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偉大なる生命力

人間の持つ生命力は偉大です。
どんな難病や末期のガンでさえも
その人自身の強い意志の力、行動力があれば治することが可能です・・・。

このように言葉で言うのはた易いことですが、
実際にそれを実践し、素晴らしくも偉大なる生命力を発揮されている方を
目の当たりにすると言葉を失ってしまいます。

1177回の積極人間の集い(`06.10.06)で講師をしていただいた
小野春子さんのお話は、医学的常識を越え、
本来人間の持っている未知なる力の大きさを
聴くものにまざまざと教えてくれました。


小野春子さんは76歳、末期の乳ガンにはじまり膠原病、肝臓ガンなど
様々な病に冒され、
2001年末に退院するまでの25年間、
日赤、県病院、広大附属、・・・病院の都合で7つの病院を転々としながら
難病と闘ってこられました。

会の当日は広島市から少し北に離れた向原という田舎の町から
一人始発電車に乗ってやって来られました。

退院時は車椅子に乗って移動する生活でしたが、
昨年11月車椅子を離れ杖をつくようになり、
そして今日は杖なしで初めて歩かれたそうです。

会には以前主治医だった先生も来られていましたが、
その先生のお話によると、
小野さんが立つというのは、医学的には考えられないことだそうです。

なにせ小野さんは脊椎すべて、胸椎二ヶ所、頸椎が一ヶ所を
圧迫骨折しているそうですから。

また膠原病治療の影響で顎関節が崩壊してしまっており、
本来ならば話をすることはもちろん、
水を飲んだり食べ物を食べることすらできないはずなのですが、
会では40分間立ったまま朗々たる声で話をされ、
その後喫茶店での懇親の場では約二時間以上に渡って
いろんな話を周りの人たちに聞かせてくださいました。

食事療法をしておられるので、その間食事はされなかったものの、
水もしっかり飲んでおられました。

これを奇跡と呼ばずしてなんと表現すればいいのでしょうか。
私たちは私たち人間の持つ素晴らしい力を未だ知ることなく、
また活かしていないのだということを痛感させられます。


末期の乳ガンで入院した当初、
医師の方からは余命一ヶ月と診断されたそうです。

ガン細胞自体これまでなかった珍しいタイプのもので、
手術で摘出したガン細胞は日赤病院に標本として保管されているそうです。

その後小野さん自身の意志と努力の力により生命の火を灯し、
光り輝かせ続けてこられたわけですが、
5年前に病院を出た時も完治したからということではなく、
医師や看護師の方たちからは“今病院を出たら絶対に死ぬから・・・”ということで
強行に反対されたそうです。

それを必死の思いで振りほどいて退院し、
今も元気に多くの難病で苦しむ人たちを救うべく
午前一時に寝て五時に起きるというハードスケジュールでご活躍されています。

もっとも退院した当時も今も、
医学的に生きているのが不思議という状態に変わりはないのですが・・・。

小野春子さん

講演をされている時の小野さんです。
肌つやがよく、背筋をシャンと伸ばし、
朗々としたお声で目はイキイキと輝いておられます。

その目も治療の副作用で70歳の時に全盲となり、
一生光を見ることができないと診断されたそうですが、
意志と努力の力で回復され、
現在の視力は1.5です。


ホワイトボードに今日の講演タイトルとして「今を最高に生きる」と書かれています。

今この瞬間をいかに精一杯生きるのか、
それが敬虔なクリスチャンである小野さんの最大のテーマであり、
生き方そのものです。

なせばなる なさねばならぬ何事も ならぬは人の なさぬなりけり

まず最初の一歩を踏み出す勇気を持つこと、
そしてやろうと決めたならば努力をし、それを続けていくということ、
ただこれだけです。

これができるかどうかはほんの紙一重の差でしかありません。
しかしこれがすべてを決めるのです。

そのためにも常に気持ちは明るく笑顔を絶やさないようにしなければなりません。
その気持ちを明るくプラス発想を保つためにも食事の影響は無視できません。

小野さんは心身の健康を保ち、生きる力を得るために
徹底した食事管理を行っておられます。

その基本原理はゲルソン療法甲田療法、このふたつです。
  (文末に参考図書をご紹介しています)

青野菜、人参ジュース、根菜、海草等を決められたメニューを
毎日ごく少量食べ、
人間が本来持っている生命力を賦活させる素晴らしい方法です。


小野さんは彼女と同じく難病で苦しむ人を救うべく、
ボランティアで電話相談を受けたり、各地に出向いていってお話をされています。

いろんなメッセージを込めた励ましの色紙も毎日書かれていて、
その数はもう4000枚を超えたそうです。

病院のベットで寝ていた時も色紙を書き続け、
その時は肘の下にクッションを敷いてもらって上向きの姿勢でとのことでしたので、
その努力たるや壮絶なものです。


繰り返しますが大切なことは、
いいと決めたことをやるかやらないか、
ただこれだけです。

小野さんのところへ病気の相談に来られ、
いろいろと節制を求めると“自分にはできない”とすぐにあきらめる人、
または継続できない人、
そういう人は帰られる後ろ姿に死相が漂っているとまで言われました。


自分にとって本当に大切なことは何なのか、
なにをやらなければならないのか、
食事療法を含めて基本はきわめて簡単です。
ただそれを知り、やるだけです。

生きるということは何なのか、
人間の持つ素晴らしい力を深く見つめ直させていただきました。

小野春子さんがこれからも末長く健康で、
多くの人たちに福音を与え続けられますことを
心よりお祈りいたしております。


※ 会で配られたコピー資料です。是非お読みください。
   小野春子さん 難病を追い出しなさい


※ 小野春子さんを詳しくご紹介するコーナーを作りました。
   愛と奇跡の人 小野春子


※ 小野春子さんが実践されている星野式ゲルソン療法、甲田式食事療法を
  紹介している書籍です。

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