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難聴完治<2>

先に書いた難聴完治のページで、
ひとつ大切な事を書き忘れていました。

『一病息災』、体に不調な箇所がひとつあると、
そこを気遣うと同時に、
そこから様々なことを学び取ることができます。

今回も右耳ミーちゃんの聴力が低下したことにより、
心と体からたくさんのメッセージを受け取りました。
けれどそれがあまりにも多すぎたため、
ついついそのすべてを頭の中に留めておくことができず、
まとめの段になって抜け落ちてしまいました。

そして今そのことを思い出して書こうとしているのですが、
こうして頭の中を整理し、文章にまとめられるのは幸いです。
これは他人様に紹介することだけでなく、
自分にとっても心に刻み込んでおきたい大切な記録ですから。


年が明け、「なんとしてもミーちゃんをよくしてあげたい」、
「聴力を回復したい」という気持ちが突然湧き上がってきたのは、
前項に書いた通りです。

その思いは自分の心の奥から自然な形で浮かび上がってきたものであり、
その時まで、ミーちゃんの意志に従いたいと考え、
どうしてもよくなりたいという気持ちを完全に手放すことができていたので、
その浮かび上がってきた思いはエゴではないと確信することができました。

自分の思っていることに迷うことなく、
強い確信を持てるのは幸せなことです。

その確信が思いを現実化する力となり、
現実化するための様々な出会いやキッカケを引き寄せるのだと感じます。


1月6日、清水十輝くんと江田島にサイクリングに出かけました。
その時の様子は「江田島サイクリング<2>」に、
たくさんの写真や動画をまじえて書いています。

1月ですから当然寒いです。
その寒風吹きすさぶ中、
十輝くんと二人、懸命にペダルをこいで呉、音戸、倉橋島へと進んでいきました。

そして江田島に入って少し行った時、
サイクリングのページにも書いているように、
自転車を倒した時に後輪のハブ軸が折れてしまい、
一時間ちょっとの間、自転車を押し、歩いたり駆け足をしながら、
目的地である港を目指しました。



その間日はどんどんと暮れてきて、
大丈夫とは思うものの、その日のうちに広島に戻れるかどうか不安がよぎります。

若い十輝くんは終始にこやかに伴走してくれていましたが、
それでもやはり気を遣います。
なるべくちょっとでも早く港に着けるように、
残っている体力をすべて使い果たす気持ちで大急ぎで進みました。

風は冷たいですが汗が噴き出てきて、
途中からはコートを脱ぎました。
心拍数は上がり、呼吸は速まりますが、どうしても絶えられないほどではありません。
普段は走ることなどないのですが、
こんなに疲れ切っていてもずっと走り続けることのできる自分の体力に、
驚くと同時に深い感謝の思いが湧いてきます。

この時は体力的には極限状態に近かったと思います。
とにかく懸命に、持てる力を精一杯使いました。
するとその懸命に走ろうとする思い、消耗してくる体力とともに、
その枯渇する体力を補うかのように、
体のうちから大きな生命力のようなものがにじみ出てくるのを感じるのです。

その生命力は全身を包み、耳にも当然影響を与えます。
けれど懸命に走っている時は、横を走りすぎる車の音が、
右の耳から聞こえているのか左の耳から聞こえてるのかまったく分かりません。
また気にも留めることはありません。
とにかく走るのに必死てあり、そんなことを考える余裕などないのです。

そしてすべてが終わり、無事船に乗ってからは体力は回復する一方です。
極限まで体を疲れさせること、
それが快復力を最大限に引き出す最も大切なポイントです。

疲れ切った時はお風呂に入るのが最高に気持ちいいのです。
それは湯船が強烈に湧き上がってくる回復力を後押しし、
それを体が喜び、快感になるのです。


この江田島で必死に自転車を押して走った経験が、
右耳の自然治癒力、回復力を賦活させ、
完全に治癒させる最後の一押しになったように感じます。

またそのために、ミーちゃんがこういう機会を作ってくれたのではないかな、
とも感じますが、真相は分かりません。
まくた真相など本当はどこにもないのです。
すべては必然ですから。


心が疲れた時は、体を思いっ切り使うと、
体の疲労が回復すると同時に心の疲労も回復すると言われています。

養鶏では、強制換羽といって、
一時的にエサを絶つことによって卵質の向上を図ることがあります。

稲作でも野菜の栽培でも、
一時的に水や肥料を抑えることで、
しっかりと栄養を吸収できるような根っこ張らせ、
病虫害、様々な環境変化に強い作物を育てます。

人間も「かわいい子には旅をさせよ」、
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」というように、
艱難辛苦は人を光り輝かせます。


傷付いたものを労ることも大切ですが、
持てる力を最大限、
それこそ極限まで引き出すと、
人は思いがけない大きな力を発揮するものです。

2016.1.31 Sunday
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