高松山登山
今は一年で最も暑い時期、今日も暑い暑い一日です。

けれども暑いのは子どもの頃から大好きなんです。
セミ採り、プール、海水浴、かき氷、花火、・・・
夏は子どもの喜ぶ行事が目白押し、
今になっても、その頃の思い出が潜在意識にすり込まれてるみたいです。

今日は朝から自転車に乗って家を出て、
広島市内北部、安佐北区の可部にある高松山に登ってきました。

家から可部まで自転車で約1時間15分、
汗だくになりながら自転車(ママチャリ)をこぎました。

下の写真は、JR可部駅の近くの国道54号線沿いにあった表示板です。
なんと気温35度! (;´Д`A ```

帰る時もやはり35度でした

可部は盆地で、夏暑く冬寒いところ、
まいりますね・・・。

高松山に登る前に、
山の近くにある歯の噛み合わせ治療の名医、
山ア歯科医院に立ち寄らせていただき、
パソコンを触ったり、冷たいお茶をよばれながら小一時間ほど涼ませてもらいました。

山ア歯科医院を出て近くのスパーで昼のお弁当を買い、
自転車で5分も走れば高松山のふもとです。

可部の駅からすぐ近く

住宅地に隣接したこんもりと小さな山、
標高はわずか339メートルです。

頂上まで一気に上れそう

川向こうに可部高校のグラウンドがあり、
その奥がテニスコート、
そこら辺りに登山道の登り口があるとのことです。

帰り支度をしている登山者らしき人を見かけました。
ここらが登り口のようです。

車がたくさん駐められそうです

看板の脇に愛車(?)を駐めました。

新車はやっぱり快適です

つい十日ほど前に買ったピカピカの愛車は27インチ、
変速機はないものの、オートライト(夜になると勝手にライトが点灯)が付いています。
シートピラーをロングサイズに替えたのですが、
それでも私の身長(183p)にはちょっと小振りすぎるのが唯一の悩みです。

どこが登り口かなと左方向にずっと歩いていくと、
神社らしきものがありました。

合掌

鳥居をくぐり、石段を昇っていくと、
ここは日清・日露・太平洋戦争等これまでの戦争でで亡くなられた方を
奉っているところだとの案内板がありました。

どうやらここは登山口ではなさそうです。
静かに手を合わせ、石段を下ります。

鳥居近くのお家の人に登山口を尋ねると、
さきほど自転車を置いたすぐ近くだそうで、
来た道をテクテクと引き返します。

自転車を置いたほんの数メートル先のフェンスに
「おしたら ひらきます」と書かれた扉がありました。

扉があるのは珍しい!

ここを開いて前方に進むと、
うっそうと繁った植物の中に一本の山道があり、これが登山道です。

周りが自然林というのはいいものです

登山道の周りはほとんど手を付けられていない自然のまま、
明るく日が差すのは最初だけで、
少し歩くと背の高い木々に囲まれ、“昼尚(なお)暗し”といっ感じです。

足下のいろんな植物の中にキノコの姿をチラホラと見かけます。
キノコはいろんな種類があって楽しいですね。
私はキノコの種類や名前はほとんど知らないのですが、
時折、山に登っている時に“一人キノコ探し”をすることがあります。

今日は目に付いたキノコをなるべく写真に収めるようにしました。
まずはキノコギャラリー(Vol.1)です。

一本だけの独立キノコ

草の間にありました

キノコって感触がいいですね 触ってみたかったです

隠れていました

ナメコみたいです

美味しそうですね

いろんなキノコがありますね。
これは目に付いたものだけ、しかも登っている途中から撮りだしたのですから、
いったい山全体では何種類のキノコがあるのでしょうか?

