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変化への一歩
大きな変化の時を迎え、社会も個人も、
新たなる領域への第一歩を踏み出すことが求められています。
けれども時間の流れはどんどん加速し、
日々呆然と過しているだけでは、時間は怒濤の如く流れ去っていってしまいます。
こういう時だからこそ、時間をきちんと管理する術が求められています。
時間の流れが日々速まり、
それと平行し人間の想念の力が増大してきている今だからこそ、
時間を有効に使い、未来に向けての種を蒔けば、
大きな素晴らしい実りが期待できるのです。
未来の新たなる領域への第一歩とは、
今踏み出さなくても、明日すぐに困ることはありません。
今日どうしてもやらなければならないことだけをしておけば、
取りあえず今日一日は困ることはないのです。
けれどもそうやって長い間過してきた結果、
今の巨大な時代の末期において、持続不可能な社会、持続不可能な価値観が
我々を取り囲むようになり、
もうそれは待ったのない状態となりました。
時間を四つの領域に分けて考える「時間のマトリックス」について、
以前「時間の第二領域」というページに書きました。
時間を費やす項目を、重要か重要でないか、緊急か緊急でないか、
この二つの尺度で四つの領域に区分します。
そして新たなる変化に向けて、やはり最も大切なのは、
重要ではあるが緊急ではない時間の第二領域の確保であり、その充実でしょう。
目先の損得ではなく、現在の豊かさの延長でもない、
真の豊かさ、新しい時代の持続可能な価値観の構築を目指すための時間を
大切にしていかなければなりません。
ふたつのことを自分自身に問いかけてみてください。
・ 自分にとって、時間の第二領域に相当するものは何か。
何をすることが将来の自分への糧となるのか。
・ 一日の内に時間の第二領域はどれくらいあるだろうか。
それを確保するためにはどうすればいいだろうか。
時間の領域は完全に4つに区分されるわけではありません。
日々こなさなければならない家事や仕事の中にも、
その取り組む姿勢によって、将来への大きな学びを得ることも可能です。
そういったことも含めて、今一度貴重な時間の使い方を考えてみてください。
時間の流れは、これからもますます速くなっていきます。
一年の大切さを知るには、 落第した学生に聞くと善いでしょう。
一ヶ月の大切さを知るには、 未熟児を生んだ母親に聞くと善いでしょう。
一時間の大切さを知るには、 待ち合わせをしている恋人に聞くと善いでしょう。
一分の大切さを知るには、 電車に乗り遅れた人に聞くと善いでしょう。
一秒の大切さを知るには、
たった今、 事故を避けることが出来た人に聞くと善いでしょう。
10分の一秒の大切さを知るには、
オリンピックで銀メダルに終わった人に聞くと善いでしょう。
だから、あなたの一瞬一瞬を大切にしましょう。
そして、あなたはその時を大切な誰かと過ごしているのなら、
十分に大事にしましょう。
その人は、あなたの時間を使うのに十分ふさわしい人でしょうから。
そして、時間は誰も待ってくれないということを覚えましょう。
昨日は、もう過ぎ去ってしまいました。
明日は、まだ分からないのです。
今日は、与えられるものです。
だから、英語では 今をプレセント(present)と呼びます。
次のような銀行があると、考えてみましょう。
その銀行は、毎朝あなたの口座へ86400ドルを振り込んでくれます。
同時に、その口座の残高は毎日ゼロになります。
つまり、86400ドルの中であなたがその日に使い切らなかった
金額はすべて消されてしまいます。
あなただったらどうしますか。
もちろん、毎日86400ドル全額を引き出しますよね。
僕たちは一人一人が同じような銀行を持っています。
それは時間です。
毎朝、あなたに86400秒が与えられます。
毎晩、あなたが上手く使い切らなかった
時間は消されてしまいます。
それは、翌日に繰り越されません。
それは、貸し越しできません。
毎日、あなたの為に新しい口座が開かれます。
そして、毎晩、その日の残りは燃やされてしまいます。
もし、あなたがその日の預金を全て使い切らなければ、
あなたはそれを失ったことになります。
過去にさかのぼることはできません。
あなたは今日与えられた預金のなかから
今を生きないといけません。
だから、与えられた時間に最大限の投資をしましょう。
そして、そこから健康、幸せ、成功のために
最大の物を引き出しましょう。
時計の針は走り続けてます。
今日という日に、最大限の物を作り出しましょう。
2010.11.1 Monday
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