ヨガナンダ 心の時代のパイオニア
 ヨガナンダ > 日々の思い > 2013.4.23



ヨガナンダ



2013年4月23日 ・・・ Be the change

いつもよくお昼ご飯を食べに行き、
時折料理の写真を載せているひうらやさん、
これは先週土曜日に食べた定食です。



その日は定番の鯖がなかったらしく、
その代りにカンパチのあら炊きがメニューに加わっていました。
あら炊きってなんでこんなに美味しいんでしょう。
鯖の塩焼きよりもだいぶ豪華です。

カンパチは煮汁がしみてとても味わい深く、量もたっぷりあったのですが、
鯖のピンチヒッターということで、
値段は鯖の塩焼きと同じ420円(ご飯大盛り)でした。 w(*゚o゚*)w

あまりの安さと美味しさに、またまた写真をアップさせました。

自称魚を食べるチャンピオンということで、
魚は徹底してきれいに食べることをモットーとしています。
次回は食べる前後の比較写真をアップする ・・・ かもしれません。 ^^☆


食で大切なことは、まずはその恵みにありがたく感謝していただくこと、
感謝して、美味しく残さずいただくこと、
そして恵みをしっかり心から味わい、享受するために、
よく噛んで体の中に取り入れることです。

そして三番目が何を食べるかということなのですが、
この食べものの質そのものが、
今の日本はきわめて理想からほど遠いものとなっています。

見た目は多彩で豪華であり、
表面的な欲望を満たす役割は果たせても、
“命を育む” という食本来の目的がまったくなおざりになっています。

けれど今の経済、お金を中心とした世の中では、
こうなるのは当然のことです。

当然のことであっても、これは変えていかなければならないことですが、
最もやっかいなのは、
この当然のことを生み出す流れの本質を見ることなく、
表面に現れた枝葉の部分だけを対処して事を収めようとすることです。

今という時代の大転換期は根本から価値観が変る時であり、
その根本を見つめていかなければ、
今人類が抱えている様々な問題点を解決することはできません。

これまでのような、ひとつの定まった価値観が長く保たれてきた時のように、
表面のテクニック、応用技術だけあればOKという時代ではないのです。


コンビニ弁当を作る工場で働いている従業員が、
その不衛生で病的とも言える弁当作りの実態を告白している動画があります。



正直こんなものだろうなとは思っていたのですが、
やはり実際の声としてその証言を聞くとショックです。

床に落ちた不衛生な食材を使い、
人体には決していいとは思われない添加物を大量に使い、・・・
こんな事を知ると、コンビニの弁当は口にできなくなります。

けれど彼らは犯罪を犯しているわけではありません。
これは人として望ましい行為ではなく、
人道的に罪なことだとは思いますが、
彼らを一方的に責めることはできません。

これもやはり今の社会のあり方を考えれば、
こんなことが行われるのは当然だと考えられるからです。


『罪を憎んで人を憎まず』、
ひとつひとつの行為に対し、
その当事者を責めるだけでは問題の解決にはなりません。

その問題の生じる根本を見つめ、
その問題を発生させる大元の仕組みそのものを変えていかなければ、
臭いものには蓋をしただけで、悪臭の元は絶たれないのです。

人の心は弱く、また移ろいやすいもの、
社会や周りの環境が変れば、
聖人にでも犯罪者にでもいかように変化しうる、
そう信じています。


尼崎連続変死事件では、
被害者側から香川県警に17人、36回にも渡る相談があったにも関わらず、
まともに取り合ってもらえなかったとのことです。

以前にもスートーカー殺人事件等で同様のことがありましたが、
こういった警察の体質を変えない限り、
凶悪犯罪の減少に歯止めがかかることはないでしょう。

問題の根本をより深く考えたなら、
警察がなぜこのような体質になったのかを探る必要があります。
責任者の処罰、人事異動、トップからの指令で問題解決できるものではありません。

金属の時代に生まれた硬直化した組織は変るべき時なのです。


また先週は、50代の小学校の女性教諭が、
生徒たちに暴言を吐いていたことがニュースになりました。

その肉声をニュースで聞きましたが、
子どもたちの心にはきっと深い傷を与えたことでしょう。
その感情的な心ない言葉は完全に常軌を逸しています。

けれど全国に小学校教諭は40万人以上いるのですから、
中にはこんな異常な人間がいても不思議ではありません。
いえ、いると考えた方が自然でしょう。

この事件で最も驚いたのは、
問題を受け、いったん学校の現場から遠ざけたものの、
懲戒免職にすることなく、
再び教壇に立たせようとした教育委員会の姿勢です。
  (保護者の反対を受けて教壇には復帰していません)

