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覚醒する感覚

私たちが普段何気なく使っている体の機能や感覚は、
日常的に使っているからこそ維持されているものであり、
その尊さは失った時に初めて気がつきます。

無重力の宇宙空間で長期間過した宇宙飛行士は、
地球に帰還した直後は立つことも座ることもできなくなっています。

生まれた時から視力のない人が手術で視力を取り戻した場合、
最初眼が開いた時は、目に入るものにピントを合わせるのに苦労するそうです。

私も以前左腕の肘を骨折した時は、
長い間肘を固定していたので、
その曲げ伸ばしをするリハビリではかなりの激痛を体感しました。


また世の中には特異な能力を有する人が少なからずおられます。
そんな人たちを見ると、人間の持つ機能や感覚は、
普段我々が認識しているよりもはるかに高い能力があることが理解できます。


その高い機能や感覚も、使う機会がなければ、
そういったものがあるということすら忘れてしまいます。

高度に文明が発達し、膨大な情報が瞬時に行き来する現代社会は、
人間にある特定分野の高い能力を求める代わりに、
動物として本来持っている本能に近い部分の機能や感覚を
生涯使うことなく埋もれさせてしまう危険性を秘めています。


数年前、噛み合わせ治療の名医である山ア歯科医院の穐田俊二先生から、
京都で買ったお土産ということで、美味しい黒七味をいただきました。

原了郭 黒七味

  <香煎、黒七味の店・原 了郭>  <黒七味>

この黒七味、本当に半端なく美味しいのです。
普通の赤い七味とはまったく味が異なります。
唐辛子、山椒の実、白ゴマ、黒ゴマ、けしの実、麻の実、青のり、
これらの繊細な風味が絶妙に絡まり、
これをかけた料理の味わいが一気に広がります。

うどんや味噌汁などの汁物にいれるともう最高です。
黒七味を知ってからは、外に行く時には必ずこの黒七味を携帯するようになり、
なるべく黒七味を使える料理をチョイスするようにしていました。

この黒七味を使って料理を美味しく味わいたいというよりも、
その料理を材料として、黒七味の風味を楽しみたいと言ってもいいほどです。

黒七味は、以前はここ広島のデパートでも販売していたらしいのですが、
残念ながら今はなくなってしまい、
手に入れるためには京都から通信販売で送ってもらうしかありません。

風味のあるものなのでまとめ買いをすることもできず、
何度か通販を利用したのですが、
いつしか黒七味とは縁遠くなってしまいました。


それがつい数日前、山崎歯科医院に治療に行った時、
穐田先生から、
「サカイさん、よかったらどうぞ♪」ということで、
久し振りに黒七味をプレゼントしていただきました。
懐かしの黒七味、何より嬉しい頂き物です。

昨日の金曜日、いつものように早朝の異業種交流会である
積極人間の集いに参加し、その後でみんなで喫茶店に行きました。
そこで鍋焼きうどんを注文し、開封したての黒七味を入れて味わいました。

久し振りの黒七味、
しばらく期間が空いていたのでその間自分の感覚に変化が生じたのでしょうか、
以前にも増して黒七味の風味が豊かで味わい深いものに感じられます。

れんげでうどんスープを一口口の中に入れると、
豊かな風味から受ける刺激が脳全体に一気に広がります。
この時、頭の中にひとつのビジョンがハッキリと浮かび上がりました。

甘い、酸っぱい、しょっぱい、苦い、そして旨味、
私たちは五味と呼んでいるこの味覚を、
普段フルに使って食を楽しんでいるように考えていますが、
それは誤りであるということに気がつきました。

食卓に並ぶすべての食品が風味豊かであるとは限りません。
調味料で濃厚に味付けされたり、新鮮さが失われていたり、
また材料そのものに微量元素が含まれておらず、
味が単調になっている場合もあるかもしれません。

味覚というものを視覚的に考え、
本来持ってる味覚のすべてを目の前180度に大きく広がっているとするならば、
普段使っている味覚はその内、正面の30度か40度ぐらいのものでしょう。

それがこの繊細で多彩な風味を含む黒七味を味わうと、
その味覚の世界が180度全体、
半円形すべてに広がっていこうとすることを、
その時ビジョンとしてハッキリと感じ取ったのです。


普段使われていない味覚があるというのは、
それを使ってみて初めて存在に気が付きます。

いつも激辛、激甘、なんでもかんでもマヨネーズといった生活を送っていると、
自分の中に眠っている感覚があるということに気付くことすらないでしょう。

その時黒七味から受けたのは、ものすごい感覚刺激であり、
大げさに言うならば、未知なる感覚の覚醒です。
昨日は本当にそれぐらい大きな驚きを自分の中で感じました。


人間の感覚はすべて連動しています。
ひとつの感覚を研ぎ澄ますことは、
他の感覚にも大きな影響を与えます。

101歳で天寿を全うし、
亡くなる直前までスキーヤーとしての人生を楽しまれた三浦敬三さんは、
自らの健康と感覚を維持するため、
様々な努力を続けてこられました。

そのひとつが、鼻呼吸をしながら、
鼻からいい香りを入れて脳に刺激を与えるというものです。

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  <片鼻呼吸法>  <美顔法>

これも素晴しい方法ですね。
これはもう理屈ではなく、味覚でも嗅覚でも、
そこに今までなかった心地よい刺激を与えると、
いかに脳や体が喜ぶのか ・・・ 、
それは自分の体がハッキリと教えてくれます。


以前通販で黒七味を買っていた時は、
積極人間の集いでいつもご一緒させていただく広島キリスト教会
植竹利侑牧師にもお裾分けさせていただいていました。

広島キリスト教会 植竹利侑牧師

植竹先生もこの黒七味をとても気に入ってくださり、
毎朝お湯の中に黒七味を入れて飲んでおられたそうです。

精妙な風味を朝一番で感じるのはとても健康的ですね。
昨日は植竹先生のご長寿を願い、
開封したてのその黒七味を植竹先生に持ってかえっていただきました。


未知なる感覚に心地よい刺激を与えると、
脳も体も、そして心も豊かになれそうです。 (^o^)v

2012.6.2 Saturday
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