意味において、
文明法則史学の示す歴史の方向性というのは、
どんな偉大な宗教家が説く言葉よりも信頼性の高いものです。

宗教の説く教えとは、
それが説かれた時代、生まれた土地や民族、
または気候風土などが色濃く反映されています。
だからこそその時代、その土地で幅広く流布されるのです。

文明法則史学で説く歴史の生命観は、
時代や地域に影響されることはありません。
太古の時代から、一日は24時間、一年で四季は移ろい、
北半球と南半球が相対するように季節を巡らせているように、
また遺伝子DNAが二重らせん構造を持っているように、
歴史の持つ生命のリズムは普遍的です。


今はすごい時代となり、
ネットではいろんな霊的存在からのメッセージと思われるものが、
たくさん紹介されています。

それらのメッセージは、
今これから、時代が大きく変わろうとしているということでは一致していても、
その細かい具体的内容については、
すべて矛盾なく統一されているわけではありません。

それは当然のことだと思われます。
自分の外に真理を求めても、そこから真理を得られることはありません。
真理は内なる世界に存在するものです。
また真理を言葉で表すことはできません。

ですから、外から与えられた言葉を100%信じてしまうのは、
価値観を依存してしまうという面で楽ではありますが、
真理から遠ざかる行為ともなりかねません。

自分の外なる世界は、
創造主である自分の内なる世界が鏡の存在として創り上げたものであり、
そこには真理の属性がすべて含まれているというのも事実です。

どのようなものにも真理があり、学ぶべきものがある、
それを自らの糧としていくためには、
その外なる世界と自分との関わりを深く見つめなければなりません。

真理は己の内にある。
その真理を鏡のように映し出す外なる世界は、
自分というものをしっかりと持った上で関わることが大切なのです。


自分にとっての真(ま)は外にあるのではなく、
自分と外との間(ま)にあります。

真を100%外の世界に求めようとしてしまうと、
真が魔になってしまいます。


まずは己というものをしっかりと確立することが大切です。
己とは真理に立脚した普遍的なものであり、
それを深く知るために、
この時空に存在する普遍的なもの、
移ろいながらも普遍的な法則を明確に体現している自然、生命から
大きな学びを得るべきです。

文明法則史学は新しい時代を生きるための
「答え」を与えてくれるわけではありませんが、
それを導き、自らが気づくべきヒントや物の見方を示してくれます。

今私たちに求められているのは、
自然や生命というものの本質を知ることです。

是非とも文明法則史学を学び、
その深い真理の一端に触れていただくことを願います。

博進堂という出版社から出ている文明法則史学の創始者 村山節先生の
「文明の神秘と法則」という本がおすすめです。
メールか電話でお問い合わせください。

文明の神秘と法則

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2011.6.21 Tuesday  
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