学校運営を指導・統括すべき立場の教育委員会が
このような判断を行っているようでは、
まともな学校づくり、教員指導を行っていくことは不可能です。

なぜこんな教育委員会が生まれたのか、
そのことが最も重要かつ本質的な問題です。


今の資本主義経済はお金を儲け、
そのためにいかに社会を効率化していくかということが
至上命題です。

効率化を求めていくと、
組織が大きくなり、分業化しいくのが自然の流れです。

組織化、分業化が進むと、
作業、製造する場所と消費する場所が遠くなり、
本来消費者に益をもたらすという仕事の本質から離れ、
見た目で消費者を引きつけ、
最も利益の上がる方法を求めるようになってしまいます。

農家の人の話としてこんなことをよく聞きます。
市場に商品として出すものは、
少しでも見た目をよくするために農薬を大量に使い、
自分や家族が食べる野菜には、
見た目が悪くても健康にいい無農薬のものを作る。

自分たちが消費するものと市場に出すものを
まったく別のアプローチで作り出す、
こんなことは農家に限らずどんな分野でも行われていることであり、
これが市場経済のひとつの姿です。

市場、経済の規模が大きくなればなるど、
作る側から消費する側個々人の顔を見ることができなくなり、
消費者の真の益に対して無責任な仕事ぶりになってきます。

その典型的な例がコンビニ弁当の製造現場なのですが、
これはここだけの特別な事例ではありません。
利益・効率至上主義経済の現場の裏側は、
どこも似たり寄ったりであり、
それがこの世の中を動かしている “仕組み” の本質です。


この時空にあるすべてのものが命を持っています。
資本主義経済、市場というきわめて大きな生命体は巨大な力を持ち、
そこに暮らす人々の良心、判断力をも麻痺させ、
人の命を大切に育むという本来の目的から外れ、
自らの体制そのものを維持、発展させていくことが、
あたかも絶対的目的であるかの如く動いています。

その社会の原動力となっているものが人間の持つ欲望であり、
人に「もっと、もっと・・・」と欲望を喚起させ、
他人と比較させたり、現状に不全感を覚えさせるように働き、
およそ人を幸せにするシステムからはほど遠いのです。

まずはこの根本の仕組みをきちんと理解した上で社会と接し、
それを改革していかない限り、
いかにアベノミクス、景気回復だといっても、
麻薬中毒患者が永遠に麻薬を求めて苦しむように、
人々の幸福、心の安らぎは、いつまで経っても手に入れることはできません。

人々が今この時に喜びを感じ、安らぎを覚えてしまっては、
右肩上がりを目指す経済の動きは鈍化するのですから、
命を持った今の経済の仕組みがそれを許すはずがありません。

是非ともこの根本の仕組みを深く理解してください。
このまま経済の発展イコール人間の幸福という幻想を抱き続けていたら、
利権を求めて第三次世界大戦が起こるか、
現在の中国のように人間が健康に暮らすことができない環境が、
世界中すべての国に広がっていくのは必定です。


これを改革していくのは容易なことではありませんが、
この道は絶対に避けては通ることができません。

自分が変れば世界が変わります。
『Be the change you wish to see in the world』、
世界に変化を望むなら、あなた自身が変化になりなさい、
インド独立の父、マハトマ・ガンディーの言葉です。


食べ物の話に戻りますが、
もし人体にとって望ましくないコンビニ弁当を食べなければならなくなっても、
まずはその食の恵みに感謝することです。

「こんな添加物まみれのものを食べていては病気になる ・・・ 」
「野菜はやっぱり有機無農薬栽培でなければ ・・・ 」
そんな不平不満ばかりを持って食べ物を口にしていては、
どんな食べ物も、体にとっていい働きをしてくれるわけがありません。

それは心の働きに関心を持つ人なら、
誰でも当たり前のこととして分かるはずです。

そして二番目はやはりよく噛むことです。
唾液は強力な解毒作用を持っていて、
食べ物をよく噛むことで、
そこに含まれる多くの発がん性物質の働きを抑えることが可能です。
  <唾液 発がん物質 - Google 検索>


命の根本である食べ物との接し方を見つめ直し、
今この瞬間に喜びを感じられる自分になりましょう。
それが最も小さな自分だけの世界の変化であり、
それが最も大きな世界の変化へとつながります。

『Be the change you wish to see in the world』、
世界に変化を望むなら、あなた自身が変化になりなさい


2013.4.23 Tuesday  
ひとつ前へ ホームへ メニューへ 次へ
Link Free
Copyright 2010 Sakai Nobuo All right reserved.