ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
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ヨガナンダ



理想

人は誰しも理想を描き、その形は人様々です。
また人によっては理想よりも現実に重きを置く人もいて、
考え方は千差万別、
みんな違い、それだからこそ全体が調和の取れた状態を保っています。

私は自他共に認める超理想主義者です。
日常生活が完璧という意味ではないのですが、
今現在の現実世界をどうするかということよりも、
人間、生命、自然のあるべき姿とは、普遍的な真理とは何か、
そういったことにしか興味が湧かないのです。

これは間違いなく生まれる以前から魂に刻印されてきたものだと感じます。
この超理想主義的なものへの憧れと探求心、得意の分析力、
そしてこれまでのスピリチュアルな経験を活かし、
自らの天命をまっとうしていくのが今世の役割なのだと確信しています。

今人類は有史以来最大の時代の転換期を迎え、
たぶん数年、十数年先の世の中は、
身の回りのもの、社会体制、思想、
すべての事柄が大きく変っているであろうことは確実です。

そしてこの大きな新しい時代の幕が開けてから
生まれてくるであろうもの、価値観は、
これから数百年、数千年という長きに渡って人類共通のものとして
私たちの生き方の根底に根付いていく可能性があります。

私が興味を持っているのはそこだけです。
この転換期において、数年先にどんなことが流行るであろうか、
そういったことには一切興味がないのです。

幸い私は文明法則史学と出合い、
万物、そして歴史の中に息づく普遍的な生命というものを知り、
それをこの二十年間追い求めてきたので、
これからの時代の変容というものを明確に理解することができます。

けれども理解できるのは長期的スパンにおける変化であって、
近未来的な変化のシナリオまでは知ることができません。

それは生命のリズムがマクロ的に見れば正確無比であったとしても、
ミクロ的に見れば細かい変動があるからです。

今日は9月23日秋分の日、
これから季節は秋が深まり冬を迎え、少しずつ気温が下がっていきます。
三ヶ月後の最高気温は今日のそれよりも低くなるでしょう。
それは誰しもが予測できることです。

けれども今日の最高気温と一週間後の最高気温はどちらが高くなるでしょうか。
ある程度は流れとして予測はできても、
確実なことは誰にも知ることはできません。
歴史の近未来予測もこれと同じです。

それと今は人類滅亡、存続という大きな選択肢を迫られているのですから、
そういった意味でも近未来の予測はきわめて困難です。


そのきわめて困難な近未来の予測の中で、
よりよい未来を築いていけるための選択肢を選ぶには、
私たちがマクロ的な時代の流れというものを知り、
大きな新しい時代の流れを一日も早くつかむことが何より大切です。

今は金属の時代から水の時代への移行期で、
水の時代のスピリチュアリズムと金属の時代のお金儲けが合体した
スピリチュアル・ビジネスというのが盛んで、
参加費何万円というセミナーが盛況のようです。

これは今の時代において必然的に現われた現象であり、
これを否定する気持ちはありませんが、
人類の選ぶ選択肢が危機的なものである可能性が高い現状を見ると、
一人でも多くの人が一日も早く、自らの中に神性を見つけ、
スピリチュアル・ビジネスの世界から脱し、
本当の水の時代の価値観に目覚めて欲しいものだと願わずにはおれません。


私の抱いている「超理想主義」は時代的にはまだ早すぎます。
いくら私が自らの理想を声高に叫んでも、
今すぐにそれが世間の常識として受け入れられることはありません。
これは寸分の狂いもなく動いているマクロ的な時代の流れから見て必然です。

けれども水の時代に入ろうとしている今も、
まだ金属の時代の価値観をしっかりと引きずり、
手放せない人が多すぎる現状はかなり危険であり、
私が今のところは超理想主義である水の時代の理を叫ぶことが、
たとえ微力であったとしても、
全体のバランスの流れから見て必要なことなのだと考えています。


何がいい悪いではありません。
形あるものも、形のない思想、価値観も、
その時代、あるいは地域によって受け入れられるものは変ってきます。

私たち人類は今、大きな存亡の危機という局面に立たされ、
自ら未来への選択肢を選ぶことを迫られています。

その中で、私は大きな時代の流れを見て、
ただ自らの天命をまっとうしていくだけです。

それは誰にとっても同じでしょう。
自らの心の内を見つめ天命を知り、
時代という生命の流れの中で自らをどう活かしていったらいいのか、
そのことを知り、そしてそれを実践していっていただきたいと思います。
私の知識と経験がその一助となれば幸いです。


最近、新月と満月の日は、
公衆トイレ掃除か路面のガム取りをすることにしています。
今日秋分の日は満月でした。
友人のMさんと二人で市内中心部から平和公園に向けてかかる
元安橋の路面のタイルにこびりついたガム取りをしました。

後になって気がついたのですが、
その場所はちょうど一週間前、
私が今最も求めている時空の生命観をより強固なものとする
知恵と知識を持った人と偶然出会った場所だったのです。
  <魂の震える時>

今日の広島は夕日がとてもきれいでした。
元安橋から西の平和公園を望むと
空にかかる秋の雲がオレンジ色に輝いていて、
たくさんの観光客が平和公園の方にカメラを向けてシャッターを切っていました。

路面に這いつくばってガム取りをしていると、
一人の若くてきれいな女性が声をかけてくれました。
最初は誰か分からなかったのですが、
よく見ると知り合いのIさんでした。
彼女と出会い、
今日この場所でガム取りをするのはなんだか必然のような気がしてきました。

平和公園は外国人観光客が多いのですが、
ある白人の団体が私のしていることを物珍しそうに取り囲んで見ていました。
彼らにどこから来たのかと声をかけると、
イスラエルだという答が返ってきました。

イスラエル、今世界平和の鍵を握る最も大切な場所と言われているところです。

満月で秋分の日という地球と月、太陽の関係における
ターニングポイントでの今日の出来事、
私はこれを大きなサインであると感じました。

今日平和公園の空に見たあの美しい夕焼け、あかね雲、
私たち人類の未来も、あのように美しく輝いたものであることを心から願います。
また、そうできるのだと思います。

そしてそれが実現するかどうか、それは私たち一人一人が決めることです。

2010.9.23 Thurseday  
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