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スマホ認知症

今現在、日本の65歳以上の人口比率は約27%、
そしてこの数字はこれから劇的に上がっていき、
2060年には五人に二人が高齢者になると予測されています。

今も国の財政を圧迫する高額な国民医療費が大きな問題になっていますが、
これから高額な医療負担をせず、
寿命を全うするまで元気に過ごせるお年寄りを増やすことは、
日本という国の存亡をかけた重要課題です。

その目指すべき方向とは逆行するように、
これまで老人特有のものと思われていた認知症が、
最近は若者にまで広がっていると報じられています。

< “スマホ認知症”20代の物忘れ外来患者も >

いま、働き盛り世代の人に「スマホ認知症」の症状を持った人が増えているという。スマホと認知症の関係とは?

スマホ認知症は若者たちがかかるという。

脳神経外科医・奥村歩医師「物忘れ外来を訪れる患者の若年化がどんどん進んでいる」

認知症を専門とするクリニックでは、患者の30%が40代〜50代、10%が20代〜30代と認知症にならないような世代の受診がここ数年は増えているという。

脳が健康な状態を保つために必要なことは、情報を脳に入れることと、その情報を深く考えることをバランス良く行うことだという。

スマホの登場で現代人は“情報入手”だけが多い状態になっている。気がつけば、脳は情報で“オーバーフロー”となり過労状態になるという。そのため、物忘れや感情のコントロールができない、自分らしさを失うといった、うつ病や認知症と同じ症状が引き起こされるという。

奥村医師「長く続くと、本当のうつ病になってしまう危険があるので警鐘を鳴らしているんです」

ほかにも症状が続くと、老後の認知症の危険も高まるということだが、スマホ認知症は生活習慣を変えれば改善するという。そのために必要なのは“ぼんやりタイム”だ。集中して何かをした後にぼんやりする時間が脳には必要だという。

移動中、食事中、休日、就寝前、スマホと一緒に過ごしていたこの時間をぼんやりする時間に切り替え、スマホ認知症と無縁の生活を。

【the SOCIAL life より】



これは国を挙げて解決をしていかなければならない緊急かつ重大な問題です。



今大きく社会の構造が変わろうと動いている中、
それを解決する方法は、これからの時代の理である東洋にあると考えます。

それは今の社会が生み出す歪みの多くが、
西洋合理主義、自然の摂理に反した生き方から生まれたものだからです。

東洋の基本は陰と陽、この共生でありバランスです。
ニュースでは、頭から情報を入れても深く考えることがなく、
そのバランスの悪さが“スマホ認知症”を生む大きな原因だと述べられています。



これはこのホームページで何度も繰り返し書いてきたことですが、
人間の五感の内四感は頭部にあり、
そこで受けた情報は頭の中にある脳で処理され、
それが体の中心軸を通って下に下がり、腸に至り、
その後再び脳へ上がっていくという道筋を辿ります。

ですから深く物事を考えることのできない原因は二つです。
ひとつは体の中心軸がしっかりと保たれていないので、
脳と腸との交流が上手くできていないということ。
姿勢を正す、腰骨を立てる“立腰”はそのために必要です。

二つ目は腸の力が弱まっていて、腸が正常に機能していないということです。
腹が立つ、腹をくくる、腹を据える、腹を決める、腹に収める、腹を割る、
腹を痛める、太っ腹、あるいは腑に落ちるという言葉もそう、
これらの言葉は、腹が深い思考を司る器官であることを示しています。
そして現代人は腹(腸)の力が弱くなったため、
これらの言葉はほとんど死語のようになっています。


もうひとつは、情報入手だけが多い状態が、
スマホ認知症を生むとのことです。



これもバランスの問題ですね。
情報は食べ物に例えるとよく分かります。
美食、過食、それも時間に追われてよく噛まずに飲み込むように食事をし、
運動をせずに楽ばかりしていると、
メタボになり、生活習慣病に冒されるのは目に見えています。

情報も必要なものを適度に、それを深く味わい、考えて吸収する、
これが大切です。

しかも現代人が受け取る情報のほとんどは断片的で受け身のものばかりです。
つい先日、若者の読書量が減ったということがニュースになっていました。
これも情報が受け身偏重になっていることの現れです。
  <大学生「読書時間0分」初めて過半数超え>

さらには加工食品ばかりを食べていると健康を害するのと同じで、
情報は、自らの五感を通し、自然から得るものが最上です。
これも今は加工されたバーチャルリアリティー(仮想現実)である
ディスプレイ上の情報がメインとなってしまっています。



最終的には脳が疲れすぎているからスマホ認知症になるとのことですが、
これは脳に偏った負担をかけすぎているということです。

先に述べたように、脳と腸の関係を正常化し、
情報との関わり方を変えていくべきです。



そして脳の疲れを癒やすには、ぼんやりする時間を取ることだとのことです。
これも実際にやってみるとよく分かりますが、
一日の中で意識的にぼんやりする時間を設けるというのは難しいことです。

これはただぼんやりとするのではなく、
自然の中を散歩するとか、
今話題となっている瞑想、マインドフルネスの時間を取るのがいいでしょう。

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自分は目を閉じ、「今すぐ人生を変える簡単な6つの方法」の行法を
毎日実践しています。
毎日めまぐるしく動き回る中で、
ほんの少し、心を鎮める時間を持てることは何よりの幸せです。


認知症とは対極にある、
年を重ねるごとに自分の可能性を大きく広げていくことを心がけ、
そのための方法を実践しています。

2018.2.28 Wednesday
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