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ヨガナンダ



2013年8月22日 ・・・ 最高のもの

三度目の南インド訪問から帰ってきて一ヶ月以上経ちましたが、
今も心の中は、それまで感じ取ることのできなかった安心感で満たされています。

満たされると同時に迷いが吹っ切れ、
残りの人生にかけるべき意識の焦点が定まってきました。

安心感に満たされるということと、迷いが吹っ切れるということは、
互いに対極の立場から同じことを語っています。

安心であるから迷いがなくなり、
迷うことがないから安心できて満たされます。


そうなれた最大の理由は、
自分の心が何を望み、何に最も大きな喜びを感じることができるのかということが、
ハッキリと自覚できたからです。

それが分かったのですから、
もう他のことに目移りし、他を望むことはありません。
たとえ望んだとしても、それが第一目的ではないのですから、
それが得られようが得られまいが大きな問題ではないのです。


インドのホームで子どもたちと食事をした一時、
それが自分にとって最高の瞬間です。



子どもたちの無邪気な笑顔に囲まれ、
あんなに心満たされることは他にありません。

子どもたちと食べる食事は最高に心が喜ぶご馳走です。
もうそれ以上のものは望みません。


最高とは何なのか、
最高とは一番上ということ、
これ以上のものは存在しないということです。

これが最高という言葉の持つ本来の意味なのですが、
最近それは少し違うのではないかと思うようになってきました。
これはあくまでも自分の中での感覚です。


最高とは様々なものを比較し、そこで最も上のものを指すのではなく、
自分の心がしっかりと満たされ、それで十分満ち足りていて、
もうこれ以上のものを望まなくてもいいという心の状態、
心の反応を示すのではないかと感じます。

ホームで子どもたちと食事をする一時は最高に満たされていて、
もうそれ以上どんな条件も望みません。
料理も部屋も食器も椅子も机も ・・・ 、
今のままで十分でありすべてが満ち足りているのです。

たぶんこれからどんな絢爛豪華な食事をしたとしても、
あの時に感じた心の喜びに勝るものを得ることはないでしょう。
それは強い確信を持って感じます。

けれど世界は広いので、いつかどこかの国で、
また可愛い子どもたちと接し楽しい食事の時を持ったならば、
インドのホームで感じた以上の強い力で
喜びの感情が湧き上がってくることがあるかもしれません。
それは絶対にないとは言い切れません。

けれどそんなことがあったとしても、
もうすでにインドのホームで満ち足りた感覚を味わっているのですから、
その満ち足りたもの同士を比べ、
どちらが上でどちらが下か、どちらが最高でどちらが二番目かなどといったことは
判断する必要はないのです。

満たされている、もうこれで十分なのです。
もうこれで最高なのです。


昨夜久し振りに「We Are the World」を聴きました。



2010年のハイチ地震の復興を支援するために歌われたこの動画を見ると
魂の震える思いがします。
それは今の自分の心が世界の飢餓、貧困、差別といったところに
向いているからでしょう。
以前見た時とは比べものにならないほど深いものを感じます。

それにしても参加している一流ミュージシャンたちの歌に込められた
思いの力には圧倒されます。

この動画が作られた年のさらに25年前、1985年、
アフリカの飢餓を救うために最初の「We Are the World」が作られ、
それも百回ぐらい繰り返し見ましたが、
このハイチ支援の「We Are the World」は細部にわたりその前作のものを
丁寧にリスペクト(敬意を払い)し、
さらにそれにオリジナリティーを加え作られているのを感じ、
そのことにまた心打たれます。



この曲はそこに込められたメッセージ性も含め、
ポピュラー音楽としてはこの上ない至宝の一曲だと思います。

これも先の最高と同じ、
この曲によって心は十分に満たされ、
心の中の “この上ない場所” にこの曲は位置しているということです。


それはまたジョン・レノンのイマジンに対しても言えることです。
これは天使のようなコニー・タルボットが歌ったものです。




今日は友人とともに喫茶赤い屋根に行ってきました。
ここは自分にとって広島で最も心憩うスポットです。

赤い屋根

赤い屋根

この上ない満たされた空間で満たされた時を過ごすと、
心の中のものすべてが「他と比べる」という満たされない作業を中止してしまい、
ただただ今というその瞬間を味わうことができます。


最高のものとは自分の外側にあるのではなく、
満ち足りた思いを抱く己の心の内にのみ存在します。

2013.8.22 Thurseday  
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