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水の思い
これからの水の時代は知恵の時代です。
本当に価値あるものは、本質的で簡単であり深く、
お金のかからないものであってかつ効果、汎用性が高く、
危険性のないものです。
けれども人の頭はまだまだ金属の時代の理、
資本主義的思考に染まり切っていて、
形があって高額なものにしか価値がないと思い込まされているようです。
「水の力」で声を掛けながら水拭きするといいと書きましたが、
残念ながら、ほとんどの人はその価値を理解されないようです。
身近な多くの方に伝えましたが、
ほとんどの方は「へえ～」と言うばかりで、
実践するまでには至りません。
この知恵はきわめて広い応用範囲を持っています。
私はもう十数年「体との対話」を続けていて、
毎晩お風呂の中で、手のひらで全身を擦り（手当て）ながら
感謝の言葉を述べる（声がけ）のは何よりの楽しみです。
人体はその約７０％が水分だといわれています。
体に声を掛けると反応するのは、
これも一種の水の力といえるでしょう。
水に声を掛けながら掃除するポイントは二つです。
ひとつは実際に口から声を出すということ。
心の中で思っているだけでは水に思いは伝わりません。
空気を振動させる声となり、
初めて水にその思いが伝わります。
頭の中の思いの力も絶大ですが、
それに声という音の力が加わると、
相乗効果を発揮します。
また実際に声を出すことで、
その感謝の思いが再び自分に返ってきて、
その思いをさらに深く自分の胸に刻み込むことができます。
二つ目は、雑巾での拭き方は丁寧にということです。
心を込めるには、その現れとなる形が整っていなければなりません。
日本には、茶道、華道、様々な武道等
道というものがたくさんあります。
そしてそのいずれもで形というものをとても重視します。
それはその所作の形を整えることで、
必然的にその所作自体に心がこもるようになるからです。
偉大な哲学者、教育者であった故森信三先生は、
「教育の基本は立腰にあり」
と述べられました。
姿勢を正すことが、すべての物事を学ぶ基本であるということです。
どなたかにお礼の言葉を述べる時、
背筋を伸ばし、腰をしっかりとかがめながら
「ありがとうございます」
と言ってみてください。
自然と、必然的に感謝の気持ちがわき上がってくるはずです。
逆に背筋を曲げ、顔の表情をゆるめながら、
「あんがとね～」
と言ってみてください。
感謝の思いは穴の開いた風船のように、
どこかに抜けていってしまうでしょう。
雑巾で窓や床を拭く時は、
乱雑に手を動かすのではなく、
上下、下上、上下・・・、あるいは左右、右左、左右・・・、
といった具合に、一定のリズム、法則性で丁寧に拭いていってください。
それが心を込める形としての最大のコツでありポイントです。
初めて声を掛けながら家の中を掃除した時、
家中の窓の内外、床、机等、
水拭きできるところはすべて声を掛けながら
心を込めて掃除しました。
掃除し終え、スッキリとした気分になり、
すぐにその足で自転車に乗って近所のスーパーに出かけました。
２、３０分して意気揚々として帰ってきた頃には、
家を掃除したことはすっかり頭の中から消えていました。
けれども玄関の鍵を開け、ドアを開いた瞬間、
今まで経験したことのない部屋の空気を全身で感じ、
その場で一瞬立ち止まってしまいました。
なんとも暖かく有機的な透明感に満ちていて、
これまで感じていた空気とはまったく違います。
すぐには何が起こったのか理解できなかったのですが、
数秒後、掃除をして家を出たことを思い出し、
その効果、変化が空気となって現れたのだということに気付きました。
この時の経験は私にとって宝物であり、
これがあるからこそ、多くの人に水に声を掛けることの効果を
自信を持って伝えることができるのです。
そんな掃除のポイントは、この本の中にも書かれています。
水の力、水の思いを理解することは、
何百万円にも勝る価値のある知恵です。
幸せで心豊かな、そして知恵ある暮らしを送ってください。
2010.2.14 Sunday
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効果大！！
わかりやすい！よみやすい！
