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整理整頓
『整理』
乱れた状態のものを整え、秩序正しくすること。
不必要なものを取り除くこと。
『整頓』
よく整った状態にすること。
きちんと片付けること。
散らかったものを棚に押し込んで、見た目よく並べるのが整頓、
それに理をもって整え、順序よく、
使い勝手のいい形で配置するのが整理です。
普段散らかっている家でも、誰か来客がある時は
大急ぎで片付けますが、
散らばっているものをただ適当に隙間に押し込むだけでは、
またいつか元の乱雑な状態に戻ってしまいます。
そのものを最も有効活用できるような “定位置” を決めてあげることが、
ガラクタを処分することと並ぶ “ものを活かす” ための重要事項です。
ガラクタ（不必要なもの）を処分し、
本当に大切なものに意識が向くようにする。
ひとつひとつのものを最も使いやすい配置を考える。
いろんなお宅にお伺いして、片付けについて気になることを二つほど書いてみます。
ひとつは、身近なところには何を置くべきかということです。
それは当然、よく使うものです。
机周りだったら、筆記用具、はさみ、カッター、ホッチキス等々・・・、
台所だったら包丁、まな板、お箸、各種調味料といったところでしょうか。
身近というのは普段立ったり座ったりしている定位置から
簡単に手が届くところという意味です。
その位置からサッと手を伸ばしてすぐ届くところはワンアクション、
最も身近で最も大切なものを置くところ。
いったん引き出しを開けて、その中からものを取り出すのはツーアクション。
まず立ち上がって、そして扉を開けて、ものを取り出すのはスリーアクションです。
こうしてそのものの使用頻度を考えて、
なるべく少ないアクション（動作）でものを取り出せるところに
より使用頻度の高いものを置くのが理想です。
けれどもこの理想は必ずしも現実にはなっていないようです。
よく身近で最も大切なスペースが物置のような状態になっているのを見かけます。
机の上はものだらけ、
普段使わない書類や道具が山のように積み上げられていて、
肝心の作業スペースがほとんどないといった状態です。
どの書類や道具もその人にとって大切なものなのでしょう。
またやりかけだから近いうちにやってしまいたい・・・、
そういう気持ちで目の前に積んでいるのかもしれません。
けれども身近に置くのは、あくまでもよく使うものです。
そうしなければ、ものやスペースを活かすことはできません。
ある人は会社の登記関係の重要書類を、
机の電気スタンドのすぐ真横に並べておられました。
その書類はとても大切なものですが、年に何度も開くことはありません。
ある人は以前の部署で使っていた愛着のある大きな道具袋を
机の下の足下に置いていて、いつも座りにくそうにしておられました。
よほどその道具類に思い出が詰っているのでしょう。
けれども今は数ヶ月に一度も使うことがありません。
台所関係も同じでしょう。
普段よく使う食器は、種類も数も限られています。
その限られた食器を、身近なゆとりのある空間に並べておくと、
取り出す時にどんなに楽でしょうか。
もうひとつは、よく使うものの “もの” とは何かということです。
筆記用具はデスクワークに欠かせません。
最も大切なもののひとつで、必ず身近なところに置いておかなければなりません。
けれども本当に大切なのは筆記用具全部ではなく、
その中でも特によく使う何本かのボールペンやシャープペンシルのはずです。
机の上に筆立てを置いたり、
机の右上の引き出しに筆記用具を入れておられる場合が多いようですが、
その筆記用具がかなりの数があって、
しかもその中にインクがかすれて使えないボールペンとか
芯の入っていないシャープペンシルが混じっているということがよくあります。
普段使っているボールペンを取り出すのに、
毎回たくさんの筆記用具の中をガサガサ探しして ・・・ というのは、
なんとも無駄の多いことだと思います。
台所周りでも、普段ほとんど使っていない調味料や調理道具が並んでいませんか。
本当に何を身近に、どういう状態で置くのが最も使い勝手がいいのか、
そういった視点で今一度身の周りのものを見直してみてください。
ものの置き場所が決まったら、
そこに名札を貼っておくと、それ以降ものが迷子になることはありません。
私はこのラベルマイティを使っていますが、
名刺、ポスター、絵はがき、年賀状、賞状、、ＣＤラベル、Ｔシャツプリント、横断幕・・・、
ありとあらゆるものに応用が利くきわめてすぐれたソフトです。
もちろん電器屋さんで売られている名札シール類にも
ほとんどすべて対応しています。
よく使うものが、いつも身近な分りやすいところにある。
これはまさに快適生活そのものです。
2010.2.18 Thuresday
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