ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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ヨガナンダ



シンプル

生きるってどういうことだろう、幸せって、運命って、・・・
そんなことを真面目に考えるようになってもう三十年以上が過ぎました。

その間随分といろんな体験を積んできましたが、
そこで得たものは、実にシンプルなものです。

このホームページにはいろいろと理屈をこねて書いてはいますが、
すべての根底には共通したものがあり、
ただ表現を変え、ひとつのことに向かって書いているように思います。

『簡単なものの中にこそ深い真理が隠されている』、
これはこれからの時代の流れに乗って、
多くの人の胸に深く刻み込まれていくことでしょう。

けれどもこれはこれまでの時代の価値観とは相反します。
ものを中心とした経済社会の考え方では、
より新しいもの、手間やお金がかかった豪華なもの、複雑なもの、
そういったものの方がシンプルなものよりも価値があるという考え方を崩しては、
社会が成り立たないため、
私たちは子どもの頃から親、学校、マスコミ、社会全体から
そういった考え方をずっと教え込まれ続けてきました。

経済が発展し、ものが豊かになっても、
地球上では今も10億人近くの人たちが飢餓で苦しんでいます。

生活は便利で快適になったものの、
その代償として地球環境は壊滅的なまでに破壊され尽くしました。

情報伝達手段は飛躍的に発展し、
世界中どこの人とでも容易にコミュニケーションが取れるようになったものの、
世界各地で起こっている民族・宗教対立は一向に治まる気配がありません。


時代の大きな転換期を迎え、
これまでの社会の仕組みは完全に制度疲労を起こしています。

これからの時代、
新たに永続的な人類にとっての基盤となる価値観を見出し、
それを私たちの心と生活に取り入れていかなければなりません。

一年サイクルで巡ってくる季節は、
冬から春を経て夏、夏から秋を経て冬と、
その属性が対極の方向へと向かっていきます。

私たち人類の文明もまた同様です。
これからは西洋から東洋、陽から陰、モノから心、
複雑なものからシンプルなもの、
外なる世界に絶対的な神という存在を見出す時代から、
己の内に光り輝く創造主としての本質を見つめる時代へとなっていきます。

これは思想や宗教ではありません。
一日24時間、一年365日、自然が正確なリズムを織りなすのと同様に、
人類の文明が作り出す生命の波動であり、法則です。
  (詳細は「我が魂の遍歴と新しい時代の理」をご参照ください)


私の精神世界の旅路は、三十年ちょっと前に出合った天理教から始まります。
私の天理教の先生とは今でも懇意にしていただき、
またその生き様は尊敬に値するものだとは考えていますが、
私の心や考え方は天理教からは大きく離れてしまいました。

天理教を思う時いつも考えるのですが、
宗教の本質とは何でしょうか。
仏教かキリスト教か神道か、一神教か多神教か、・・・
そういった形ではなく、もっと深いところ、
これは本当に言葉になりにくいのですが、
『未知なるものへの敬虔な心』とでも言うのでしょうか、
そういったものが宗教の本質であり、
どのような宗教であっても、それさえあれば宗教の垣根を越えて、
ひとつのものに向かって融合して進めるのではないでしょうか。

インドではそのヒントとなるものがありました。
日本山妙法寺のお寺では、
「世界諸宗教の祈り」といって、法要の際には様々な宗教家の方たちが、
それぞれの宗教の衣装、言葉で祭壇に祈りを捧げていました。

日本山妙法寺の僧侶である石谷政雄上人からご紹介いただいたファミリーは、
クリスチャンであり、
そのキリスト教精神に基づいて孤児院を運営するスギルタン一家です。

彼もまた時折お寺の法要に参加し、
三年前の大きな法要の際には、
彼が数百人分の昼食をすべて用意していました。

日本山妙法寺 サンカランコービル道場 法要の昼食

インド人のあのおおらかさ、・・・ ちょっといい加減なところもありますが、
あの自然体の生き様は、
これからの時代の水の理に相応しいものかもしれません。


今日は昔天理教で学んだエピソードについて書こうと思っていたのですが、
前置きだけでタイムオーバーとなってしまいました。

ここまで書いていて思ったのですが、
おおらかさ、いい加減さというものも大切ですね。

私の本質は、超グータラななところとすごく生真面目なところ、
相反する両面を持っています。
これからはこのバランスをもっといい様に発揮したいと思います。

このコーナーは「スピリチュアル夜話」なのですから、
夜話に相応しい肩の凝らないものにしていきましょう。
前世インド人だった頃の性格を思い出しながら ・・・ 。

2011.1.26 Wednesday  
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