これはクモの巣です。
真ん中が台風みたいなきれいな模様です。

こんなクモの巣を見たのは初めてです

山に登っている時は、
ちょっとした標識が心和ませ、勇気づけてくれることがよくあります。

元気づけられます

ここ高松山は、登山道も標識もよく整備されてありがたいです。
今日は山の中では誰とも出会いませんでしたが、
きっと登山シーズンには、登る人が多いのでしょう。

キノコギャラリー(Vol.2)、
ここらは昼でも太陽の光が入らず薄暗く、沢の水音が聞こえ湿度も適度にあるので、
キノコにとっては最適な環境なのかもしれません。

小さなキノコ

きれいなキノコです

ですので・・・、キノコと同じくコケが生えているところもたくさんありました。

コケむした木は絵になります

キノコギャラリー(Vol.3)、
キノコ好きにはたまらない山かもしれません。

ひょろひょろキノコ

ペアキノコ

日差しが入らないといっても今日はかなりの高温です。
足下にキョロキョロと目をやり、
写真を撮るために立ったり座ったりしながら山道を歩くのは結構たいへんで汗だくです。

この山はなぜかセミがあまり鳴いていません。
街中の方がミーン、ミーンとうるさいぐらいです。

そんなことを考えながら歩いていると、
足下に大きな穴を見つけました。

どのぐらいの深さでしょうか

イノシシが掘ったにしてはきれいで深く、
モグラの穴にしては大きすぎます。
なんの穴でしょうか?

高松山にはいろんな木があり、
地元の有志の方がされたのか、
それぞれの木にキチンとした標識が付けられていています。

これはクロモジの木。

立派なクロモジの木

和菓子などに付けられている爪楊枝はこの木で作られています。

以前テレビで見たのですが、
木の中には、虫歯予防に役立つ成分を含んでいる木があり、
それをしがんでいると虫歯になりにくいのだとか。

アフリカのどこかの国の人たちは、
歯磨き代わりに、そんな成分のある木を食後にかじっていました。

日本にもそれとよく似た木がないかということで探してみると、
このクロモジがそのアフリカの木と同じく、
虫歯予防に効果があるということが分かったのだそうです。

虫歯予防に効果があるクロモジ、
それを日本では昔から爪楊枝として使っていた・・・、
昔の人は知恵があったのですね!!

このクロモジの木のすぐ先にお社がありました。

もうすぐ頂上といった雰囲気です

お社の横には案内板があり「頂上付近」の文字が、
あともう一息、がんばります。

親切な案内板

またまたキノコをパチリ。

触ってみたかったです

いよいよ頂上が見えてきました。
写真左側に見えているのが頂上の案内板です。

頂上が見えるとホッとします

右側の赤い実をアップで撮りました。
なんだか美味しそうです。

ザクロより少し小降りです

色はリンゴのよう、形はちょっとゴツゴツしていザクロみたいです。

歯で割ってみると大きな種がありました。
これは何の実なのでしょうか?

美味しそうでした

かじった時に、口の中に甘酸っぱいいい香が広がりました。
きっと美味しいものなのでしょう。

日当たりのいい場所に横たわる倒木に
大量のキノコが生えています。

オレンジ色のキノコ群

他でも日当たりのいい場所にこのキノコが生えていました。
キノコでも日の光を好むものとそうでないものがあるのでしょう。

やっと頂上に到着です。
ここまでのんびりと写真を撮りながら歩いて、約一時間もかかりました。

高松山頂上 高松城趾

「高松城趾」と書かれた石碑があります。
ここは山城のあったところです。

頂上はなかなかの見晴らしです。
南方向、広島市内中心部は、はるかに霞んで見ることができません。

広島市内中心部は南の方角です

手作りのベンチらしきものがありましたが、
座ると壊れそうなので座りませんでした。

上手に作っておられます

時間はもう一時過ぎ、少し遅い昼食タイムです。

暑さで食欲減退です

今日のメニューは、サラダ巻きと冷やしうどん、
けれども何よりのご馳走は、冷たく冷えた水筒の水です。
ここまで水を飲まずにずっと我慢してきましたので・・・。

腹ごしらえがすんだ後は待望のお昼寝、
木々の木陰で、そよ風を身体で感じながら目を閉じるのは最高の気分です。

木漏れ日の昼食タイム

バドワイザーシートの上で横になると、緑の葉っぱが目に鮮やか、
“さーここで昼寝をするぞ”と意気込んでいると思いがけない邪魔者が・・・!!

