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上を向いて歩こう

インドに行って最も強く感じるのは、
大人も子どもも、貧しい人も豊かな人も、
みなイキイキとした表情をし、
身体全体から“生きている”という実感を漲らせていることです。

特に子どもたちの表情はいいですね。
いつも元気いっぱい、
その笑顔から底抜けの明るさと幸せを感じます。

この写真は一昨年インド カルナータカ州の学校に駐在した時のもの、
みんなものすごくいい顔してますね。 (^_^)/



話は横道にそれますが、
この学校には、大阪にある公益社団法人アジア協会というところからの派遣で
行かせてもらったのですが、
昨日そこのホームページを見ると、ホームページがリニューアルされていて、
トップページに自分が撮った上の写真が使われていました。
  <公益社団法人アジア協会アジア友の会 >



さらにはその下の「水の供給」というところの井戸の写真も、
自分が学校近くの村で撮った写真です。



どちらも思い出深い写真なので、
多くの人に見ていただけで嬉しいです。


日々イキイキと暮らしているインドの人たち、
それと比べて日本人はどうかというと、
まだごく幼い幼児の頃は、日本人もインド人も、
また他の国の子どもたちも、そんなに大きな差はありません。

人間みな生まれ持ったものには大差なく、
まだ社会から大きな影響を受けていない幼い頃は、
人間の持てる本性のまま、何の囚われもなく明るく生きています。

ところが少しずつ大きくなり、
社会からたくさんの影響を受け、また学んでいくうちに、
日本人は知識は豊かになるものの、
その顔の表情からは生気が失せ、
歩いている姿はまるでゾンビのようになってしまいます。

これは決して大げさな表現ではなく、
インドから日本に帰ってきた直後、
電車、バスに乗り、街中を歩いていて強く感じます。


このことは八年前に初めて南インドに行った時に初めて気が付き、
その感じたことをレポートにまとめました。
  <南インドで学んだ喜びと幸せ> ・・・ PDFファイル

人間が生きるため、幸せになるために、
とても大切なもの、
あるいは最も大切と言っても言い過ぎではないもの、
それは姿勢です。

その姿勢とは、身体の姿勢であり、心の姿勢でもあります。
身体の姿勢と心の姿勢は深い関わりがあり、
心が宿る身体の姿勢がきちんと保たれていなければ、
どんなに物質的に豊かであったとしても、
そこから本当の意味での豊かさ、幸せを享受することはできません。

豊かさとはモノの多寡ではなく、
そこから感じ取る思いから生まれるのです。

ですからこの姿勢を正すことを第一に考えると、
教育の基本は姿勢を正すことのできる体育であり、
またその健全な身体を育てるための食育であると言えます。

これは八年前の先のレポートに載せた教育のあり方を示した図です。



幸せになるためには心を育てなければなりません。
その心を養うための支えとなるのが身体であり、
その身体を鍛える体育、
その身体を育むための食育が大切なのです。

八年前に感じたこのことは、
今もより一層強い思いとして心の中にあります。

きちんとした姿勢が保たれて、腰骨が常に立っているからこそ、
いつも明るい表情ができ、イキイキと幸せを感じて暮らすことができます。
それは理屈ではなく、インドの子どもたちが身体でいつも伝えてくれています。






健全な姿勢を保つにはどうすればいいのか、
そのことはこのホームページでも何度か書いていて、
とても大切なことなので、
近いうちにまとめてみようと考えています。
ここでは、正しい姿勢がいかに大切かを述べてみます。

これは実に簡単なことです。
姿勢と心の状態は、きわめて深く関わっていて、
そのことは誰でもすぐに感じ取ることができます。

下を向き、肩を落とし、ため息をつき、顔の筋肉をゆるめながら歩いてみてください、
頭の中にどんなことが浮んでくるでしょうか。
決して明るい思いは浮かばないはずです。

それとは逆に、手を広げ、腕を上げてバンザイをし、
胸を張り、視線を上に向け、口角も上げながら歩いてみてください。
何か悩み事を考えようとしてもすぐに消えてしまいませんか。

このように姿勢と思いは互いに強い影響を与え合い、
姿勢を正すことによって心は明るくなり、
心が沈むと自然と肩が落ち、視線も下に下がってしまうのです。


もしできるのならば、
意識して姿勢を正しくしていきましょう。
これが明るく生きるための根本です。

“もしできるならば” と書いたのは、
本当は姿勢は意識をするだけではなかなか変わらないからです。
それは姿勢とはその人の肉体の状態そのものであり、
本来は肉体を変えることによって心の状態を変えていく方が楽だからです。

けれど意識をすることによって、
姿勢を正す何らかのキッカケを掴むことができるかもしれません。

いつも向かっている机が低すぎたなら、自然と背中が曲がり、
視線が下に落ちることになってしまいます。
あるいは椅子と姿勢は大きな関係があり、
自分に合った椅子に換えることで姿勢はよくなります。

電話をかける時はなるべく上を向いて明るい声で話すようにしましょう。
随分以前のことですが、留守録のメッセージを録音した時のこと、
何度録り直しても自分の声が暗く聞こえてしまったことがあり、
その原因をよくよく考えてみると、
電話機を下に置いてうつむいて話していたので、
声のトーンが暗くなっていたのでした。
姿勢によって声のトーンは大きく変わります。


過去を思い、悩み、考えこむ人は内にこもり、
下向きの姿勢になってしまいます。
ロダンの考える人はその典型的なポーズです。



今を生き、未来に向かい、明るい気持ちを持つ人は、
外に目をやり、視線を上に向けています。
またそうすることで、そういう気持ちになるのです。

幸せは天からやって来ます♪  (^^)v


幸せは雲の上に
   幸せは空の上に
      上を向いて歩こう♪




2016.6.8 Wednesday
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