二ヶ城山登山 |
暑中お見舞い申し上げます。 毎日本当に暑いですね。 今日は暑さに負けず、市内中心部からほど近い二ヶ城山(483.2m)に登ってきました。 家から自転車で広島駅を通り過ぎ、東区温品(ぬくしな)に向かいます。 途中から二ヶ城山の遠景を撮りました。 中央の小高い山が二ヶ城山です。(たぶん・・・) 割と近場の山にもかかわらず、これまで登ったことがなく、 本日が初挑戦、期待に胸がふくらみます。 大きな幹線道路を上っていいって、「安芸高校入口」というバス停まで来たら、 ここから横手の道に入っていきます。 バス停近くに自転車を置き、団地の坂を歩いていきます。 ここらは山深いからでしょうか、とても空気が美味しく、爽やかな風が吹いています。 幹線道路の車の騒音も聞こえないし、本当にいい環境です。 5分ほど歩くと家並みも途切れ、本格的に山の中へと入っていきます。 この道、車道ではありますが、中国自然歩道という名前が付いています。 蝉が鳴き、小鳥のさえずりが聞こえ、周りの木々をゆっくりと眺めながら歩いていると 気分は最高です。 街の中心部からそんなに遠くないのに、こんな豊かな自然があるなんて・・・、 これまで足を運ばなかったことを少し後悔しました。 ガードレールのいたるところに「ゴミの不法投棄はやめましょう!」という 看板がくくりつけられています。 それだけ不法投棄が多いのでしょう。 ところどころで大きな袋に入った空き缶や椅子などが捨てられているのが目に付きました。 今日も私の横を荷台の横にコンパネ(ベニア板)を立てて、古いテレビや家具類を 満載にした2トントラックが通り過ぎていきました。 かなり怪しいですね・・・。 (@'ω'@)ん? 無許可の産廃処理場があるのかもしれません。 けれど私も昔産廃に関わる仕事をしていて・・・ ☆▲#§♪ (文字化け m(_ _)m )・・・ だったのでよく分かるのですが、業者にとっては致し方ない面もあるんですよね。 もっともっと行政がまともな“仕事”をしてくれればといつも腹立たしく思っていました。 バス停からのんびり歩いて30分弱、駐車場のある菰口(こもぐち)憩いの森に着きました。 車が一台だけ止まっています。 この車は後で頂上で出会うKさんの愛車、軽のワンボックスカーです。 この車で遠くは県外の山まで出かけ、車内泊されるそうですから流石です。 駐車場脇に登山道の入り口があり、ここから本格的な山道です。 真夏ですので、きれいな花は咲いていませんが、 木に掛かった案内文などを眺めながらのんびりと歩きます。 ヒグラシとウグイスの鳴き声が山中に響いていて、夏真っ盛りといった感じです。 サヤエンドウのようなものを発見。 袋の中には豆のようなものがいくつか、 やっぱり豆科の植物なのでしょうか。 二ヶ城山は500m弱の低山ですので、もうすぐ頂上かなと思いながら 足を進めているのですが、なかなか頂上に着きません。 山道は小さなアップダウンがたくさんあり、けっこうな道のりです。 途中茂みの隙間からチラッと頂上が見えましたが、遙か彼方、 この暑いのに、もう勘弁してくれといった気分になります。 ・・・ (;´Д`A ``` だいぶ歩いて大きな鉄塔に到着、ここからは頂上がハッキリ見えています。 ここは頂上だけではなく、登山道両脇の南北どちらにも見通しがきき、 たっぷりと景色が楽しめます。 (高圧鉄塔の下はあまり長居はしたくないですが・・・) こちらは登ってきたのとは逆の安佐北区矢口方面、町並みがきれいに見えています。 バスや電車などの公共交通機関を利用して来たならば、 登ったのと逆方向に下りるという楽しみもあります。 少し進むと岩場が出現、山道がいろんなパターンに変わるというのは楽しいものです。 中央遠方にチヨコッとハシゴが見えています。 岩場を登り切ったあたりで景色のいい場所がありました。 枯れ木と遠くの山並み、なかなか絵になっていいですね。 この写真はイマイチですが ・・・ (o_ _)oバタッ 木の案内文を見ながら歩いてますが、この木は「たかのつめ」です。 「たかのつめ」って、たしか唐辛子ですよね、カプサイシン満点の。 この木とはまったく関係ないんでしょうね。 