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フラクタル

21世紀に入り、これまでの科学万能の時代は終焉を迎えようとしています。

科学とはミクロ的思考、すべての事象をバラバラに分解し、
その細分化された構成要素から全体像を捉える要素還元型の思考方法です。

これからはミクロ的思考だけではなく、その対となるマクロ的なものの考え方をも含めた
バランスの取れた価値観が主流となってくるでしょう。
ミクロ(極小)とマクロ(極大)、この対極に位置するものを結びつける概念が
フラクタル、自己相似形です。

部分と全体が同じ形をしていて、部分を拡大すれば全体と同じ形を得られる
自己相似性を持つ形のものです。

自然の中はフラクタルなものが数多く存在しています。
海岸線、山並み、樹木、雲、・・・

これら自然の造形物は、
小さな尺度で見ても、大きな尺度で見ても、
ある一定の形状、規則性を変えることはありません。



樹木を例にとってみましょう。
太い幹から太い枝が放射線状に広がっています。
太い枝から伸びる細い枝、細い枝から生えている葉っぱもまた同様です。
そしてその葉っぱの表面を走っている葉脈も中央の線から細い線が伸び、
その樹木の枝振りと同じ放射線状をしています。

海岸線もまた、航空機から一辺100キロスケールで見ても
一辺10キロスケールで見ても、その入り組んだ複雑な形状は
ほとんど変わらない規則性を持っています。

我々の知りうる最もミクロとマクロの世界にもこのフラクタルの法則が当てはまります。

超ミクロの世界、原子の構造は、中心に陽子と中性子からなる原子核があり、
その遠く離れたところを複数の電子が周回軌道しています。

この形は、太陽を中心としてその周りを回り続ける
地球をはじめとする惑星群の動きとまったく同一のものです。

この宇宙、自然の中はフラクタルなもので満たされている
と言っても過言ではありません。



それに対して、人間が作った人工的なものにはフラクタル的性質はありません。
ただ無機的な直線と曲線の集合体です。

有機的とは、宇宙、自然の基本構造であるフラクタル的性質を有しているもの、
と表現できるかもしれません。

そしてフラクタルだからこそ
全体から部分を、部分から全体を、両方向から事象を検証することができます。

男と女、両方の極が合わさることにより生命が創造されます。

マクロとミクロ、ふたつの極を統合するフラクタル理論によって、
今新たな文明が生まれようとしているのです。
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