アリにご飯粒をあげました

この辺りには、大きくて元気のいいアリがものすごくたくさんいます。
それらが私の体にやたらとまとわりついてきて、うっとうしくてたまりません。 (T△T)

しかたありません・・・、こういう時はあきらめが肝心です。
泣く泣く荷物を片付け帰り支度をし、
最後にもう一度眺望を楽しむことにしました。

これは頂上からちょっと北よりの西方向を望んだところです。

昔登った山を眺めるのはいいものです

右側の山間に見える壁のようなものは南原ダム
揚水式水力発電所といって、深夜の余った電力を使って水を上に上げ、
昼間はその水を下に流しながら発電をするという
深夜電力有効活用型蓄電ダムなのです。

その真上にちょこっと尖った頂上を見せているのが可部冠山、
昔そこでイノシシの親子と遭遇したことがあります。

イノシシの子どものことをウリボウズと呼びますが、
見たことがおありでしょうか?
ものすごくカワイイですよ。 (^-^)v

頂上には周りの山の名前を記した案内板が二枚ありました。

とてもきれいな案内板でした

ここに載っている山、半分ぐらいは登ったことがあります。
最近は山に登る機会が減ってしまいましたが、
もっともっと山に行く機会を増やして、広島の有名な山は全山踏破といきたいものです。

頂上から降りてすぐにセミの抜け殻が目に入りました。

セミの抜け殻は絵になります

セミの抜け殻は案外丈夫です。
いろんな山に登っていると、春先でもきれいな形を保った抜け殻をよく見かけます。

帰り道は絡み合った木に着目し、写真を撮りました。
こういうのも寄生植物というのでしょうか?

ツタみたいだなと思いました

お互いの木が生き残るために力を貸して支え合っているのでしょう。
たぶん・・・。

大蛇が巻き付いている様

この白いのはキノコかな?

なぜキノコはこんなに種類が多いのでしょうか?

これは絡み合うというよりも、溶け込んでしまってます。

生命も共有しているのでしょうか?

太さは同じぐらいの木ですが、
一方の木が他方の木に絡みついています。

お互いにとってメリットがあるのでしょうね

これは太さは違いますが、木肌がよく似ています。
同じ木なのでしょうか?

人間社会も同様かも・・・

ちょっとだけ人がしがみついているようにも見えますね。

必死にしがみついてるみたい・・・

意識をすると、いたるところで絡みん木(からみんぼく?)が目に付きます。

絡みん木

これは一人(枝)でネジネジになっています。

一人ねじれん木

どうしたらこんな風に枝が生長するのでしょうか?
よほど性格がひねくれているのか?
それとも昔、何かの木に絡みついていて、
その絡みついていた木が枯れてしまったのかもしれませんね。

短いピッチで絡みついています。
絡みつく方も必死なんでしょう。

蛇のように絡んでいます

そうこうしている内にふもとが近くなり、
山道には日が差すようになってきました。

もうすぐふもと

またまたキノコ、
これは近くの植物に絡みつく、と言うか、飲み込んでしまっています。

飲み込みキノコ

とにかくキノコがやたらと多いです。

椎茸のよう

ここは山城があったところだからか、
このような石垣の一部のようなものや石積みがたくさんありました。

昔はきれいな石垣だったのでしょう

石積み こんなのがたくさんありました

いつもながら帰り道は、汗をかいて登る行きよりも時間的に早いだけでなく、
距離も短く感じます。

登山道入り口の自転車を置いていた横の草むらに、
山ア歯科医院でお土産にいただいたブランデーを隠していたのですが、
無事発見し、一安心です。

美味しいブランデー ロックで飲みます

真夏の登山は大汗をかいて本当に大変です。
その代わり登山後の爽快感、風呂上がりのビールは格別ですので、
これはこれでまたいいものです。

今夜は風呂上がりに美味しいビールとこのブランデーをいただきましょう。 (^-^)v

2007.07.28 Saturday


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