もしかしてかじったら辛いのかもしれません!? 矢口方面からの登山道とドッキングする地点に出ました。 頂上はもうすぐです。 登山道には花はありませんが、キノコはけっこう生えています。 昔からの知り合いが「キノコ同好会」に入るほどのキノコ好きで、 その影響でキノコを見るとなぜか「見つけた!!」という気になってしまいます。 秋になるとキノコが美味しいですね。 そしてとうとう、やっと頂上に着きました。 登山道入り口から約50分、そんなに長い時間ではなかったのですが、 真夏の炎天下、なかなかしんどかったです。 ここで待望の水を一杯。 魔法瓶に氷をたっぷり入れた冷たい水を持ってきています。 この水の甘いこと甘いこと・・・、まさに甘露水。 そして飲む時には、唇がカップのフチに吸い付くような感じで、 水が一気にゴクゴクとのど元を通り過ぎていきます。 この感覚お分かりでしょうか。 分かるあなたは幸せです。(^o^)v 頂上に着いてほどなくして、別のルートから年配の登山者が一人で登ってこられました。 今日出会った初めての登山者です。 山好きのKさん、これまで県内ほとんどの山を登ったとのこと、 今日も私よりかなり早い時間に登山道入り口に着いて、 遠回りの別ルートでここまで来られたとのこと、そのタフネスぶりに脱帽です。 Kさんに写真を撮っていただきました。 暑さで全身汗ぐっしょり、かなりバテバテの状態です。 お弁当を持ってきましたがまったく食欲がなく、 無理しておにぎりを一個だけ食べました。 Kさんと話をしているうちに、リュックにくっついている杖のようなものが気になり、 「それは何ですか?」と聞いてみました。 マジックハンドのように手元の操作で先端の口が開閉します。 木の実でも採るためのものかなと思いましたが、 なんとこれは自作の「まむし捕り器」なのだそうです。 w(゚o゚)w オオー! これで首根っこを押さえつけ、リュックの中に用意してある空気穴の開いた ビニール袋に入れるのだそうで、この6年間で30匹以上捕まえたと豪語しておられました。 まむしを焼酎漬けしたものは強精剤になり、いろんな怪我や病気によく効くそうで、 Kさんも朝晩おちょこに一杯ずつ飲んでおられ、 だからお元気なかもしれません。 まむしについていろんなウンチクをお伺いしました。ありがとうございます。 けど、たぶん、これから役に立つことはないと思います。ごめんなさい。m(_ _)m Kさんの案内で、登山道から少し離れた展望台に連れて行っていただきました。 二ヶ城山は本当に景色のいいところが多いです。 街中に近いにもかかわらず下界の生活騒音もほとんど聞こえず、 自然にどっぷりと浸かることができます。 展望台のすぐ近くに大きなキノコがありました。 私の足に負けない大きさです。 これが食べられるんだったらいいんですけどね・・・。 イガグリたちも実りの秋を待っています。 また違う季節に登ると、いろんな発見があるかもしれません。 いい山と出会い、また楽しみが増えました。 今の季節はまったく花がないのですが、 唯一紫色の小さな花が、足下でチョロッと咲いています。 下手な写真ですみません。こんな花です。 名前も分かりませんが、ほんの少しでも心を和ませてくれるありがたい存在です。 下山途中でKさんと別れ、一人早足で駆け下りていきます。 いつも思いますが、山の帰り道は早いものです。 あっという間に登山道を下りきり、水筒の残りの水を飲みながら中国自然歩道を 歩いていきます。 自転車を置いてある近くまで来ると住宅が見えてきます。 塀の上にはきれいな花が飾ってあります。 きれいな花ですね。けど山から下りてきた目で見ると、 ちょっと毒々しくて不自然な感じもしてくるから不思議なものです。 私たちは普段の暮らしの中で『年中花(華)のある生活』を望んでいます。 けれどもこれってよく考えると少し不自然ですね。 季節には四季があり、人生にも波があるように、日常の暮らしの中でもっとメリハリが、 昔風の言葉で言うと“ハレとケ”があってもいいのではないでしょうか。 そんなことを考えさせてくれた、今日の二ヶ城山登山でした。 2005.07.24 Sunday |