![ヨガナンダ](img/001.gif)
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2013年3月21日 ・・・ 春に思う
春は本当に気持がいいですね。
無条件で心の奥から幸せが湧き上がってくるのを感じます。
今の時期、ほんの少しずつ季節が移ろっていくのを実感するのは
何よりの楽しみです。
これは今日、広島平和公園で撮った写真です。
![](img/130321_1.jpg)
この枝の桜はけっこう花が開いていますが、
全般的にはまだこれから、一分咲きといった状態です。
今年はどこでどんなきれいな桜の花を愛でることができるでしょう。
そのことを考えただけでウキウキ気分です。
けれどそれと同時に、この時期いつも昔のことを思い出します。
三十年近く前、まだ二十代半ばだった頃、
就職して初めての赴任地島根県松江市で一人暮らしをしていて、
ちょうど今頃の時期、仕事が休みの日曜日にどこかに行こうと家を出て、
松江城の近くを通ったらたくさんの人がお城に向かって歩いていたので、
自分も訳も分からずその列についてお城の方へと入っていきました。
その日は “雲の出ずる国” 出雲地方としては晴れ上がったとてもいい天気で、
お城の桜がちょうど満開を迎え、
大勢の人たちがその下を嬉々とした表情で散策しておられたのでした。
思いがけず素晴らしい桜を堪能することができ、
その時はとても気持がよかったのですが、
あの当時、二十代の自分にとって、
春になっていつ桜が咲くかなどということはまったく意識することがなかったのだなと、
いつもこの時期になると思い返します。
春は心地いい、桜は美しい、
これはほとんど誰しもが感じることだと思いますが、
これとて絶対的なものではなく、
春は心地いいものだ、桜は美しいものだと感じる心があってこそ、
そこに喜びが生まれます。
![](img/130321_2.jpg)
『美しいものを美しいと思えるあなたの心が美しい』 相田みつお
世の中には桜と同様、身近にたくさん美しいものがあり、
もしかしたらそれを見逃しているかもしれないですね。
美しい桜の花を見てそんなことを感じます。
春は出会いと別れの季節、
大きな節目の時期を迎え、これからのことに思いを馳せ、
新たなことに取り組もうと意欲を燃やしておられる方も多いのではないかと思います。
自分にとっても一昨日3月19日が母の命日、
その一週間後の26日が母の誕生日であり、
この尊い命を与えてくださった母のことを思い、
命の大切さを感じずにはおれない時期です。
父が転勤族だったので、
母の誕生日3月26日は移動と重なることが何度かありました。
これは'70年3月26日、北海道の千歳空港から羽田に向け飛行機に乗るため、
札幌市内のバス停でバスを待っているところです。
![](img/130321_3.jpg)
右の母はこの日44歳(若い!)、
真ん中の紅顔の美少年(!)は小学校4年生10歳です。
左側は同級生のお母さんでわたなべさん、
なんで昔出会った人は名前を忘れないのかな?
こんな正確に日付けの分かる写真は貴重です。
そして過去の同じ時期を振り返るということもとても大切です。
春夏秋冬、季節が規則正しく正確に繰り返すように、
人もまた、知らず知らずのうちに同じパターンのことを繰り返しているものです。
受験勉強をしていて、高校3年生の一年間の成績の変化は、
その人の中学3年生の時の一年間のそれと同じパターンをたどるのだそうです。
これは意味することの大きな深い真理だと思います。
人間歳を取っても、
なかなか自分の持っている行動パターンを変えることができません。
春は “発る” 、何かを始めるには最適なシーズンです。
そのため、何かを始めるには何かを手放さなければならないということと同時に、
過去同じようなことをしようとした時どんな経緯をたどったかを考え、
新たな道筋を進めるよう、過去の自分の行動パターン、
これは取りも直さず自分自身ということですが、
それを見つめ直さなければなりません。
新たな出発とは、新たなる自己認識に他なりません。
自分の本籍地であり、母が生まれ育ったのは兵庫県西宮市の夙川というところです。
JRの駅は「さくら夙川」というだけあって、
夙川(しゅくがわ)沿いの桜は本当〜にキレイなんです♪
![](img/130321_4.jpg)
この写真はネットから拝借しました。
こんな写真を見るとまたこのあたりを散策したくなります。
この夙川で95年、
阪神淡路大震災で当時21歳だった加藤貴光くんが命を亡くしました。
その貴光くんの歌「親愛なる母上様」を、
なぜかマサくん(奥野勝利さん)が今日YouTubeにアップしていました。
命の大切さを感じます。
こちらもご覧ください。 ・・・ <赤い屋根 〜風がくれた贈りもの〜>
精一杯、一時の命を咲かせる桜の花、
今年もその花を、心からの感謝とともに愛でたいと思います。
2013.3.21 Thurseday
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