ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > 自然法則 > 生命の時代<4>



ヨガナンダ



生命の時代<4>

これから「生命の時代」に移行していくとはいえ、
まだまだ国の体制、政治、経済、医療、教育、・・・
ほとんどすべての分野が西洋的な思考一辺倒です。

変化は徐々に行われた方が、
よりスムーズにいくというのが自然の理です。
今現在の制度疲労を起こした旧体制にいつまでも固執していると、
必ず近いうちに大きな反動がやってきます。
一日も早く社会の仕組みを根底から変えていく動きをしなければいけません。
もうそういう時期が来ています。


具体的な例で見てみましょう。
子どもたちが学校で受ける教育は、主要科目が国語、算数、理科、社会、そして英語、
どれも大切な学問ではありますが、
東洋と西洋との陰陽のバランス、そしてこれからの時代の変化というものを考えた時、
今の形は著しくバランスを欠いたものと言わざる得ません。

現在の学校教育では、知識はただ単にひとつひとつの断片としてとらえるのみで、
それらがどの様に結びつき、関係し合っているかを学ぶことはありません。
けれどもこれからの教育は、これらひとつひとつの知識がどのように結びつき、
それぞれの体系の中で、共生、循環といった生命の関係を築いているかという
知恵を学んでいく必要があります。

文明法則史学では、歴史上に起こった様々な出来事は、
単なる偶発的なものではなく、
歴史の持つ生命、二重らせんの大きな波によって導かれたものだということを学びます。

それと同様、すべての学問において、
ひとつひとつの断片的な知識、事象も、より大きな目で見たならば、
ひとつの大きな生命現象としての形を有しているのが理解できるはずです。
それを学び、感じることが生命の時代の “生命の教育” です。

この「すべてのものが生命を持っている」という物の見方を学ぶことは、
目に見えるすべての世界が一変してしまうほどのものすごいことです。
まさにすべての物事の本質を見通すことのできる
「魔法のメガネ」を手に入れたようなものです。

魔法のメガネ

これから人類が近未来に、
生命の時代にふさわしい素晴らしい文明を手に入れることができるとしたならば、
そこにある教育の現場では、きっとすべてのものに通じる生命観というものが
指導の柱となっているはずです。
そしてそれを一日も早く具現化することが、明るい未来を手に入れる鍵となります。


医療もまたしかりです。
医学には、西洋医学と東洋医学がありますが、
大学の医学部で学ぶことのできる医学は、ほとんどすべてが西洋医学で、
東洋医学は、西洋医学と比べて一段低く見られているのが現状です。

人体を西洋的思考ですべてをバラバラに分解し、
目、耳、鼻、脳、内臓諸器官、・・・お互いの関係性をほどんど考慮することなく、
ひとつひとつの断片を深く掘り下げて分析していくのが西洋医学の手法です。

東洋医学は西洋医学とまったく逆の手法です。
体全体のバランス、生活習慣といったマクロ的な視点から、
そのバランスを整えていくことを主眼としています。

これもどちらが優れているといったものではないのですが、
これまでの西洋医学至上主義は、
時代の大きな流れの中で崩壊してきているのは事実でしょう。

最先端の(西洋)医学的治療で治ることのなかった難病が、
東洋医学や民間療法を行うことで奇跡的な治癒をしたという話は、
それこそ数え切れないぐらい耳にしました。

がん患者に投与される抗がん剤は、副作用の強いことで有名ですが、
医者はがん患者に対して、これを最も有効な治療手段として用いています。
けれども、その治療をしている医者自身が
「自分や自分の家族ががんになっても、抗がん剤は投与しない」
と断言している話を、これまでいろんなところで聞いてきました。
これが事実とするならば、西洋医学の限界という以前に、
医師としての倫理観が問われる問題だと思います。

西洋医学には西洋医学の素晴らしい価値がありますが、
これまでの西洋医学の手法に、
よりマクロ的に人体、人間というものを俯瞰してとらえる視点を加えなければ、
理想的な医療は行えないような時代になってきたことは、誰しもが感じていることです。


このホームページで何度か歯の噛み合わせ治療の素晴らしさを書いてきました。
  噛み合わせの驚異  同<2>
この噛み合わせ治療は、まさにこれからの医療のあり方を象徴する手法です。

私の通っている山ア歯科医院には、
様々な不定愁訴や病気を抱えた患者さんが、
全国から新幹線や飛行機に乗ってやって来て、
大きな治療効果を得ておられます。

通常の歯科医療は、純然たる西洋医学の分野です。
山ア歯科医院の山ア俊二先生も、
歯科医師としての資格を広島大学の歯学部で取られました。

けれどもそれに付加して行われる噛み合わせ治療の技術は、
全国どこの大学にも正規のカリキュラムとして指導するところはありません。
噛み合わせ治療とは、一本一本の歯の噛み合わせ具合を調整することで、
全身のバランス、骨格、内臓、人体の様々な器官の働きを整える技術です。

山ア先生はこの噛み合わせ治療の技術を、
福井県の歯科技工士 市波治人先生の指導の下に学ばれました。

市波先生は、この歯の噛み合わせと人体との関係を、
民族博物館にある2万5千柱にのぼるアジア人の遺体(遺骨)を調べることで
学ばれたそうです。

歯の噛み合わせから全身のバランスを考える、
これはまさにマクロ的視点で人体をとらえた東洋的な思考そのものです。

噛み合わせ治療は、純然たる西洋医学と東洋の英知が結びついた
ハイブリッドだからこそ大きな価値と効果があり、
それを可能ならしめたのは、歯が脳に近い場所にあり、
神経が過敏なまでに行き渡っている究極のツボと呼ぶにふさわしい場所だからです。

人体は、宇宙(大宇宙)を縮小した小宇宙だといわれますが、
それと同じ意味で、口腔内、歯の噛み合わせというのは、
その人体をさらにスケールダウンした超小宇宙(小人体)と呼べるでしょう。

西洋医学と東洋医学のハイブリッドである噛み合わせ治療は、
歯という究極の器官であるがゆえになし得た奇跡の治療法なのです。


東洋の真理は、きわめて身近で単純なものだということは先に述べました。
この誰にでも理解できる易しい真理を知恵として、
身近な生活のことをひとつひとつ見直してみてください。
きっと明日に繋がる素晴らしい道が開けてくることと思います。

  生命の時代<5>へ
ひとつ前へ ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.