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ヨガナンダ



2013年9月10日 ・・・ 間接的表現<2>

間接的に人の持つ情感に訴えてくるものと言えば、
すぐに何本かの映画が思い浮かびます。
最近はあまり映画を見ていないので古いものばかりですが、
切なく、儚く、もの悲しい名画たちからもらった思い出は、
いつまでも心に深く刻み込まれています。

いつまでも ・・・ これも間接的なものが与えてくれる特徴です。
直接的に感情を刺激してくるものは、
その時のインパクトは強くても、すぐに思いは冷めてしまいます。

それに対して間接的なものは心の奥で思いが熟成されるまで時間かかかり、
その熟成のされ方はその人の時々の状態によって変わっていき、
いつ再び出合っても新たなる新鮮な感動が味わえます。

こういった感動はその時の自分の心の状態を映すものであり、
さながら鏡のような存在です。

映画でも小説でも音楽でも、
こういった感動を味わえるものは自分にとって宝物です。
ふとある時、昔聴いたあの曲をもう一度聴いてみたいと思うことがあります。
そしてそれをあらためて耳にすると、
その曲と触れ合っていた当時のことを思い出すとともに、
今の聴いた感じ方から、今の自分、
そしてその頃からの変化を感じ取ることができます。


昔大好きだった三本の映画をYouTubeで検索し、その予告編を見ました。
こんなことが簡単にできる今の時代は素晴らしいです。


夢が現実になる大人のおとぎ話。
現実は冷たく厳しいもの、けれどその中に本当の宝があります。

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人間というのはとっても弱いもの、それを認め合い、許し合えることが愛なんですね。
ラストシーンは泣けます。

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映画フリークだった友人が、
「公務員が芸術家になれるか!」とよく叫んでいましたが、
たしかに異常な世界の中にこそ、真実の愛が隠されているような気がします。

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久し振りに大好きな映画の一端に触れ、胸が高まり熱くなりました。
切なく、儚く、もの悲しいこれらの名画から受ける感情は間接的でも、
心揺さぶる感動は直接的で大きなものです。

映画の中には人間の弱さ、ずるさ、醜さ、馬鹿らしさ、
そういった負の側面がてんこ盛りに描かれています。
それらは一見すると感動を呼ぶ要素とは直接的には関わりがないように思えますが、
そういったものがあり、
それらを含めた人間の存在すべてを包み込むように受け入れるところに
本当の深い愛があり、感動を呼ぶのだと感じます。

映画の中にちりばめられたそういった人間の弱さは、
純粋な感動物語としてみたら、
夾雑物(きょうざつぶつ)のように感じられるかもしれませんが、
これが大切なんですね。
これがリアリズムであり、
これこそが愛を表現する上にはなくてはならない大切な要素なのです。


前項では分かりやすい例えとして食べ物のことで例を挙げましたが、
このことを思うに至り、
逆にこのことから食べ物のあり方というのを考えさせられました。

やはり人間の狭い視野で “これは大切な栄養素である” とか、
“こんな成分は不要である” などと考えるのは傲慢であり、
おかしなことだと思わざる得ません。

食の基本は自然にあるものをあるがままに感謝していただき、
よく噛み、味わい、自らの力で消化、分解、吸収していくところにあります。
人間の知識と都合で効率性を求め、
栄養素を分別して取り入れることが、
長い目で見てその人の健康と幸せに繋がるとは単純に思えません。

もちろん病身であれば別問題ですが、
今のサプリメント文化が人々に与える影響は、
その人の体だけではなく、考え方や生き方にも、
あまりいいものを与えないように思います。


いろんなことを突き詰めて考えていくと、
行き着くところはやはり東洋的真理です。

このサイトのトップページに載せている唯一の言葉、
建築家アントニ・ガウディのこの言葉、
『自然にあるものこそが素晴らしい、我々はそこから学ぶだけである』

東洋的な考え方で言えば、
人は自然から生まれ、いつか自然に還るものであり、
自然は対立したり支配したりするものではなく、
それと調和、共生するべきものです。

人間の弱さを認め、許し合えることが愛なんて、
とっても素敵なことですね。


<追記>
一番大好きな映画「誓いの休暇」の予告編が見当たりませんでした。
もう二十年以上この映画を見ていませんが、
いつかきっと人生の大切な地点に立った時、再び目にすることになると思います。

ほとんど戦場の場面が描かれていないこの映画ほど、
深く戦争の悲しみと愚かしさを感じさせるものはありません。
『正義のための戦争』を含め、二度と愚かな戦争が起きないことを祈ります。

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