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2013年1月13日 ・・・ 蛇
先月21日、松山の空で地震雲を見て以来、
以前よりも意識して空を眺めているのですが、
最近とても空を流れる雲の模様が美しく、
空気自体も澄んでいるように感じます。
そういえば彩雲を見かけたのもお正月4日のことでした。
年末から年始にかけて怒濤の如く時が流れ、
もう一二ヶ月前とは世界がすっかり変わってしまいました。
心の中も、身の回りも、そして外の世界全体も ・・・ 。
一昨日の「音楽は命」を書いてから、
その中で紹介したヴァイオリニスト ヴァネッサ・メイの演奏を
思い出したように何曲か聴きました。
いやはや、凄まじいですね。
このしなやかで粘り強い強烈なエネルギーは女性ならではのものです。
変幻自在、ひとつの型に収まらないほとばしるような力強さは、
まるで粘性を持った水であり、
彼女の音楽性を支える身体性は、
動物に例えるなら “蛇” を彷彿させます。
しなやかで連続性を持った音の流れ、体の動き、
どんな体勢でも最高のパフォーマンスを発揮し、
いついかなる時でも瞬発力を持った力強い音、力を生み出します。
これはまさしく蛇であり、
あるいは蛇を超えて龍といってもいいかもしれません。
同じく蛇のようにしなやかな身体性を持つのは、
日本の最高のダンスパフォーマーである安室奈美恵です。
(下の二本の動画とも埋め込みコード取得不可です)
【FULL】FUNKY TOWN / 安室奈美恵 (Namie Amuro)
【FULL】WHAT A FEELING / 安室奈美恵 (Namie Amuro)
バックダンサーと同じダンスを踊っていても、
彼女のダンスの美しさとしなやかさは際立っています。
彼女は日本人離れしたプロポーションであるということもあるのでしょうが、
バックダンサーとのほんのわずかな動作の違いが、
見る者にとって決定的と言ってもいいぐらいの
大きな魅力の差となって映ります。
彼女のダンスはパフォーマンスと言うよりは芸術ですね。
ひとつひとつの身のこなしが限りなく美しく、見とれてしまいます。
蛇の動きは完全な連続性を持ったアナログ型で、
一時も決まった形で留まることがなく、
たとえ瞬間的に動作が止まっても、
次の動作への移行がきわめて瞬時に行われます。
安室奈美恵のダンスもこの蛇と同じです。
ひとつの型が決まっても、
その決まった型から次への動作がまるで水が流れるが如く自然でしなやかです。
これはたぶん武道の極意とも通じるものだと思われます。
相手の攻撃をしなやかな身のこなしでかわし、
そのかわした体勢から瞬時に攻撃を見舞います。
今ネットで安室奈美恵のことを調べていて驚きました。
彼女は身長158cmなのですね。
<安室奈美恵 - Wikipedia>
彼女の見事な身のこなし方はトレーニングによって身につくものではありません。
たぶん持って生まれた天分でしょう。
人間は一人一人心のあり様が異なるように、
その身体性にも持って生まれた個性があります。
その個性を見極め、
それに磨きをかけるような生き方をしていきましょう。
そして今年はへび年です。
日本も世界も激変期を迎えた今、
蛇のようにしなやかに、そして流れるように生きることが求められています。
2013.1.13 Sunday
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