耳の聞こえなくなった少女
以前テレビで、学校でイジメを受けた経験のある男の子、女の子たちが出てきて
その体験を語るという番組がありました。
それはそれはひどいイジメを受けいてた話が次から次へと出てきます。
子供は純粋である反面、とてつもなく残酷でもあります。
もっとも子供の社会はすべて大人社会の鏡である訳ですが・・・。

そんな中、学校でひどい言葉によるイジメを受け、
家に帰ってからも家族から同様の虐待を受けていた女の子がいました。
彼女が涙ながらに語ったことによると、一日中回りから自分を責め、
傷つけられる言葉を投げつけられ、もうこんなことは聞きたくないと心の耳を塞ぎ、
耳が聞こえなくなることを真剣に願ったのだそうです。

そうすると不思議なことに本当に徐々に聴力が低下していき、
最後には全く耳が聞こえなくなってしまったとのことでした。

数年後の今は幸いなことに精神的にも落着き、
それと同時に聴力も回復してきたとのことです。

「病は気から」と言いますが、
人間は意志の力でこんなにも肉体をコントロールすることができるというのは驚きです。

聴力が低下するということは、「トマティスメソッド」の理論でも分かるように、
その子の精神や肉体に多大なる影響を与えていたのだと思います。
本当に辛く苦しかったことでしょう。

子供たちのイジメは絶対になくさなければならない問題です。
しかし鏡である大人社会がテロだ戦争だと大騒ぎしている現在の状況では、
夢のまた夢ということになるのでしょうか。



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