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許す

私の大好きな鈴木秀子先生のお言葉、

苦しみには意味があり、人はそれを乗り越える力を持っています。
この宇宙はあなたの味方です。
生きる意味とは、他人にどれだけ愛を与えられるか、許すことができるかです。


本当に素晴らしいお言葉ですね。
私はこのメッセージと十数年前に出合い、
一時は紙に書いて壁に貼り、毎日それを眺めるほど大切にしていました。
もちろん今でもとてもとても大切な座右の銘のひとつです。

この中で、私にとっては「許す」ということが特に大切で、
その許すことが自分の心身を解放し、
心の豊かさ、平安をもたらす鍵となっています。
  <心と身体の関係・・・こだわり 心とからだの健康法>
      ・・・ 許し、こだわりを捨てることで視力がアップしました!

私はボランティア精神旺盛な超理想主義者で、
損得抜きにして他人に愛情を注ぐことにはなんの抵抗もありません。
けれども自分の意に沿わないものや、
自分の愛情、親切をきちんと評価してもらえないものに対しては、
大きな反発心を持つことがよくあります。
これはエクアグラムタイプ2の典型的な性格特性です。
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愛情深いのに反発心 ・・・ ちょっと奇異な感じがするかもしれませんが、
これはタイプ2に限らず、どんな性格タイプでも、
そのいい面と悪い面は表裏一体ということがあるものです。


怒り、憤り、不満、あるいは嫉妬、羨望、
人は様々な理由で心の中になんらかの「許せないもの」を持っています。
そしてこの世は鏡の世界ですので、
その許せないものは、自分とよく似た、自分の心の投影といった面があります。

「許せない」というこだわりを持っていると、
それを捨てることによって私の視力が上がったように、
その人の心身に束縛となって大きな影響を与えます。
そしてそれは当然その人の運命をも左右することになります。

この世はすべて自分が創り出した鏡の世界、
その中のものを許せないのは、自分自身を許せないのと同じことです。

けれども反発心を持つものに対して、
心を180度転換して許せるようになるのはきわめて難しいものです。
しかし難しいがゆえ、それを成し遂げることに価値があります。

鈴木秀子先生の言葉の中に、
愛を与える、許す、というふたつのキーワードがありますが、
愛を与えるのは、自らの心を豊かにすること、
許すのは、心を静め、透明にすることではないのかと感じています。


許すのはとても難しいことです。
そして何かを「許さない」という思いが、大きな力を発揮するのも事実です。

YouTube で「許す」というキーワード検索をしてみたのですが、
出てきた一覧には、「許すな!」、「許すまじ」という単語のオンパレードなので
とても驚きました。
  <YouTube - 許す>

私見ですが、怒りや反発心では物事を本質的に解決することはできません。
日本山妙法寺やそのお上人たちが信奉する
インド独立の父マハトマ・ガンディーのように、
どんな相手の心の中にも仏性を見て、非暴力無抵抗の平和思想こそ、
紛争を解決する唯一の道だと考えます。

お釈迦様は、「人として一番大切なものは何ですか?」
という質問に対して、
「恕(じょ)なり」とお答えになったそうです。

恕とは、許すこと、相手を思いやって心情を察することです。


昨日「ザ・シークレット TO TEEN」という本を読みました。
とても分かりやすく具体的に潜在意識、引き寄せの法則のことが書かれていて、
著者の温かい人柄も感じられ、
何カ所も心に残るところがありました。

ザ・シークレット TO TEEN
ザ・シークレット TO TEENポール・ハリントン 山川 亜希子, 佐野 美代子 山川 紘矢

おすすめ平均
stars自信をなくしてしまったときに。
stars10代以外にも読んで欲しい本
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この本の中に否定的なメッセージを発信してはいけないということが書かれていて、
ダム建設反対の運動をしている人に対して、
ダム建設を反対するのではなく、美しい川、自然を永遠に守っていこうという
メッセージを発信するべきだと述べられていました。

ほんのちょっとした物の見方ですが、それだけで世界は大きく違ってきます。


許すということはとても大切なことですが、
具体的にどうすればいいのか、どんなアクションを起せばいいのか、
自分なりに少し考えてみました。

許せない人やものは、ごく身近なところから有名人、国や思想、
ありとあらゆる広い範囲に拡がっていますが、
それらはすべて関連し合っていて、
できるところから少しずつ許す範囲を広げていけば、
すべてのものに通じてくるものだと感じます。

本当に卑近な例ですが、
私の家の近所のコンビニの店長がとても横柄で、
そので何度も嫌な思いをしたため、今はまったく足を向けなくなってしまいました。
まずはそこに行ってみようと思います。

私は書店に足繁く通う方ですが、
嫌いな著者というのが何人かいて、
その人たちの本に対してはいつもまともな目を向けたことがありません。
原因は実に些細なことです。
有名作家に対しては、その才能に対して多少の嫉妬心があるのも事実です。
今日は書店に行き、その人たちの本を手に取ってみたいと思います。
そしてそこに書かれていることで、
参考になることを自分の生活に取り入れてみるつもりです。

よく考えてみると、
その人たちを許さないことで私が得るものは何ひとつもありません。
ただ自分の目、自分の心、自分の運命を束縛しているだけです。


まずはできるところから一歩ずつ、
引き受け気功の藤谷康充先生の名言、
「あなたのことを好きになることはできませんが、これ以上は嫌いになりません」
「完璧にはできませんが、できる範囲で顔晴らしてもらいます」
やっぱりこれですね。 (^o^)v

2010.8.17 Tuesday  
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