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腸能力

前項「能力開発」の続きをである腸に関することを、コーナーを変え、
ここ「心とからだの健康レポート」に書くことにします。


<よく噛むこと>

腸を鍛え、より理想に近い状態で働かせるために大切なこと、
それは脳の健康を保つために大切なことと同じく
食べ物をよく噛むことです。

食べ物をよく噛むことによって唾液が大量に分泌されます。
唾液には良質の消化酵素が含まれていて、
それによって胃腸の負担を抑えることができます。

また唾液には解毒作用があり、
発がん性物質の毒性をも消し去る力を持っています。
東洋医学では、特に百回噛むことによって出てくる唾液を神液と呼び、
大きな力があると考えています。

理合いから考えて、
食べ物の咀嚼の仕方は、
外部から入ってくる物事の受け入れ方に通じます。
食べ物を早呑み込みする人に、物事を深く思考する人はいません。
逆もまた真なりです。

ですから食べ物をしっかりと咀嚼するということは、
深く思考するということ、深い思考や根本的な感情を司る臓器は腸なので、
咀嚼が腸の働きをよくるのは理の当然です。


<腹式呼吸>

現代人はこの腸の働きが弱く、
体の中心軸である背筋を正すことが苦手で、
呼吸が浅く、腹式呼吸を上手くすることができません。
ほとんどが腸の上部にある横隔膜を動かすことのない
肺呼吸になっています。

ですからこのお腹を大きく動かす腹式呼吸を訓練することは
極めて大切です。

そしてこの腹式呼吸は脳に大量の酸素を送り込むことにもなり、
腸だけではなく、脳の健康にとっても大切です。

脳と腸は互いに補い合う対の関係であり、
どちらかにいいことは、もう一方にもいい働きをすることが多いのです。


<ムーラバンダ>

これは腹式呼吸に通じることですが、
肛門を意識的に何度も締めるムーラバンダは、
腸を鍛える素晴らしい方法です。
これはヨガの基本行法のひとつであり、
お通じの悪い方は、これをすれば必ず効果があります。

自分はこれをお風呂の中で約二千回行っていて、
もうかれこれ累計一千万回ぐらいはしたと思います。
慣れてくれば簡単に高速で行うことができ、
今はだいたい秒速三回ちょっとのペースです。

お風呂の中で半身浴をしながらするのがおすすめです。
子どもが数字を数えながら湯船に浸かるのと同じです。
ムーラバンダをすると発汗を促し、
半身浴とはとても相性がいいのです。
  <陰陽運動>


<植物性発酵食品>

日本人は元来農耕民族で、
足腰、そしてそのすぐ上にある腸がとても丈夫でした。

腸と脳はともに体の中心軸上にあり、
腸は下端、脳は上端に位置します。
様々なエネルギーの流れがその中心軸上を流れ、
低い音はお腹に響き、高い音は頭にくるように、
音は低音から高音へと中心軸上をお腹から頭へと
上に向かって昇るように対応していきます。

日本語は母音が強く、
日本語の音声を聞き分けるための音域は、
世界の言語の中で最も低音域にあるそうです。

つまり昔の日本人は、
それだけお腹、足腰に強いエネルギーが満ちていたということです。

ところが現代人はそのお腹周りが弱くなってきて、
言葉も語尾が不明瞭でだらしなく、
「だから〜、あたしは〜 、どっちかっていうと〜」みたいな感じで、
締まりのない、母音をハッキリと発声できなく言葉遣いになってしまいました。

このひとつの要因は、食生活が西洋化し、
良質の植物性発酵食品を摂る量が減ったことだと考えられます。

日本の伝統食には欠かせない良質の味噌や醤油、あるいは漬物、
こういった食品を口にする量が減り、
またそれらの素材そのものも化学薬品を多く含み、
昔のように時間をかけて天然発酵させたものが少なくなっています。

良質の食品は高価になりますが、
味噌や醤油はそんなに大量に使うものではありません。
味噌と醤油、そして塩といった日本人の健康に欠くべからざるものは、
是非ともいいものを使っていただきたいと願います。

醤油は時間が経つと酸化します。
主に大手メーカー製ですが、
最近は容器の中に空気が入らないものが増えてきました。
自らの気でその品質を調べてみると、
高い手間をかけた醤油よりも、
その容器に入れられたものの方がいい結果が出ることが多くあります。
値段もお手頃なのでおすすめです。

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味噌は生きた麹菌が含まれる生味噌がおすすめです。
そしてその麹菌を殺さないためには、
お鍋の中で煮立たせないのがポイントです。
味噌汁を作る際は具材を煮て、
温度が冷めてくる途中で生味噌を入れるのです。
またはキュウリや人参などの生野菜に直接つけて食べてください。

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エネルギーたっぷりのニンニクを発酵させた黒ニンニクは
高級なマロングラッセのように甘く、
体で喜びを感じる素晴らしい健康食品です。
親友のYamazaru君が作っています。
  <yamazaru農園>  <ちょっとした嬉しいこと>


<労働と生活習慣>

呼吸法やムーラバンダといったトレーニングも大切ですが、
本来は、その元となる生活習慣の中で体、足腰を
しっかり使うことが大切です。
けれど残念ながら、便利になった今の日本では望むべくもありません。

インドの子どもたちの姿勢のよさ、輝くような瞳の秘密は、
素朴で健康的な食生活と体をしっかりと使う生活環境、
硬い床に直接腰を下ろす生活習慣といった中で培われるのだと感じます。

見てください、この据わりのよさ、姿勢のよさを!!







インドの子どもたちは、幼い頃から家事のお手伝いをし、
その結果として強靱な肉体が育まれます。





そしてその素晴らしい肉体、正された姿勢によって、
こんなにも美しいほうき目のパターンが描かれます。



その美しいほうき捌きをしている女の子、
ラッティカ・メリーが聖書を手にしている慈愛あふれる姿、
まさに聖少女です。



体育とは、高く飛んだり速く走ったりすることではありません。
姿勢を正し、手脚を無駄なく動かすための中心軸、体幹に力を持った
強靱で安定した肉体を作ることです。

そしてその肉体の上に成り立つ純真な心、笑顔、
そして慈愛あふれる表情 ・・・ 、
大げさではなく、これこそが教育の目指すべき最終目標であると感じます。

本当に残念なことに、今の日本はそれを為し得る環境ではありませんが、
日本民族の将来を真剣に思うならば、
そのことを真剣に考え、取り組んでいかなければなりません。

そのための具体的なワンステップとして、
様々な方法で日本の古き良き文化を取り戻し、
肚(はら)、腸、足腰の力を鍛えていくことです。


脳と腸は互いに対をなす関係ですが、
その基盤は腸にあり、
時代の流れで必然であった、
これまでの脳重視の風潮は変えていかなければなりません。

これからは腸能力重視の時代です。
この腸の力があってこそ、脳の持つ力を、
本当の意味で人類を幸せへと導く方向へと発揮することができます。

このことを肝に銘じなければなりません。
そう言えば、肝というのも腸に近い部分ですね。
日本人はその大切なことを昔から知っていたのです。

新たなものを手に入れるのではなく、
昔からある身近なものの大切さを知るということ。
幸せはすぐそばにあるのですね♪

2017.12.6 Wednesday
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