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鏡の法則<3>

人間の目はふたつ、どちらの目も自分の身体から外側を見るようになっています。
周りにある景色や物、自分の手や足は見ることができても、
人間は生まれてから死ぬまで、一生自分の顔を直接見ることはできません。

自分はどのような顔をしているのか、
直接見ることのできない自分の顔を認識する手段は写真やビデオなどの映像媒体、
もしくは鏡、これだけです。

自分の顔の写(映)っている写真やビデオを見る機会は、特別な職業でない限り、
一日の内そう長い時間ではないはずです。

鏡を見る時間はどうでしょうか。
お化粧に時間のかかる女性は一日数十分ということがあるかもしれませんが、
ほとんどの人は数分以内でしょう。
家族や会社の同僚、普段一緒に生活したり働いたりしている人の顔を見る時間と比べて、
一番大切な自分の顔を見る時間はきわめて少ないものです。

人はそのきわめて短い時間に得た情報に基づいて自分の顔はきれいだとか、きたないとか、
笑顔がいいとか、はりがないとか、・・・様々な判断を下しています。

ということは、その少ない情報によって得られた自分のイメージを変えるのは
そう難しくはないということです。

あなたはいつも鏡の前ではどんな顔をしていますか。
鏡の前では、どんなに元気がなく落ち込んでいる時でも、
いつも笑顔でいるよう心がけてください。
鏡に向かって最高の笑顔で微笑んでください。

それを日常繰り返すことによって、頭の中の自分に関するイメージが、
「自分の顔 = 素敵な笑顔」というふうにすり替っていき、
あなたの顔、表情が光り輝いてきます。


人間の想念の力強さを説き、多くの人から人生の師として慕われている
大哲人中村天風氏は、鏡を使って
自己イメージを確立する方法(対鏡法)を説いておられます。

若き日の天風氏、不治の病に冒されて、その治療法を探すために世界中を旅してまわり、
ヨーロッパでリンドラー博士という人に「鏡による暗示法」を教わりました。

方法は、鏡の中の自分に向かって断定的に言葉を投げかけるというものです。

「私は信念の強い男になった」
「私は○○することができるようになった」

言葉による暗示だけでも効果がありますが、
この鏡を使った方法を用いれば更に効果は倍増です。

特に寝る前と朝起きてすぐが最も自己暗示の効果が上がる時間帯です。
興味のある方は、布団の横に鏡を用意しておくといいでしょう。

「私はタバコが嫌いになった」という鏡を使った暗示法で、
大好きだったタバコをやめた方がおられます。

成功事例は数多くありますが、
私の場合、二十ほど前、少しでも聖人君子に近づきたくて
「私はイエスキリストだ」と鏡に向かって自分がキリストに
なったことイメージしながら半眼で何度も唱えたことがありました。

もちろん実際にキリストになれたわけではありませんが、
本や雑誌を開いても、テレビを見ても、
とにかくたくさんキリストに関する情報が飛び込んでくるようになり
驚いた経験があります。

顔にひどいケロイドの残る女性が「私の顔は美しい」
と繰り返し繰り返し鏡に向かって唱え続けることによって、
皮をむくようにケロイドが剥がれ落ちていったという話もあります。

信念の力は偉大なものです。
鏡はその力を倍化させてくれます。

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