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2013年11月13日 ・・・ 自然体で今を生きる

ここ最近、ホームページを更新する余裕がまったくなく、
長らく更新が滞ってしまいました。

ホームページを更新することは自分にとってとても大切なことですが、
あえてそれを滞らせることにより、
そこから何か新たな発見もあるかなと、
少しは期待する気持ちもありました。

どんなことには善悪はありません。
最近はそれを身にしみて感じるようになり、
どんなモノやコトに対しても、まずはそれを味わい、
楽しむということを最初に考えるようになりました。

これは食べ物をよく噛めるようになったこととリンクしています。
今口の中にある食べ物が美味しいか美味しくないかということよりも、
まずはそれをしっかりと味わうこと、その味わうという体験そのもの、
その一瞬一瞬の行為と思いこそが尊いのです。

一瞬一瞬、今この瞬間はすべてが初体験です。
今を感じるからこそ、今という “初めての時” を新鮮に味わうことができます。


・・・ やっぱり思いを文字にするってすごいですね。
久し振りに思いを綴ろうとパソコンに向かい、
思いつくままに文字をキーボードで打ち込んでいると、
新たな思いが自然とわき上がってきます。

「今この瞬間はすべてが初体験」なんてこと、
数分前までまったく頭の中になかったことなのに、
自然とそんな言葉が頭に浮かんできました。

思いという目に見えないものを、
文字という目に見えるものに変換するには大きなエネルギーを要し、
その過程で新たなものが生み出されるのではないかと考えられます。

教育(education)とは引き出すこと。
思いを文字という形にすることは、
大いなる自己教育です。


これも今書いていて思いつきましたが、
思いと言葉、目に見えないものと見えるもの、
やはり臨界領域には大きなエネルギーや効能が生まれます。
こちらをご参照ください。
  <ハイブリッドの効能><同 2><同 3>


「すべてが初体験」と対極にあるのがマンネリであり惰性です。
いつもと同じことの繰り返が続くと、
つい今という瞬間に意識が向かなくなり、
何事も、時の流れに身を任せてしまいます。

これも今書いていて思いましたが、
“時の流れに身を任せ” ってテレサ・テンの歌のタイトルであり歌詞ですね。
ですのでちょっと言葉を変えようと思って
“時の過ぎゆくままに” という言葉を思いついたのですが、
これもやはり沢田研二が歌っている曲名でありフレーズです。

これは面白いですね。
今この瞬間をしっかりと見つめるのがひとつの望ましい生きる姿なら、
その対極にあるマンネリを象徴するような、
時の流れに身を任せること、
ただ時の過ぎゆくままに♪ ・・・ やはりこれも身を任せること、
こういった生き方もまた流行歌になるような魅力ある生き様であるということです。

逆もまた真なり、
陰と陽、どちらが善でどちらが悪ということはないということです。


けれどこれももっとよく考えてみれば、
歌われている “時の流れに身を任せ” も “時の過ぎゆくままに” も、
どちらも気負わず自然体で素直に生きることを語っているのであって、
けっしてマンネリや惰性がいいと言っているのではありません。

自然体と素直、そしてマンネリと惰性、
どちらも紙一重の存在であり、
同じひとつのものに存在する対極の面であると言えるかもしれません。

ではこの二つにどのような違いがあるのか、
それは主体のあり方です。
自然体と素直、これは主体はあくまでも自分の中にあり、
マンネリと惰性、これはその主体が自分の外にいってしまっています。


またまた書きながら思いつきましたが、
よく考えてみれば、今この瞬間を生きるということと、
時の流れに身を任せ、時の過ぎ行くままに生きるということは、
けっして対極的なことではありませんね。

自然体で流れのままに生き、そこに己という主体を持ち、
一瞬一瞬を味わいながら生きていくことは十分に可能です。

また逆に、今という瞬間に意識を傾けているからこそ、
時の流れを自然に楽しみながら味わうことができます。

植物に例えるならば、大地にしっかりと根を張り、
風に揺られて頭を垂れている稲穂のようなものでしょうか。

人間の身体で言うならば上虚下実、
肩の力は抜けているものの背筋は自然と伸び、
身体の芯であり土台である下腹部(臍下丹田)には気が漲っている、
こんな理想的な究極の自然体が目に浮かびます。


食べ物をよく噛むことによって唾液の分泌が増え、
胃腸での消化吸収がよくなり、お腹が元気になります。

これは身体の上虚下実を体現するための必要条件であり、
当然ながらすべては繋がっているのです。


食べ物をよく噛むことは、よりよく生きる上で極めて大切なポイントです。
けれども極めて大切であるがゆえ、
容易に習慣づけることはできません。

まずはそれを実践しようと試みること、
そしてそれが長続きしなかったなら、
それはなぜかと己の内に問いかけること、
そこで感じ取ったメッセージこそ、
自分にとっての何ものにも代えられない宝物です。





2013.11.13 Wednesday  
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