我が魂の遍歴と新しい時代の理
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運命

運命とはいったい何なのか。
人はこの世に生まれ落ちた瞬間から、定められた運命という人生ストリーを持っているのでしょうか。
また日々生きていく中での思い、行動というものによって、運命が新たに形作られていくのだとしても、その新たに作り出される運命もまた、生まれる前から作り出されるように定められていたのではないか、そんなどんなに考えても結論の出ない疑問が頭の中を駆け巡ります。


95年、菅原太史先生という卓越した超能力を持つ神主さんと出会いました。
菅原先生は栃木県にお住まいで、広島に来られる際に、当時とても懇意にしていただいていた植物の超能力研究家 故三上晃先生の元を訪ねられるということで、私がご案内させていただきました。

白いあごひげをたくわえられた菅原先生は寡黙でひょうひょうとした方でしたが、時折相手の問題的をズバリと指摘される鋭い目を持ち、私にもよくいろんなアドバイスをしてくださいました。

後でも触れますが、私はとにかくこういった超人的な方ととても縁が深く、一度ご縁をいただくと、ごく短期間の内に深い交流ができてしまいます。
菅原先生もなぜか私のことをとてもよく可愛がってくださり、中国地方や九州に来られるたびに我が家に立ち寄られ、夜遅くまで一緒に酒を酌み交わしました。

菅原先生の経歴はとても変っています。
五十代まではごく普通のサラリーマンとして働き、あることをキッカケに神主となり、お会いした当時、どこの神社にも属さず、その能力を以て全国の企業や家庭を祈願して回っておられました。
けれども残念ながら数年前に他界され、もう再びお会いすることはできません。

菅原先生がサラリーマン時代、偶然出会ったある霊能力を持つご婦人から、
「あなたは神様の道を歩む運命にある」
と指摘されたそうです。

そしてそれからほんのしばらくして、知り合いから誘われてある神主さんのお話を聴きに行き、そのお話がおわった後に個人的に面談する機会を持ったところ、その神主さん、目がお悪い方だったそうですが、額のところにハッキリと第三の目が映り、その目で菅原先生を見つめられ、一言、
「明日から私のところに来て運転手になりなさい」
と言われ、神主への道を歩まれるようになったのです。 菅原先生は小さい頃東北にお住まいで、三歳の時、ある田舎の温泉旅館に泊まり、裸のまま雪の積もる露天風呂ではしゃぎ回り、肺炎になってしまいました。
雪に閉ざされた温泉旅館で医者を呼びに行くこともできません。
困り果てたお母様が、その旅館に同宿していた神主さんに、
「この子を神様に捧げますので、どうか命だけは助けてください」
とお願いし、祈願してもらわれたそうです。

そのことを小さい頃から聞かされていた菅原先生は、五十年後、表に現れてきた神様との因縁を素直に受け入れられました。

私もこの菅原先生のお話しを深い共感を以て受け取ることができます。
それは私にも菅原先生と同じ「神因縁」というものがあるからです。

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